イラストレーターとして各界から注目を集めるloundraw(ラウンドロー)の初監督映画作品「サマーゴースト」が2021年に公開されることが決定。ティザービジュアルも解禁となった。さらに、映画「サマーゴースト」とZ会とのコラボレーションも決定した。
loundrawは『自分が自分でなくなっていっていく。そんな自分を、どうにかつなぎ止めたくて描いた落書き。映画「サマーゴースト」は、そんな一枚のイラストから生まれた物語』と語る。
ティザービジュアルには、夜に沈みかける紺碧の空、その彼方で夕日に照り輝く雲、そして憂いを帯びた眼差しでそれぞれ異なる先を見つめる2人の少年「友也(ともや)」「涼(りょう)」と1人の少女「あおい」が描かれており、友也が持つ線香花火は勢いよく火花を散らしている。映画「サマーゴースト」の詳細については今後徐々に明かされていく予定だが、loundrawが映画監督としてスクリーンにどのような世界を描き出すのか、期待が高まるビジュアルだ。
■「サマーゴースト」とZ会とのコラボレーションが決定
『様々な悩みや葛藤を抱えながら今を生きる若者たちへ、彼らを励まし応援するメッセージとなる映像を制作して欲しい。』というZ会からloundrawへのオファーをきっかけに、映画「サマーゴースト」とZ会のコラボレーションが実現。「サマーゴースト」の世界に存在するもうひとつの物語として、監督・演出・キャラクターデザイン・作画監督・美術監督・撮影監督・編集の全てをloundrawが担い、コンセプトムービー「一番近くて遠い星」が制作された。2014年にはZ会と新海誠監督とのコラボレーション作品「クロスロード」が公開され大きな話題となったが、「クロスロード」に続く形で、約7年ぶりにアニメーション作品とのコラボレーションが行われる。
「一番近くて遠い星」は、志望校合格をめざす天文部の高校生「香織」を主人公とした物語。映像内では、香織と同じくそれぞれの人生の岐路に立つ3人の高校生、「友也」「あおい」「涼」の姿も観ることができる。「一番近くて遠い星」「サマーゴースト」の2作品には“光が照らす未来へ、世界はつながっている”という、不確かな未来に向き合うすべての人達への共通のメッセージが込められており、映画の公開に先駆けて作品の世界観を感じることができる。「一番近くて遠い星」は現在YouTubeにて公開されており、今後TVCMも放送予定だ。
・コラボレーション特設ページ:http://pjt.loundraw.jp/
・Z会特設サイト:https://www.zkai.co.jp/home/cm/summerghost/
【loundrawコメント】
映画のタイトルが公開されました。
「サマーゴースト」
ひと夏の、ある不思議な日々を過ごした少年少女のお話です。
2018年9月29日。僕は「Summer Ghost」という絵を投稿しました。
思っていたほど器用に生きられなくて、でも、孤独を楽しめるほど強くもなくて。
期待に応えようとするほどに、自分が自分でなくなっていっていく。
そんな自分を、どうにかつなぎ止めたくて描いた落書き。
映画「サマーゴースト」は、そんな一枚のイラストから生まれた物語です。
ここで生きているということ。作品を通して、それをもう一度確かめてみたいと思いました。
正論で語れるほど、僕たちは簡単ではないから。綺麗事でない弱さや身勝手さ、そこまで含めて、生きるということだ。
そんな気持ちを、ちゃんと形にして残すべきだと思ったのです。
皆さんの心のどこかに、そっと残り続ける。「サマーゴースト」がそんな作品になるよう願いながら、ずっと制作をしています。
楽しみにしていてください。
よろしくお願いいたします。
【loundrawプロフィール】
イラストレーターとして10代のうちに商業デビュー。2019年1月アニメーションスタジオ《FLAT STUDIO》を設立。透明感、空気感のある色彩と、被写界深度を用いた緻密な空間設計を魅力とし、様々な作品の装画を担当する。2017年7月、監督・脚本・演出・レイアウト・原画・動画・背景と制作のすべてを手がけ、声優・下野紘、雨宮天らが参加した卒業制作オリジナルアニメーション『夢が覚めるまで』がバイラルヒット、同年9月には自身初の個展『夜明けより前の君へ』を開催するほか、小説『イミテーションと極彩色のグレー』、漫画『あおぞらとくもりぞら』の執筆、音楽アート集団・CHRONICLEでの音楽活動など多岐にわたる。2020年6月、短編アニメーション映画をゴールとするメディア横断型企画《PROJECT COMMON》が始動した。