6月25日の公開を予定している劇場版『BanG Dream! Episode of Roselia Ⅱ : Song I am.』の先行上映会が開催。当日はRoselia（相羽あいな(湊友希那役) ／工藤晴香(氷川紗夜役)／中島由貴(今井リサ役)／櫻川めぐ(宇田川あこ役)／志崎樺音(白金燐子役)）と柿本広大総監督、三村厚史監督による舞台挨拶も行われた。

『BanG Dream! Episode of Roselia Ⅱ : Song I am.』は、メディアミックス作品『BanG Dream!』から生まれた声優ガールズバンド・Roselia（ロゼリア）をメインに据えた劇場アニメ。4月に公開された前編『BanG Dream! Episode of Roselia Ⅰ : 約束』のその後を描いた作品だ。

舞台挨拶は相羽さんのMCで進行。前編の反響を聞かれた三村監督は「毎日エゴサしています」と告白すると、「いい反応がたくさんありました。『泣いた』という感想は特にグッときました」と笑顔で振り返った。これを聞いた相羽さんは、北海道に住む母親も劇場へ足を運び、本作を鑑賞したというエピソードを披露。老若男女、さまざまなファンがいて感激していたことも伝えていた。

そんな前編を経て公開される後編『BanG Dream! Episode of Roselia Ⅱ : Song I am.』の見どころを聞かれた工藤さんは、前編はRoseliaメインだったのに対して、後編は『BanG Dream!』のバンドが多数登場することに触れる。「Roseliaのメンバーとも絡んで、また違った一面が見れると思います」と話した。

相羽あいなさん

工藤晴香さん

中島さんが注目してほしいと語ったのは、自信が演じるリサがさらに成長した姿。前編のエピソードを経て、メンバーとの関係性にも変化が見られるという。また、メンバーのパーソナルな部分も描かれており、特に中島さんは、友希那が好きなものに反応を見せる瞬間がお気に入りだったようだ。

櫻川さんも同様に、あこの成長が感じられて、メンバー同士の心の距離感も縮まったと発言。「前編で芽生えた悩みに対して、後編ではどうアプローチしていくかに注目してもらいたいです」と話した。

志崎さんが演じる燐子も、作品を通して成長が描かれたキャラクターの1人。志崎さん自身も後編では「そんなこともしちゃうの！？」と驚きがあったと振り返った。

中島由貴さん

櫻川めぐさん

志崎樺音さん

キャスト陣のトークを受けて柿本総監督は、Roseliaの内面を描くために、他のバンドも登場させたと語る。前編がRoseliaのドキュメンタリーという色合いが強かったが、後編はいろいろな目線で楽しめることを目指したという。

さらに話題は主題歌に移ると、「オープニング映像はとあるゲームがモチーフになっています」と柿本総監督。同氏いわく、ゲームのことをしっかりと調べ、意味のある動きになっているとのこと。

続いての話題は劇場版の大きな魅力でもあるライブシーンへ。「ライブシーンは感動の連続」と櫻川さんが興奮気味に語ると、相羽さんは「普段のライブで感じている視線が分かるのも魅力です」と、アニメならではの体験があることを明かした。

また、柿本総監督は前編と後編のライブシーンの変化について、「前編は小さいライブハウスが中心、今回は大きい会場がメインなので、カメラワークも大胆に、音の出し方も会場ごとで変えています」とこだわりを語る。ライブで披露するセットリストについても、脚本に合わせて追加した楽曲があるとのこと。三村監督によると、「話の流れ的に歌わないとダメだろう」といった具合に、スタッフに相談しながら無理やり追加した楽曲もあるとか。

そんな本作のアフレコは、相羽さんと工藤さん、中島さんの3人と、櫻川さんと志崎さんの2人で別れて行われたという。櫻川さんが演じるあこと志崎さんが演じる燐子は作中でも中がいい2人だけに、その距離感を相談しながら収録に臨んだと明かす。

一方相羽さん、工藤さん、中島さんの3人は、バンドのリハーサルで使っている専門用語もどんどん入れたと収録現場での裏話を披露。もともとの台本にはなかったものの、専門用語を「入れてもいいですか」と相談しながら、次々にセリフが変化していったという。

最後は登壇者が一言ずつコメントして、舞台挨拶は終了。三村監督が「前作のエピソードを経て、より熱くて、かっこいいRoseliaをたくさん詰め込みました」と語ると、相羽さんは「エンディング曲を聞くだけで、これまでの物語を思い出して、涙が流れてくるような作品です。これからもRoseliaと『BanG Dream!』を大切にしていきたいと思います」とメッセージを残した。