内田真礼、初の単独全国ライブハウスツアーを見事に完走。念願の横浜アリーナライブの発表にファンが祝福の歓声

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12月16日、Zepp東京にて、内田真礼さんが初の単独全国ライブハウスツアー『UCHIDA MAAYA Zepp Tour 2019「we are here」』追加公演が行われた。
このライブハウスツアーは11月から12月にかけて開催され、これが最終公演となる。そのためかZepp東京はオーディエンスで満員、独特の熱気と緊張感に包まれた会場になっていた。

開幕の19路を過ぎたころ、Maaya Band(黒須克彦(Ba.)/山本陽介(Gt.)/今井隼(Key.)/村田一弘 (Dr.) /大串友紀(MNP/Percussion))が会場の熱気を高めるバンドサウンドを響かせると、自然と観客席から手拍子が巻き起こる。その手拍子に誘われるように内田さんが登場、「波乗りキャリーオン」で内田さんとMaaya Bandの抜群のコンビネーションを見せていく。そのまま「Smiling Spiral」へとなだれ込むと、会場にはウェーブが巻き起こり、序盤とは思えないテンションで空気が暖まっていく。

最初のMCを挟んで「Girl is fun」をポップなダンスとともに披露したかと思えば、「Flag Ship」ではステージを縦横無尽に駆け回る。そして「Applause」ではクラップで客席を煽ると、壇上にはダンサーまで登場。より華やかになった布陣で楽曲を届けていく。

ここまで「波乗りキャリーオン」「Girl is fun」と最新ミニアルバム「you are here」の楽曲を巧みに織り交ぜてきたが、それは続いて披露された「キミ行きEXPRESS」も同じ。さらに9thシングル「鼓動エスカレーション」と最新の楽曲を続けたかと思えば、初期の名曲「ギミー!レボリューション」をドロップ。イントロが流れた瞬間、ファンは悲鳴にも似た歓声とハンドクラップで応える。「これぞ内田真礼のライブ」と言っても過言ではない瞬間だろう。

そんな「ギミー!レボリューション」をベースにした楽曲でダンサー&バンドタイムに突入すると、程なくして内田さんも衣装を変えて再び登場。ソリッドなバンドサウンドにライト、シャボン玉の演出の中で「TickTack…Bomb」を歌うと、「05:00AM」「あの人に会いたい」といったミドルテンポの楽曲も歌唱。全力で駆け抜けてきた前半のセットリストから一転、内田さんが持つ楽曲の多様性も再確認できる時間となった。

ライブが後半戦に入ろうかというMCでは「うちだ!」「まあや!」のコール&レスポンスが始まり、その勢いを保ったまま重厚なギターサウンドがZepp東京に響き渡る。「からっぽカプセル」の時間だ。ほとんどのファンが拳を高く突き上げ、会場の一体感はさらに増していく。

続いてステージの中央にミラーボールが現れると、「モラトリアムダンスフロア」「ロマンティックダンサー」の2曲を披露する。内田さんのボーカルにMaaya Bandのサウンド、ダンサーにミラーボールと、豪華絢爛な様相が作られていく。

ミラーボールが退いたかと思えば、今度は会場に2枚のミラーが登場し、「セツナ Ring a Bell」のパフォーマンス。照明とミラーを巧みに使った演出は、内田さんの歌声をより栄えたものに進化させていく。立て続けに披露された「共鳴レゾンデートル」では、Maaya Bandの真骨頂ともいえるグルーブがうねりを上げる。それに立ち向かうように内田さんは熱唱を見せ、会場のボルテージは最高潮に達する。

そして最後のMCでは、これまでの自身の音楽活動を振り返るとともに、ファンへの感謝の気持を伝えると、「Seasons Come, Seasons Go」を、言葉のひとつひとつにメッセージを込めるように歌ってみせた。

これで本編は終了となったが、まだまだ物足りないと言わんばかりに鳴り止まないアンコール。ファンからの「まあや!」のコールを受けて内田さんとバンドメンバーが再び登場すると、「take you take me BANDWAGON」で一度落ち着いた会場をまたも熱気を帯びた空間へと仕上げていく。
そのままMCもなく「高鳴りのソルフェージュ」のイントロが始まる。「もうすぐライブも終わる」という感傷的な気持ちを振り払うように、楽曲が持つ疾走感はさらに高まっていく。

ここでアンコールで唯一のMCタイムに入ると、2020年3月18日に節目となる10枚目のシングルを発売することが発表。もうひとつ、内田さん自身がかねてより目標にあげていた横浜アリーナでのワンマンライブを7月5日に開催することもアナウンスすると、会場からは大きな祝福の声と拍手が広がった。

内田さんはファンの歓声を受けて涙をにじませ、それでも疾走感を絶やすことなく「step to next star」、そして代表曲のひとつ「youthful beautiful」で、日本全国を回ったライブハウスツアーを見事に締めくくった。

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