『花咲くいろは』『SHIROBAKO』『サクラクエスト』『白い砂のアクアトープ』―。「働くこと」をテーマに、日々奮闘するキャラクターを描いてきた、P.A.WORKSによる”お仕事シリーズ”。
この”お仕事シリーズ”最新作の劇場版オリジナルアニメーション『駒田蒸留所へようこそ』が、2023年11月に公開決定した。
『駒田蒸留所へようこそ』は、世界でも注目されるジャパニーズウイスキーの蒸留所を舞台に、先代である父亡きあと、実家の「駒田蒸留所」を継いだ若き女性社長・駒田琉生(こまだ・るい)が、経営難の蒸留所の立て直しとともに、バラバラになった家族と、災害の影響で原酒を失い製造できなくなった、「家族の絆」とも呼べる幻のウイスキー「KOMA」の復活を目指し日々奮闘する物語となる。
本作の解禁に伴い、ティザービジュアルと超特報が公開となった!倒壊したウイスキー貯蔵庫を建て直すために立ち上がるヒロイン・琉生の後ろ姿が印象的なビジュアルと、これまでの”お仕事シリーズ“を辿りつつ「駒田蒸留所へようこそ」という琉生のセリフが印象的な特報映像。ともに新たな「お仕事」の1ページが始まる予感を感じさせる内容となっている。
また、メインスタッフ&キャストも。スタッフに、『東のエデン』の副監督や『有頂天家族』の監督を務めた吉原正行監督、脚本は『ソードアートオンライン』『物語』シリーズなどを手がけた中本宗応と木澤行人、音楽を『ラブライブ!サンシャイン!!』や『Dr.STONE』などの加藤達也といった、実力派が名を連ねる。
キャストは、かつての名ウイスキー復活に奮闘する蒸留所の跡取り娘・駒田琉生を早見沙織が、琉生の蒸留所の取材に訪れる、やりたいことも見出せず職を転々としてきたニュースサイトの記者・高橋光太郎を小野賢章が演じるほか、内田真礼、細谷佳正ら、豪華声優陣が出演する。
さらに、本作が6月11日〜17日にフランス・アヌシーで開催されるアヌシー国際アニメーション映画祭【コントルシャン部門】に正式出品されることが決定した。
アヌシー国際アニメーション映画祭は、1960年にカンヌ国際映画祭からアニメーション部門が独立し設立。フランス南東部の都市アヌシーで開催され、今年は国内外112か国3380作品の中から選ばれた202作品が正式上映される。創設から60年を超える歴史ある映画祭で、アニメーション映画祭としては世界最大規模を誇る。
コントルシャン部門は個性的・挑戦的な長編作品を対象としたコンペティション部門で、過去に日本からは2019年に「海獣の子供」(監督:渡辺歩)、2022年に「幾多の北」(監督:山村浩二)などが選出されている。
スタッフ&キャストコメント公開
メインスタッフ&キャスト発表に伴い、吉原正行監督、P.A.WORKS代表取締役 堀川憲司さん、メインキャストからコメントが到着。
<吉原正行監督>
自らの仕事の成果が出るのに何年もの時間を要し、次世代へと受け継がれていくウイスキー作りに取り組む琉生と、目標に向かって進む人をうらやましく思いつつ、やるべき事を見いだせない光太郎という、2人の主人公の“仕事への向き合い方”を通して、本当に好きな事を見つける為の、手がかりとなる作品になればと思っています。
<P.A.WORKS代表取締役 堀川憲司さん>
映画のためにウイスキー関係者に話を聞いたところ、あまりに熱心に語ってくれたものだから、弩級に下戸な私も飲み比べるようになりました。
私が惹かれたのはクラフト・ウイスキー造りに懸ける人々の熱量です。
映画スタッフの想いが熟成したクラフト・アニメーションの物語は、皆さまの心にじんわりと沁み込むことでしょう。
<駒田琉生役・早見沙織さん>
大好きなP.A.WORKSさんの新作映画に出演させて頂けるということで、とても嬉しかったです。
琉生は、実家の蒸留所を継ぎ立て直しを図るのですが…いろんなことが起こる日々、その中で彼女なりに懸命に奮闘していきます。
仕事について、人との関わりについて、家族について、考えさせてくれる優しいお話です。
ぜひ、劇場でご覧ください。
<高橋光太郎役・小野賢章さん>
高橋光太郎を演じさせていただきます、小野賢章です。
普段、何気なく口にしているお酒。
これはどんな人がどんな想いで作っているんだろう…。
ふと考えることはあるけれど、なかなか調べるところまではいきません。
この映画を通して、蒸留所の人たちの想いが届けばと思っています。
観た後はきっと、いつもよりお酒が美味しく感じるはずです。
<河端朋子役・内田真礼さん>
はじめて台本を読んだ時から、とてもワクワクしました。
ものづくりの面白さや、難しさがぎゅっと詰まった作品になっています。
そこに生きる人たちの人生を覗いてみると、表からは見えないものがたくさんあります。
ひとつのものができる過程で生まれるドラマを、ぜひ、体験していただきたいです。
公開を楽しみにしていてください!
<安元役・細谷佳正さん>
(自分が)コレいいなと感じた役だったのもあって、アフレコは楽しかったです。
本作は、良い意味で派手さを抑えた物語になっていて、懐かしさも感じました。
今や世界に知られる日本の文化である『アニメ』という表現方法に乗って、この物語が様々な国の皆さんに届くことを期待しています。