『最強タンクの迷宮攻略』リリア＆リリィの姉妹を演じる大橋彩香さん、優木かなさんにインタビュー

2024年1月4日最強タンクの迷宮攻略～体力9999のレアスキル持ちタンク、勇者パーティーを追放される～

TVアニメ

2024年1月6日（土）よりABCテレビ・テレビ朝日系列全国24局ネット『ANiMAZiNG!!!』枠にて放送開始となる『最強タンクの迷宮攻略～体力9999のレアスキル持ちタンク、勇者パーティーを追放される～』。
本作は、スクウェア・エニックスの漫画アプリ「マンガ UP！」にて連載中の、原作・木嶋隆太、漫画・如月命よる同名漫画を原作としたアニメ。パーティーの盾役である“最強タンク”のルードが、最愛の妹の病を治す秘宝を求め、歴代最高の9999という体力（外皮）と唯一無二のスキルを駆使し、迷宮を攻略していく冒険譚が描かれる。

今回は、双子でギルド職員を務めるリリア、リリィを演じる大橋彩香さん、優木かなさんにインタビューを実施。作品について、そしてキャラクターについてさまざまな質問をぶつけてみた。

隙さえあればイチャコラしてる、溺愛する姿も見てほしい

リリア（画像右）、リリィ（画像左）

――本日はよろしくお願いします。まず『最強タンクの迷宮攻略』の原作に対して、どんな印象を持ちましたか？

大橋さん：原作はオーディションを受けさせていただく時に読ませていただきました。一番に思ったのは、タンクというなかなかフィーチャーされないポジションを主人公にする、着眼点の面白さですね。
それに加えて主人公のルードがとてもいい人で、ノンストレス。困難に立ち向かっていく姿もすごく格好良くて、スカッとするお話だと思いました。

優木さん：もう”お姉ちゃん”の言うとおりです。主人公がタンクということもあって、「俺についてこい」と言葉で説明するのではなく、行動で示して付いて行きたくなるキャラクターなんです。
読み進めても嫌な気持ちになる瞬間がなくて、物語もキャラクターの感情も、スッと心に入ってくる感覚がありました。

――では、ストーリーや世界観については、どんな魅力感じましたか?

大橋さん：自分もゲームをプレイするとき、塔とか迷宮といったダンジョンをコツコツと攻略するのが大好きなんです。なので、迷宮攻略に挑むこの作品のテーマは共感できたし、目標が明確なのでゲームを遊ばない方でも分かりやすい作品だと思います。もちろんゲーマーの方にとっても熱くなれるポイントがたくさん散りばめられているんです。
あと、キャラクターがいい人に溢れていて、見ているだけで人の優しさに溺れられる作品です。

優木さん：魔法やモンスター、ダンジョンに報酬とか、ファンタジーRPGではおなじみのワードがどんどん飛び出てくるので、ゲームが好きな人は特にときめくと思います。私個人としては、「クラン」という言葉にすごくときめきを感じるんですよ。強い魔法でモンスターを倒したときに、「強い!すごい!」と言われて気持ちよくなったり、逆に私が強い人に助けられたり。そんなオンラインゲームのいいところが詰まっている作品です。

――お二人が演じるキャラクターについても教えてください。

大橋さん：リリアは自分とはすごくかけ離れてると思います。本当にしっかりしてて、頼もしくて、かっこよくて、戦闘も強くて…もう本当に完璧です（笑）。だけど、完璧に見えてもちょっとした弱さを見せる瞬間もあります。プロフェッショナルに見えて人間味もしっかりあるのが魅力ですね。
あとは、妹のリリィのことをめちゃくちゃ溺愛してて、隙さえあればイチャコラしてます。そんな溺愛している姿もすごく微笑ましいです（笑）

優木さん：リリィはお姉ちゃんのリリアの影に隠れて、引っ込み思案の印象がありますが、実はすごく大人な一面もあるんです。
リリアは大橋さんが言った通り、頼りがいがあるけど、どこかちょっと女の子らしい面もあるキャラクターです。そんな隠れた一面を一番分かっているのがリリィであり、本当にいい2人組だなと思います。もちろん個々の個性もすごくいいけど、姉妹関係だからこそ、相手がいるからこそ輝くイメージが強いです。

――演じる際、お互いのキャラクターに対してはどんな印象を持ちましたか？

大橋さん：リリィはリリアよりも実はしっかりしてるんじゃないかと思うくらい、芯の強さを感じる妹です。
リリア本人は自分が妹を守ってると思っているけど、実際のところはお互いに寄りかかって、支え合っているんです。どちらか1人も欠けることはできない、特別な存在です。
だからリリアとしては、感謝の気持ちも常に持っているんです。いつもいろんなリリアの素敵な魅力を見つけてくれるし、優しい言葉をかけてくれます。

優木さん：リリアは本当に頼れるかっこいいお姉ちゃんですけど、リリィに対して優しいを通り越して、甘すぎるくらいです。妹に対するデレが出ちゃうところが「私には心を許してくれてる」と感じられるので大好きです。

――それぞれキャラクターを演じる際に心がけたことは？

大橋さん：リリアの場合、心は割とさっぱりしてる感じの子なので、女性らしくなりすぎないように心がけています。でもさっぱり感を強くしすぎると、逆に素っ気なくなってしまうので、その塩梅をうまく調整しながら演じるようにしています。

優木さん：気をつけていることというと、やっぱり心を開いたキャラクターに対してのハートマークを強くすることですね。心の変化というか、パーティーに対しての気持ち、考え方が変わっていく様子が分かりやすいキャラクターなので、最初はあんまり前に出ないように演じて、引っ込み思案なところを強調するように意識しました。そして物語が進み、成長するにあたって、演技も少しずつ変えていきました。

――具体的に印象に残っているセリフやシーンはありますか？

大橋さん：序盤だと、最初に組んでいたパーティーで、リリィが言いたいことをうまく言えず、言い淀んでいるような状態なんです。そこでリリアがからかいながら代弁してあげるんです。リリアは堅物に思われがちだけど、このシーンで印象がガラッと変わるんじゃないかなと思います。
実際には茶目っ気のあるシーンも多いし、意外と会話のパスをナチュラルに回すこともあるんです。そんな姿も含めてかっこいいなと思いますね。

優木さん：演じている身としては、やっぱりリリアと掛け合いをしているシーンはどれも楽しいし、見ていてすごく好きなシーンばかりです。双子ならではの息が合っているからこそのセリフがいくつもあって、そこで一発オッケーになったときはすごくうれしいですね。

――作中では2人が会話をするシーンもたくさんあると思います。他のキャラクターと会話するときとの違いは意識しましたか？

優木さん：演じ方という意味では、リリアの方が違うかもですね。リリィはみんなに対してもあまり差はないかも…。

大橋さん：私がリリア役だからフィルターかかってるのかもしれないけど、リリィとの会話では絶対ハートマークがついてますね（笑）。

優木さん：お姉ちゃんのほうが妹のことを「なくてはならない存在」として認識していますよね。いつもはかっこいいリリアも、リリィの前だと若干しおらしくなるし、他のキャラクターだったら無視するところでツッコミを入れたり。

大橋さん：逆にリリィは自己表現が苦手だけど、言い方を変えると誰を相手にしてもマイペースなんです。それでいて芯が強くて、グイグイ行くところもあって。そんな姿に姉としてツッコミを入れたりもします。

――キャラクターについては、リリア、リリィ以外で印象に残った人はいますか？

優木さん：私、アモンちゃんがすごく好きです。原作を読んだときから好きなキャラクターで、しかも久野さんが声を当てたことで、鮮明にキャラクターの印象が出来上がりました。アニメでより好きになったキャラクターの一人ですね。

大橋さん：私はマリウスがすごく好きです。私の場合、そもそも作品を見るときは男性キャラクターを追いかけて見る癖があるんです。その中でもマリウスが最初登場したときの、謎の多い雰囲気に魅力を感じました。服装も、他のみんなはファンタジー寄りですけど、マリウスだけは和を感じるデザインで、その異質なところも大好きです。

――アニメ本編の映像で期待していることは？

大橋さん：私はアクションシーンを見るのがすごく好きで、この作品もバトルはたくさんあるので期待しています。
リリアはアタッカータイプのキャラクターで常に前衛に出ているのがかっこいいんですよ。アクションシーンでリリアがどんな活躍をしてくれるのかを、実際に見るのがとても楽しみですね。

優木さん：主人公のルードの心情を描くシーンも多い作品なので、映像や音楽でそれをどう見せるのかは気になります。あとはシリアスなシーンとギャグパートがどんどん切り替わる作品でもあるので、そのギャップがどうなってるのか、すごく期待しているところです。

――それでは最後に、ファンに注目してもらいたいポイントがあれば教えてください。

大橋さん：私たちはもう、姉妹愛をなによりも見てほしいです。

優木さん：もうド頭からイチャイチャしてますね。

大橋さん：そう、本当に（笑）。もちろんそれだけではなく、しっかりリリアとリリィの、成長をしっかり描いていただいたので、楽しんでもらえたら嬉しいです。

優木さん：いろいろな思いを抱えている姉妹なので、物語が進むに連れてどう紐解かれていくか、注目してほしいです。

――ありがとうございました。