ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」“飛翔”シリーズ初となる公開稽古を実施。醍醐虎汰朗、赤名竜之輔は手応えと課題を語る

舞台

ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」“飛翔〞が、 いよいよ11月1日(金)に開幕する。それに先駆けて、シリーズ初となる稽古場公開取材が行われた。

稽古場に入ってまず目を引いたのは、 新しい舞台セット。 これまでの演劇「ハイキュー!!」で印象的であった“盆”も無くなっており、 これまでとはイメージがガラリと変わっている。 そこで早速披露されたのはオープニングシーン。烏野メンバーから登場人物全員でのダンスにうつっていく華やかなシーンだ。

その稽古前、 演出のウォーリー木下氏が烏野メンバーと変更点について打ち合わせる。 例えば烏野のメンバーが登場する場面では、 誰がどう動いていくのかを、 よりキャラクターらしく表現するために詳細まで話し合う。 見ていると「あそこの振付はもっとキャラ出したほうがよくない?」とウォーリー氏が言うと、 キャストが「なんなら声出したほうがいいですよね」と応えるなど、 それぞれが積極的にアイデアを出し合っている。

そしてオープニングシーンが始まると、 「繋がなくてはならない、 託さなくてはならない」という台詞から、 和田俊輔氏の音楽に乗せた激しいダンスへうつっていった。 そのダンスもこれまでとは印象の違うもの。 ぜひ劇場で確認してほしい。

次に披露されたのは伊達工業高校との練習試合のシーン。 演劇「ハイキュー!!」らしいアクロバティックな振付で、 試合の展開が表現されていく。 既に一人ひとりのキャラクターが立ちつつあるといった印象で、 ここからさらに深まっていくのが楽しみになる稽古場公開だった。

稽古後の囲み取材には、 主人公の日向翔陽役・醍醐虎汰朗さん、 影山飛雄役・赤名竜之輔さん、 そして脚本・演出のウォーリー木下氏が出席。
稽古が進んだ今を醍醐さんは「今まで体験したことのない世界や動き、 これまで自分がやってこなかった身体の使い方をイチからやっている状態。 ワクワクしているのと同時に『時間がないな』という焦りもあります」と明かす。 さらに赤名さんがこれからの課題として「日向と影山の関係性ももっと深めないといけない」と話すと、 すかさず醍醐さんは「そこは余裕だろ!」とツッコミを。 体力を使う舞台だが、 醍醐さんは「(前作まで主演を務めた)須賀健太くんが『いつも、 きついほうを選んでた』と言っていたので、 しんどいという理由で『できない』とはまだ言っていません」と話した。

ウォーリー氏は今作について「今までやっていなかったメソッドを取り入れている」と話し、 新たなセット、 新たなダンスについて「同じ演劇「ハイキュー!!」ですが、 違う視点で描きたいなと思いました。 意図はたくさんあるのですが、 大きくは、 今回、 烏野高校が全国大会出場が決まって、 ある意味できあがったチーム…井の中の蛙が外に出て、 いろんな人たちに出会っていく話なので。 そこを大事に描こうという思いから、 振付や美術も新たに考えて作っています」と解説。 そして「これまでに観てくれた方にも、 初めての方にも、 間口は広く作っているつもりです」とアピールした。

ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」“飛翔”
原作:古舘春一「ハイキュー!!」(集英社「週刊少年ジャンプ」連載中)
演出・脚本:ウォーリー木下
音楽:和田俊輔

<公演期間・劇場>
東京:2019年11月1日(金)~11月4日(月・休) TOKYO DOME CITY HALL
大阪:2019年11月9日(土)~16日(土) 大阪メルパルクホール
宮城:2019年11月22日(金)~24日(日) 多賀城市民会館 大ホール
東京凱旋:2019年12月6日(金)~15日(日) 日本青年館ホール

<チケット情報>
東京・東京凱旋公演  S席:9,000 円 A席:7,000 円(全席指定・税込)
大阪・宮城公演:9,000円(全席指定・税込)

<チケットに関するお問い合わせ>
サンライズプロモーション東京 TEL:0570-00-3337(全日10:00~18:00)
<公演に関するお問い合わせ>
ネルケプランニング TEL:03-3715-5624(平日11:00~18:00)

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写真:GEKKO/文:中川實穗