5月16日、東京・豊洲pitにて、今井麻美のバースデーライブ2015「Wonder Place」が行われた。その翌日となる17日には、同じく豊洲Pitで『今井麻美バースデーイベント2015「反省会」』も開催。スタンディングで盛り上がったライブとは打って変わって、反省会は着席でまったりとしたトークを中心に、まったく違った空気を楽しむことができた。本稿では、今井さんをはじめとしたライブ出演者はもちろん、ゲストとして原由実さんも登場した反省会の模様を紹介していく。
反省することはない！？原さんからは鋭い指摘も…
イベントがスタートすると、今井さんは開口一番「反省することなんてない！」ときっぱり断言。実際、観客席からライブを見ていたという原さんも、物語仕立てになっていたライブ構成とその演出は非常に気に入ったようで「演出は反省しなくていい！」と太鼓判。これには今井さんも喜びを隠せない様子で「セットには特にお金をかけましたから！」と冗談交じりに話す場面も。
一方で、原さんにとって見逃せない、気になる点もいくつかあったようだ。まず指摘したのは、「Limited Love」で今井さんが靴を履かずに登場した場面。実はこのとき、本来はしっかりと靴を履いた状態で登場しなければならなかったのだが、今井さんによると舞台裏での準備に手間取ってしまい、ソックス姿で出ることになってしまったそう。今井さんはどうにか弁解を試みるが、ことごとく原さんが論破。さすがの今井さんもタジタジの様子で、開場からは大きな笑いが溢れていた。
また、ライブの合間にはファンに特定の色のサイリウムを振ってもらい、その色に合った扉へ今井さんが入る、という演出もあった。ここでは、今井さんとはじめとした出演者は、ストーリーの進行上、紫のサイリウムを振ってもらいたかったという。「Limited Love」のイントロや間奏で観客を紫に誘導したつもりが、その意図が伝わらず、実際に多くのファンが降ったのは緑色のサイリウム。そのため、演出がちぐはぐになってしまったとか。
このことについて今井さん以上に反省していたのが、ライブの脚本を担当した祁答院慎氏だ。祁答院氏は「二通りのシナリオを用意しておくべきでしたね」と話すと、「脚本を手直しして再演できたら…」と発言。これには観客席からも大きな歓声があがっていた。また、今井さんは「違う色を振られたら、そもそも出てこなければよかったんじゃ！？」と突飛なアイディアを繰り出し、周囲を驚かせていた。
なお、壇上にはバックバンドやダンサーの面々も上がっており、今井さん自らが感想を聞きにいく場面もあった。その中でバックダンサーに話がいくと、ダンスパートで映しだされた不思議なペンギン「アイペン」の話題が飛び出す。なんでも、今井さんのマネージャーは元々アニメーターで、アイペンのアニメーションもマネージャーの手で描かれたという。思いもよらない事実に、ファンはもちろん原さんや祁答院氏も驚きを隠せない様子だった。
ライブパートでは今井さん＆原さんのサプライズが連発！
イベントの後半では、トークを交えつつのライブパートが展開。ここでも前半と同じく、ファンとの交流を楽しみながら、ゆるい雰囲気で進行していった。まずは今井さんが歌う楽曲を原さんが決めることになったのだが、「little legacy」と「Rain」で迷ってしまう。そこで、会場のファンに対して、「little legacy」を聞きたい人は緑、「Rain」を聞きたい人は紫のサイリウムを振ってもらうようにお願い。その結果、「little legacy」を歌うことになる。
すると次は今井さんが原さんに向けて「昨日の衣装を着てもらいたい」という要望を出すと、原さんが実際に衣装を着て登場。思わぬサプライズに、ファンからは大きな歓声があがった。その後原さんは「想いの羽根」のカバーを歌うと、続けざまに今井さんと2人で「Limited Love」を熱唱。原さんのライブパフォーマンスはまだまだ続き、今度は持参したウォークマンから「Place of my life」の音源を流し、セルフカラオケをするサプライズまで飛び出す。思いがけないサプライズの数々に、会場のボルテージはさらに高まっていった。
ここからは再び今井さんがステージに上がると、前日のライブでファンからもらったアンケートの回答を読んでいくことになる。しかし、ただ読むだけで終わらないのが今井さんだ。例えばアンケートに「もっとコールがしたかった！」と書かれていれば、それに応える形で「無限旋律」を歌ったりと、さまざまな趣向を凝らして楽曲を届けていった。また、TVアニメ『プラスティック・メモリーズ』のエンディング曲である「朝焼けのスターマイン」も披露されると、会場は穏やかな雰囲気に包まれ、ファンも聞き入っている様子だった。
イベントも終盤に差し掛かると、今井さんにバースデーケーキのプレゼントが。このケーキには「little legacy」のときの写真が描かれており、原さんがその部分を美味しそうに食べる一幕もあった。そんな原さんからは、プレゼント返しとして新曲「improvisation」を披露。クライマックスには出演者、そして観客全員で「いっしょ。」を歌い上げると、今井さんは「これから1年、38歳を満喫していきたいと思いますので、よろしくお願いします！」と力強く宣言し、イベントを締めくくった。
