舞台『血界戦線』が東京・天王洲 銀河劇場で開幕。公演の模様、百瀬朔らキャスト陣のコメントを紹介

舞台

本日11/2(土)より、東京・天王洲 銀河劇場舞台『血界戦線』が開幕、初日公演前日に行われた、ゲネプロ&オフィシャル会見の様子が到着した。
東京公演は天王洲 銀河劇場にて11/10(日)まで、大阪公演は11/14(木)~17(日)に梅田芸術劇場シアター・ドラマシティにて開催される。

ゲネプロリポート
物語の舞台は、かつてニューヨークと呼ばれていた街が異界と交わり、異形の都市と化したヘルサレムズ・ロット。

第一幕は、主人公のレオナルド・ウォッチ(百瀬朔)が語り部となり、妹・ミシェーラ(斉藤瑞季)へ送る手紙の内容を明かしていく形で展開。
クラウス・V・ラインヘルツ(岩永洋昭)の率いる超人秘密結社・ライブラにレオが入社するキッカケや、血界の眷属(=ブラッドブリード)とのバトルと同時に、ライブラの仲間たちと過ごす日々をコミカルかつスピーディーに綴る。

クラウスによるブレングリード流血闘術を始め、ザップ・レンフロ(猪野広樹)らが用いる斗流血法、スティーブン・A・スターフェイズ(久保田秀敏)のエスメラルダ式血凍道など、作品独自の戦闘術がスタイリッシュなアクションと映像、そして音と光を巧みに使う演出によって次々と繰り出される様は迫力満点だ。

第二幕は、ミシェーラが突如、ヘルサレムズ・ロットを訪ねてくることから始まる騒動。妹の視力と引き換えにレオに移植された「神々の義眼」を巡り、レオの覚悟とライブラのチーム力が試される。

これまで伏せられていた佐々木喜英と丹澤誠二の配役も遂に解禁。佐々木はレオの義眼を狙うDr.ガミモヅを、丹澤はミシェーラの恋人、トビー・マクラクランを演じる。主役を務める百瀬を筆頭に、ライブラメンバーや対抗勢力も確かな存在感で印象を残す。

尚、丹澤はステージ後方で生演奏を披露するバンドの一員として、サックス演奏も担当。バンドはサックスの他、ドラム、ピアノ、ウッドベースの編成。登場人物の心情は勿論のこと、ヘルサレムズ・ロットの雰囲気を大人の味わいで縁取っている。

見せ場となる必殺技だけでなく、個性的なキャラクターを際立たせる場面や洒落たセリフのやり取りなど、原作の持つ魅力が舞台上で一層鮮やかに映し出されていた。

オフィシャル会見キャストコメント
◎レオナルド・ウォッチ役:百瀬朔
初日を迎えて、キャスト・スタッフの皆様と、やっとここまで来られたなという気持ちでいっぱいです。その分、皆さんに観ていただく舞台は最高のものになるのではないかと、僕自身も期待しておりますし、皆さんも期待して観に来ていただけたらと思います。
登場人物にはそれぞれ特殊能力があるので、見どころはその格好良さと必殺技を出す時の表現の仕方。原作ではもちろんですが、舞台によって表現できる方法があると思っていて、僕はそこがすごく素敵だと感じています。
舞台『血界戦線』は、とても面白くて迫力のある作品で、その原作の迫力をそのまま持ってきた作品になっていると思うので、皆さん楽しみにしていてください!

◎クラウス・V・ラインヘルツ役:岩永洋昭
素敵なスタッフ・キャスト一同で、全力をもって推して参りたいと思います。よろしくお願いします。
見どころ?……愚問ですね。見どころではないところはありません!
約一ヶ月間、スタッフ・キャスト全員で身を粉にしてひとつの目標に向かって走って参りました。「なんか分からないけどカッコイイ、面白かった!」という作品になっているのではないかと、我々は自負しています。劇場へワクワクしながら来て、涙を流し、笑い、カッコイイと痺れ、フラフラになりながら帰ってください。以上! 推して参る!

◎ザップ・レンフロ役:猪野広樹
原作の面白さにプラスして、脚本・演出の西田大輔さんが作る世界観というものをキャスト・スタッフみんなで作り上げてきました。本当に大変な稽古期間だったのですが、皆さんにぜひ楽しんでいただければなと思います。
(岩永さんの言う通り)全部が見どころですが(笑)、一幕と二幕で全く作風が変わります。一幕のスピード感、そして二幕はどうなっていくのか……というところも楽しみにしていただきたいです。個人的には役のために肌を全身黒くしましたので、「なぜ全身を黒くしなければならなかったのか」というところにも注目していただければなと思っております。
“原作からそのまま飛び出してきた”というところもあれば“舞台ならではの表現”というものもありますし、それぞれの役者が考えてきた役に対してのアプローチもあります。自分は尊敬している演出家のひとりである西田大輔さんと今回一緒にやれたということが大きいですし、西田さんだからこそ成立した世界観がある作品です。それが劇場にいらっしゃったお客様にどう映るのか楽しみです。お待ちしています。

◎スティーブン・A・スターフェイズ役:久保田秀敏
「血界戦線」という作品は、僕ら人間たちが暮らす人界と、異界の者たちの世界が交わって物語が始まります。人界と異界の者たちによる「パレード」のような、照明と映像の合わせとてもにぎやかな演出もあり、お客様のイメージによっていろいろな捉え方ができる作品だなと思っています。
必殺技を出す時に技名を叫んで繰り出す、“「血界戦線」といえば”の場面演出が見どころだと思います。個人的には、血管に氷の針を通すかもしれないです。この意味が分からない人は、ぜひ実際に観てお確かめください(笑)。
いよいよ開幕となります。必死に稽古して、原作の世界観を具現化するために頑張ってきました。皆様の期待を超える作品を作って参りたいと思います。ぜひ楽しみにお待ち下さいませ。

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©内藤泰弘/集英社 ©舞台『血界戦線』製作委員会