オリコン、2023年の満足度の高い「定額制動画配信」ランキングを発表

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オリコンは、『定額制動画配信』についての満足度調査を実施し、2023年11月1日14時にその結果を「オリコン顧客満足度」公式サイト内( https://life.oricon.co.jp/ )で発表した。ランキングの結果は、【Netflix】が、3年ぶり5度目の総合1位の評価を獲得した。

本調査は、全国の実際のサービス利用者を対象に、インターネットによるアンケートを実施。事前調査や企業ヒアリングをもとに、サービスに適した評価項目をそれぞれ設定し、各項目について満足度を聴取した。結果を集計し規定の回答者数を満たした企業について、「総合」「評価項目別」「部門別」にランキングを発表している。

【Netflix】が2020年以来3年ぶり5度目の総合1位

現在自身のアカウントで2ヶ月以上継続登録し、料金を把握して利用している全国の18~84歳までの男女8,486人が回答した2023年の『定額制動画配信』の満足度調査。定額制動画配信サービス18社を対象に調査を実施した。

2017年の調査開始から7度目の発表となる今回は 【Netflix(Netflix合同会社 本社:東京都港区)】 が77.3点を獲得し、2020年以来3年ぶり5度目(2017~2020年、2023年)の総合1位を受賞した。

評価項目別ランキングでは全5項目中「手続きのしやすさ」「アプリ・サイトの使いやすさ」「動画の見やすさ」「利用料金」の4項目で1位に。「手続きのしやすさ(※1)」「動画の見やすさ(※2)」では調査開始以来7年連続、「利用料金(※3)」では4度目(2018~2020年、2023年)の1位となった。とくに、“再生画面の使いやすさ”などを評価した「動画の見やすさ」では80.0点の高評価を得ている。

また、ジャンル別ランキングでは「海外ドラマ」部門で6度目(2017~2021年、2023年)、「韓国ドラマ」部門では2021年から3年連続、「ドキュメンタリー」部門では2018年から6年連続の1位をそれぞれ獲得している。

(※1)2018年まで「手続き」として発表
(※2)2018年まで「動画再生」として発表
(※3)2022年まで「コストパフォーマンス」として発表

【Disney+】が評価項目別「コンテンツの充実さ」で3年連続1位

つづいて総合2位は 【Disney+(ウォルト・ディズニー・ジャパン 本社:東京都港区)】 がランクイン。評価項目別ランキングでは、「コンテンツの充実さ」で3年連続1位の評価を得ている。ジャンル別ランキングでは「洋画」「オリジナルコンテンツ」部門で2年連続の1位となったほか、今回より初発表の世代別「Z世代」部門でも1位となった。

そのほか ジャンル別ランキングTOPICS

■ 【Amazonプライム・ビデオ(アマゾンジャパン合同会社 本社:東京都目黒区)】 :総合3位
1位獲得:ジャンル別「音楽」部門で3度目の1位(2018年、2021年、2023年)

■ 【Hulu(HJホールディングス 本社:東京都港区)】 :総合3位(前回4位)
1位獲得:「お笑い」部門で2年連続1位

■ 【ABEMAプレミアム(AbemaTV 本社:東京都渋谷区)】 :総合5位(前回6位)
1位獲得:「バラエティ」部門で初の1位

■ 【FODプレミアム(フジテレビジョン 本社:東京都港区)】 :総合7位(前回9位)
1位獲得:「邦画」「国内ドラマ」部門でともに初の1位

■ 【dアニメストア(NTTドコモ 本社:東京都渋谷区)】 (※)
1位獲得:「アニメ」部門で2017年の調査開始以来、7年連続の1位

■ 【DAZN(DAZN Japan Investment 合同会社 本社:東京都港区)】 (※)
1位獲得:「スポーツ」部門で2年連続、4度目(2019~2020年、2022~2023年)の1位

(※)【dアニメストア】【DAZN】は、専門ジャンルに特化しているため、ジャンル別ランキングのみ対象としている。

《調査概要》2023年オリコン顧客満足度調査 定額制動画配信

■発表日:2023/11/01
■調査方法:インターネット調査
■調査主体:oricon ME
■サンプル数:8,486人
■調査企業数:18社
■規定人数:100人以上

■定義:以下すべての条件を満たす定額制動画配信サービス
1)料金体系として、サブスクリプション方式を採用している
2)ユーザー投稿コンテンツを含んでいない
3)ストリーミング動画コンテンツを含んでいる
4)アダルトのみ、ギャンブルのみ、もしくはその両方のコンテンツのみを扱うサービスでない

■調査期間:2023/06/27~2023/07/03、2022/06/17~2022/06/24、2021/07/09~2021/07/14
■調査対象者 性別:指定なし 年齢:18~84歳  地域:全国
条件:以下すべての条件を満たす人
1)自身のアカウントで利用していて、かつ、料金を把握している人
2)現在利用している人で、2ヶ月以上継続登録している人
ただし、サブコンテンツや、アダルト、ギャンブルコンテンツがメインの利用者は対象外とする

■URL: https://life.oricon.co.jp/rank-svod/

利用実態調査

■ 【Netflix】利用者のうち、広告付き料金プラン利用者は9.2%

【Netflix】が2022年11月から新たに低価格帯のプランの提供を開始したことを受けて、2023年調査で【Netflix】の利用者を対象に、現在契約している料金プランについて聴取したところ、「広告つきスタンダードプラン(月額790円)」は9.2%、「ベーシックプラン(月額990円)」は44.2%、「スタンダードプラン(月額1,490円)」は36.9%、「プレミアムプラン(月額1,980円)」は9.7%となった。

なお、「広告つきスタンダードプラン」の利用者を対象に、それ以前に契約していた料金プランについて聴取したところ、「ベーシックプラン」が62.5%と最も多く、次いで「広告つきスタンダードプランで初めて契約をした」と回答した人が26.8%、「スタンダードプラン」が8.9%、「プレミアムプラン」が1.8%でした。

■ 新作映画関連作品を『定額制動画配信』で“予習・復習”する人 作品で違いも

つづいて、近年は『THE FIRST SLAM DUNK』や『トップガン マーヴェリック』など、劇場版アニメ・実写映画作品ともに原作シリーズから十数年以上経過した最新作が話題となったことから、2023年調査では、新作映画と定額制動画配信サービスの相互利用状況についても聴取した。

以下の4作品について、映画館で鑑賞したかどうかを複数回答で聴取したところ、『THE FIRST SLAM DUNK』は15.7%、『シン・エヴァンゲリオン劇場版:❘❘』は16.1%、『トップガン マーヴェリック』は18.5%、『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』は6.5%、『いずれも映画館では観たことがない』が65.3%でした。

各タイトルの映画を鑑賞した回答者に「映画館での鑑賞に向けて、映画の前作や関連作品を『定額制動画配信』サービスで視聴したか」について聴取したところ、視聴した人は『THE FIRST SLAM DUNK』では44.1%、『シン・エヴァンゲリオン劇場版:❘❘』では71.6%、『トップガン マーヴェリック』では60.7%、『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』では73.7%となった。

■ 新作映画関連作品を『定額制動画配信』で“予習・復習”したい60.9%

また、2023年の全回答者に「今後公開される映画を鑑賞する際、『定額制動画配信』サービスを利用して、前作や関連作品を視聴するかどうか」について聴取したところ、「視聴すると思う」と回答した人は計60.9%となった。一方、「視聴しないと思う」の計は10.9%、「どちらとも言えない、わからない」は28.3%でした。

なお、「視聴すると思う」と回答した人を対象に、「前作や関連作品が『定額制動画配信』サービスで配信されていなかった場合、どのような方法で視聴するか」について複数回答で聴取したところ、「定額制動画配信サービス(動画見放題サービス)で前作や関連作品を見られない場合は映画を見ない」が28.0%に上りました。最多は「レンタルする」が42.3%、次いで「公式サイトや情報サイトであらすじを確認する」が33.9%、「購入する」が18.6%、「家族・友人・知人からあらすじを聞く」が10.6%、「その他」が1.4%となった。