テレビ東のアニメ事業、20年3月期は過去最高売上 「NARUTO」「BORUTO」「ブラクロ」貢献 AT-X、音楽関係も伸長

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テレビ東京ホールディングは、5月14日の発表した2020年3月期の決算で、テレビ東京の展開するアニメ事業の売上高は前の期比で6.1%増の215億3100万円だったことを明らかにした。国内売上が3.2%減の63億3900万円だったものの、海外が10.5%増の151億9200万円と伸びた。主力の放送収入が落ち込むなか、アニメ関連事業は過去最高の売上を更新し、同社の収益を支えている。

同社によると、国内の商品化やビデオグラムの取り扱いが減少したものの、中国をはじめとした海外で「NARUTO」の配信、ゲームが引き続き堅調に推移したうえ、新たに「BORUTO」「ブラッククローバー」も順調に売上を伸ばしたという。

このほか、アニメ関連のグループ会社も好調だった。エー・ティー・エックスの売上高は59億7000万円と、前の期比で15.0%の増収となった。アニメ専門チャンネル「AT-X」の加入者減少幅を想定の範囲内にとどめたほか、広告関連売上やライツ売上が健闘し、放送外売上を前年よりも大きく伸ばした。

さらに、テレビ東京ミュージックの売上高は32億2500万円と10.0%の増収となった。年間を通して、アニメ楽曲の二次利用を中心とした印税収入が順調に推移した。「Re:ゼロから始める異世界生活」「新世紀エヴァンゲリオン」に加え、「FAIRY TAIL」など海外からの印税収入も貢献した。