東宝とIMAX、邦画5作品との包括契約合意を発表。『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』を含むハリウッド以外ではIMAX最多となる作品包括契約

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東宝とIMAX Corporationは、映画の配給・興行・プレミアムシアターというパートナーシップを軸に、今後さらにシナジーを生み出すことを目指し、当社配給邦画5作品のIMAX版劇場同時公開に関する包括契約に合意した。

本契約は、10月26日時点で週末興行成績1位(全国興行収入107.5億円、内IMAX38スクリーン興行収入5.9億円)、大ヒット公開中の『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』(10月16日公開、配給:東宝・アニプレックス)と『STAND BY ME ドラえもん2』(11月20日公開)を含んでおり、ハリウッド映画スタジオを除き、複数作品包括契約としては、IMAX最多となる。他未発表の3作品も、2021年にIMAX版同時公開に向け、順次発表される予定。

東宝の代表取締役社長の島谷能成は、「2016年の『シン・ゴジラ』以来、信頼関係を深めてきたIMAXとのパートナーシップは、10月16日(金)に公開した『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』によって、更に強固なものになったと確信しています。『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』や『STAND BY ME ドラえもん 2』のように、邦画は日々進化し、IMAXシアターに相応しいクオリティを獲得するに至りました。この複数作品契約を通し、IMAXシアターでの感動を、また作品の新たな発見をお客様に提供できることを、大変喜ばしく思います。」と語っている。

IMAXの最高経営責任者リチャード・ゲルフォンドは、「IMAXと東宝は、2014年に東宝グループにとって最初のIMAXシアターを導入して以来のパートナーです。そして、この複数作品包括契約を通し、東宝経営陣と長年に亘る関係を深めていけることを光栄に思います。日本市場は、現在ハリウッド作品が軒並み公開延期となる中でも、『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』にみられるような大ヒット邦画作品によって力強い回復を見せており、IMAXにとっても成功した市場に成長しています。」と語る。

東宝とIMAXは、2016年に『シン・ゴジラ』でIMAX興行収入約6億円となる大成功を収め、2019年の『天気の子』では、邦画作品IMAX興行収入過去最高の約7.6億円を記録。両者の強固なパートナーシップとこれらの成功があったからこそ、本契約合意が実現する運びとなった。

また、 東宝のグループ会社であるTOHOシネマズが運営するTOHOシネマズ 新宿に同社初のIMAXシアターを2014年に導入して以来、同社は鑑賞者がまるで映画の中にいるようなリアルな臨場感を体感できるプレミアムシアターを提供し続けて来ました。そして、今年9月10日には、同社にとって8スクリーン目、立川エリアでは初となるIMAXシアターを導入したTOHOシネマズ 立川立飛をオープンした。

配給会社と興行会社との堅調な取り組みによって、IMAXにとって、日本はとても重要なマーケットへと成長してきた。
2019年は『天気の子』と『ボヘミアン・ラプソディ』(配給:20世紀フォックス映画/IMAX興行収入約14億円)が次々と国内IMAXの記録を更新した結果、IMAX年間興行収入は過去最高の約62億円となった。直近では、9月18日に全国劇場公開されたクリストファー・ノーラン監督作品『TENET テネット』(配給:ワーナー・ブラザース映画)の初週4日間の劇場興行収入全体のうち、IMAXシアターの占める割合が27%という驚異的な記録を打ち立てた。

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