本日1月9日より公開がスタートした『ガラスの花と壊す世界』の初日舞台挨拶が、東京・新宿バルト9にて開催された。
『ガラスの花と壊す世界』は、ポニーキャニオンとA-1 Picturesが贈るオリジナルアニメプロジェクト。創作ユニット「Physics Point(フィジクスポイント)」によるシナリオ＆イラストレーション作品を原案としており、脚本を『AIR』『CLANNAD』などを手がけた志茂文彦氏、キャラクター原案を『変態王子と笑わない猫。』のカントク氏が担当。また、監督は『進撃の巨人』でオープニング演出を務めた石浜真史氏が担当している。

今回の舞台挨拶には、監督の石浜氏に加え、メインキャストである花守ゆみりさん、種田梨沙さん、佐倉綾音さん、茅野愛衣さんも登壇。総勢5名が作品の魅力を語った。

まず、主人公・リモをイメージしたドレスを身にまとった花守さんは、本作の見所として作中冒頭、茅野さん演じるスミレが、階段から走ってくるシーンを挙げた。冒頭だけを見るとかわいい女の子が登場する楽しいアニメに思えるが、次の瞬間から思いもよらないシーンが連続するという。茅野さんも同様に、冒頭のシーンは「衝撃的」と話すと、種田さんも「キービジュアルのイメージとは違う」と、その印象をコメントしていた。

さらに石浜監督にも「見どころはどこか」という質問が及ぶと、「4人の芝居」と一言。これを聞いた佐倉さんは、照れながらも「馴染みのメンバーだからやりやすかった」とコメント。また、キャスト陣の関係性は、作中のキャラクター同士の関係に似ている部分もあるそうで、そこの見どころのひとつだという。

また今回の舞台挨拶では、新年早々ということもあり、ステージ上でキャスト4人が書き初めをすることに。書き初めのテーマは「作品を一文字で表すと」で、4人は思い思いの一文字を書き記した。
茅野さんが書いたのは「花」の文字。タイトルにも使われており、綺麗なイメージがたくさん詰まっている作品だからと理由を語っていた。そして佐倉さんは、自身が演じるドロシーがプログラムの存在であり、何が生きていて、何が生きていないのかがキーになっていることから「生」の文字を書いていた。

そして種田さんが書いたのは「笑」。この作品を通して、笑顔になることがとても人間らしい行動であると感じたからだそうだ。本作では、各キャラクターが何を考えて行動しているかを考えながら見るのも楽しいのでは、とも話していた。

最後に花守さんは、「優」をいう一文字を書いていた。花守さんは登場人物が皆優しさで動いていると感じたそう。物語が進むに連れて、プログラムであるキャラクターに心が芽生えていく様子が分かるとのことだ。また、見終わったとき優しい気持ちになれる、スタッフやキャストに優しい人が揃っているという意味も込められているとのこと。

『ガラスの花と壊す世界』2016年1月9日(土)新宿バルト9、シネマサンシャイン池袋ほか全国劇場にて公開中。来場者特典として、キャラクター原案・カントク氏描き下ろしのイラストが描かれたミニ色紙がプレゼントされる。また、公開劇場にて本作のBlu-ray(劇場限定版)が数量限定販売されているので、こちらもチェックしてほしい。

『ガラスの花と壊す世界』

あらすじ
無数の光が色とりどりにきらめき、浮遊している無重力の空間――＜知識の箱＞。
そこには幾つもの世界があり、幾度の時間があり、幾多もの人がいた。
デュアルとドロシーの２人はそこで敵と戦っていた。
敵、それは世界を侵食する存在――ウイルス。
ウイルスに汚されてしまった世界は消去しなくてはいけない。
それが彼女たちの役割、彼女たちの仕事。
あるときデュアルとドロシーは新たなウイルスの出現を感知する。
そこにはウイルスに襲われている少女がいた。
少女を救った2人は、静かに彼女の目覚めを待つ。
少女は何者か――どこから来て、どこへ行くのか。
やがてその少女が目覚めた。
その少女は「リモ」と名乗ると、ひとことつぶやいた――。
「お花畑に、帰らないと……」。

スタッフ

原案：Physics Point『D.backup』（「アニメ化大賞」大賞作品）
監督：石浜真史
脚本：志茂文彦
キャラクター原案：カントク
キャラクターデザイン： 瀬川真矢
メインアニメーター：川村敏江
世界コンセプトデザイン：六七質
画面設計：竹内志保
色彩設計：中尾総子（Wish）
美術監督：吉原俊一郎 （美峰）
撮影監督：髙橋賢司（旭プロダクション）
音響監督：本山 哲
音響制作：ダックスプロダクション
音楽：横山 克
音楽制作：ポニーキャニオン
制作：A-1 Pictures

キャスト

リモ／CV：花守ゆみり
デュアル／CV：種田梨沙
ドロシー／CV：佐倉綾音
スミレ／CV：茅野愛衣