AI×Blockchainプロジェクト「Animechain.ai」ライトペーパーが公開。著作権に配慮したアニメ制作特化AIで、クリエイターが安心して利用できるエコシステムを実現

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アニメチェーン合同会社は、クリエイターの創作活動をAIとブロックチェーンを用いて支援するプロジェクト「Animechain.ai」についての概要を記載したライトペーパーを公開した。著作権に配慮したオプトインモデルでアニメ制作に特化したAIを開発し、ブロックチェーン技術で学習データと生成物のトレーサビリティを確保。クリエイターが安心して利用でき、適切な対価が還元される倫理的なエコシステムを実現する。

さらに、AIによるアニメ制作支援ツールとワークフローの提供で、創造性の解放と制作効率の向上を目指する。加えて、アニメIPへの投資を可能にするAI著作資産「AIRA」、独自トークンによる価値共有型経済圏の形成で、アニメ・コンテンツ産業の持続的発展を支える。「Animechain.ai」を通じて、拡大するアニメ市場をサポートし、クリエイターがよりクリエイティブな表現を行うための支援を行う。

また、ライトペーパー公開用の特設サイトも用意されている。
https://animechain.ai/

<以下、プレスリリースより>

■ 「アニメチェーン構想」とは

本構想はコンテンツ・エコシステムを拡大し、来るAI時代においてもクリエイターが継続した制作活動を行え、その収益を最大化していくことを目的としています。

1.クリエイターのための安心・安全な環境整備

クリエイターの権利の尊重を目的として、基盤モデルを含むすべての学習を、権利者の許諾を受けた「オプトイン素材」を使用して再構築した生成系AIおよび関連ツールを提供します。さらに、生成系AIの透明性と正当性を確保するため、その開発プロセスをブロックチェーンに記録します。これにより、生成系AIに関連する著作権問題と同時に倫理的問題の解決も図っていきます。

2.コンテンツ産業の”人手不足”解消

日本のコンテンツ産業、特にアニメ産業は、世界的な需要が高まっている状況にもかかわらず、制作現場における”人手不足”が深刻な問題となっています。この切迫した状況に対処するため、ブロックチェーンを活用した正当な系譜を持つ生成系AIの導入は必要不可欠と考えます。限られた人員のもとでも、高品質なコンテンツをより迅速に制作できる環境を構築し、”人手不足”による産業の停滞を防ぎ、持続可能な成長を目指します。

3.クリエイター収益の最大化

生成系AIで作られたコンテンツの収益を、制作したクリエイターはもちろん、ブロックチェーン上の生成経緯に基づき学習データを提供した権利者へも還元していくことを想定しています。クリエイターが学習データに用いる原画や画像の制作過程を提供することで、収益を最大化でき、よりクリエイティブな制作活動に専念できると考えています。

■ ビジョン

本構想のビジョンは、日本が誇るアニメ・漫画・ゲーム・VTuberなど、エンタメ・コンテンツ業界を健やかに発展させ、持続可能性を高めることにあります。

コンテンツ・エコシステムをより一層拡大させるため、今後加わっていく支援パートナーと共に、アニメキャラクターの積極的な広告活用、広告クライアントとのマッチング、ローカライズのためのマーケティング支援、ファンからのニーズ収集など、業界全体として、現在カバーしきれていないプロダクトやサービスの提供も予定しています。

独自のエコシステムトークンなどを用いて、支援パートナーや貢献者に対しインセンティブを付与することで仲間を増やし、早期にビジョンを達成することを目指します。

■ 「アニメチェーン構想」へのご意見について

本構想はコンテンツ業界において現役で活躍されている関係者たちからの具体的な声を聞き取り、それに応える形で生まれました。業界関係者や関連企業だけでなく、クリエイターやファンのみなさまからの意見をもとに、より良いビジョンを実現するための構想をアップデートして参りますので、ぜひX(旧Twitter)にて「#アニメチェーン」を付けて忌憚のないご意見をお聞かせください。