『HUMAN LOST 人間失格』福山潤がイベント初登壇。貧困エリア〝イチロク〟の暴走集団のリーダー・竹一の生き様を語り尽くす

イベント

太宰治「人間失格」を狂気のSF・ダークヒーローアクションへ再構築した劇場アニメ『HUMAN LOST 人間失格』。
貧困エリア〝イチロク〟の暴走集団のリーダー・竹一役の福山潤さん、監督の木﨑文智氏、ストーリー原案・脚本の冲方丁氏を迎え、本編でも印象的な竹一の生き様を語り尽くすイベントが12月21日に開催された。

会場には、福山さん演じる竹一ファンで埋め尽くされ、収録秘話や竹一というキャラクター像を演じるにあたってのエピソードなどを語るなど大きな盛り上がりを見せた。

■竹一というキャラクター像&プレスコ収録のエピソード

監督:原作通りやると暗くなり過ぎてしまうので、エンターテインメントとして盛り上げていくために竹一には葉藏とは全く逆の性質を与えることで作品の導入を引っ張ってもらうようにしました。

冲方:世界観を説明してくれる、ある種の道化的だけどイントロデュースになるキャラなので、一方的に世界観を説明してくれるくらいの力をもったキャラとして作りました。

福山:僕は台本を読んだときに、「人が死んでんですけどー」という台詞で、あれでどういう人なのかという起点になりました。収録前に「ハッチャケてやってください」とプロデューサーの後押しがあったので、楽しくやらせていただきました。

監督:そこであのアドリブが生まれたんだね。

福山:ただ、僕の中でアドリブをやったという印象よりも、台本通りにやって、これくらいなら許されるかなと思ってちょっと思い切ってやってみたら、それがたまたま目立つところにあったのかなと。

冲方:僕の中で脚本を書いた時と全く違った印象だったので、最初、監督が書き直したのかと思いました。監督に上をいかれた感じがしました。

監督:それは嬉しいですね。結果がいい方向に行って良かったです。

■壮絶な最期を遂げた竹一を偲ぶ言葉

監督:竹一、惜しい人を亡くしたかな。彼は自分の思いを遂げれらて最高に幸せな人だったなって思います。

冲方:竹一は葉藏にとってなくてはならないキャラでしたし、前半の主人公のように感じました。面倒見が良くて良いやつですね。

福山:悲壮感は感じなかったので、自分の中ではやってやったなって。良いやつだったので良い幕引きができたとな思います。

■最後の一言

福山:収録から時間が経っておりますが、このようにお客様に観ていただいた事で、ようやく僕の中でこの作品が完結したなと思っています。
何回も観ることで新しい発見はまだまだあると思います。
これからも長く愛される作品になることを願っています。

『HUMAN LOST 人間失格』

11月29日(金)全国公開
配給:東宝映像事業部

公式サイト 公式Twitter 作品概要
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