「鴨の音 第二夜『読還-よみがえり-』」京都・下鴨神社で開催。岸尾だいすけ、下野紘、前野智昭、島﨑信長が笑って泣けるストーリーを熱演

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「世界文化遺産 下鴨神社 朗読劇 鴨の音 第二夜 『読還-よみがえり-』」が、10月16日(土)に京都・下鴨神社にて開催された。出演した岸尾だいすけ、下野紘、前野智昭、島﨑信長が四兄弟を演じ、予想だにしない展開と笑って泣けるストーリーに、すすり泣く声や目元をぬぐう仕草をする観客の姿が多く見られた。

朗読劇 鴨の音(かものね)とは、世界文化遺産である下鴨神社にて行われる朗読劇となり今年で2度目の公演。荘厳な雰囲気の中で行われる朗読劇は好評を博し、本公演が実現する運びとなった。朗読劇はオリジナルとなっており、下鴨神社というロケーションを活かし、ここでしか体験できない内容となっている。

朗読劇は、下鴨神社の伝承「丹塗り矢伝説」を語る野沢のナレーションから始まる。ナレーションが終わると、和服姿の前野、岸尾、下野、島﨑の順で舞台に上がり、それぞれの立ち位置に移動。観客の視線が舞殿に集まった。

物語は、岸尾が拓己(長男)・梅本・賢者・幼児①の4役、下野が浩介(次男)・勇者・幼児②の3役、前野が侑治(三男)・流川・戦士・幼児③の4役、島﨑が真太郎(四男)という配役構成。四男(真太郎)の島﨑が書いた脚本を、長男(拓己)の岸尾、次男(浩介)の下野、三男(侑治)の前野の3人で演じる劇中劇が始まる。

ラジオパーソナリティ・流川と、交通情報を伝える情報センター・梅本の奇妙で絶妙にかみ合わないやり取りが笑いを誘うラジオ番組のワンシーン、賢者・勇者・戦士の3人のパーティーが敵により張られた結界から何とか抜け出そうとするものの、それぞれの細か過ぎる性格が災いし揚げ足を取り合う冒険ファンタジー。幼児たちが、大人たちの予想の斜め上をいく将来の夢を語り合うストーリーといったバラエティに富んだ内容を、3人が演じ分けていく。

この、一見繋がりが無いように見えた四男の脚本に、兄弟たちの子供時代のエピソードが散りばめられていると明かされると、物語の雰囲気が一変していく。なぜ、四男は脚本を書いたのか、なぜ自分たち兄弟のエピソードが散りばめられているのに、四男自身は一切出てこないのか、なぜ3人は四男が書いた脚本を演じているのか…。ふと感じた疑問のすべてを、物語中盤から後半にかけて怒涛の伏線回収をしていく展開に観客は息をのんだ。

笑いあり、涙あり、そして朗読劇の終わりを待っていたかのようにポツポツと降り出した雨。下鴨神社の舞台、集結したキャスト陣、エンディング楽曲、空模様といったすべてが、今回の朗読劇の華を添え、観客からの大きな拍手をもって幕を閉じた。

世界文化遺産 下鴨神社 朗読劇 鴨の音 第二夜『読還-よみがえり-』【Streaming+(配信)】

<10月16日(土)19時公演>
視聴券受付: 10月19日(火)まで
配信期間 :10月19日(火)まで

<10月17日(日)18時公演>
視聴券受付:10月20日(水)まで
配信期間 :10月20日(水)まで

視聴チケット料金:4,000円(両日)

販売頁 URL https://eplus.jp/kamonone/

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