会場全体が“眞魔国”に。『魔劇「今日から(マ)王!」~魔王再降臨~』ゲネプロ公演の模様を紹介

10月1日より公演がスタートした『魔劇「今日から(マ)王!」~魔王再降臨~』。主人公のユーリとその周りを固める美形キャラクターが繰り広げられる、軽妙でユーモアあふれる会話の楽しさと、剣術や魔術によるアクションシーンが魅力の舞台だ。今回、本公演のゲネプロが行なわれ、そのレポートが到着したので早速紹介しよう。

今回が初めての魔劇という人も、二回目の人も、もちろん原作ファンも、充分に楽しめる仕上がりになっている。なお、都合の合わない人は、千秋楽とその前の公演がニコニコ生放送にて配信されるので、そちらもぜひチェックしてほしい。

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※以下、メーカー発表の情報をもとに記事を掲載しております。

あらすじ

再び眞魔国に呼び出されたユーリは、魔王として人間との開戦の覚悟を臣下たちに求められる。魔族と人間の共存を求めるユーリは、戦争を回避すべく臣下・コンラッドと伝説の武器・モルギフを手に入れるため人間の領地・ヴァン・ダー・ヴィーア島へ向かう――。

客席をもステージに!

「まおみゅ」お馴染みのテーマがかかると、客席中央には主人公・渋谷有利の母親と彼の名付け親であるコンラートが登場。初演と同じ始まり方ながら、演出がぐっと変わりました。

魔族の象徴とされる“蒼黒色”を基調としたステージ。そして客席を大胆に縦断する花道は客席をもステージの延長として使用し、通路最前列に座るとまるで眞魔国の住民のような気すらします。以前「会場全体を“眞魔国”にする」と断言した脚本・演出菅野臣太朗さんの言葉が思い出されます。

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名コンビが創りだす“まるマ”の世界

初演に引き続き脚本・演出の菅野臣太朗さんと、歌唱・楽曲を手掛けるYOSHIZUMIさん。他にも2.5次元舞台を多く手がけ、何れも大ヒットとなっています。原作に忠実につくりあげ、時には大胆な解釈を演出する菅野さんと時にはキャラクターの気持ちに寄り添い、時にはアクションシーンを盛り上げる様々なジャンルの曲をつくりあげるYOSHIZUMIさん。初演より更にディープになった“まるマ”の世界をお楽しみください!

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アンサンブルと衣裳

ある時は街行く通行人であり、またある時は物語の鍵となる重要人物として、そしてある時は華麗な舞踏会の紳士淑女として。メインキャストと共に“まるマ”の世界観を作り上げているのが多くのアンサンブル。そして、彼らがまとう華やかな衣裳にもご注目ください!
一人一人異なったデザインのドレスは漆黒に映え、ユーリとベアトリスのダンスシーンはまるで本物の船上パーティのようです。

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新キャラクター

菅野さんが魔劇にこめた“正義”と“平和な世界”というユーリと同じ願い。そして、今回の魔劇にはヒスクライフとベアトリス親娘が加わって、もっと身近でたいせつな親子の愛が込められました。“まるマ”の持つファンタジーでありながらも現実世界とリンクするテーマを楽しさ面白さというオブラートに包みこみました。

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激しいアクションシーン!

初演でも話題となった剣を使った殺陣のシーンは今作も更にパワーアップいたしました!アーダルベルト役を演じる下村尊則さんは、なんと!歌いながら激しい殺陣を魅せてくれます!生でその迫力をお受け取り下さい!

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原作のシーンは忠実に、舞台ならではのシーンは徹底して面白く!

まだユーリを王と認めていないグウェンダル。今回は彼の隠したある一面がクローズアップされます。ギュンターはより美しく、よりコミカルに。ヴォルフラムはより健気によりかっこよく。原作と同じシーンの時は客席から笑い声が起き、激しい殺陣のシーン、シリアスなシーンでは緊迫した空気に満たされ、約二時間の舞台はあっという間に終わったような気がしました。

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公演情報

◆日程:10月1日(木)~12日(月) 全10公演 ※10月5日(月)は休演日
◆劇場:全労済ホール/スペース・ゼロ
◆脚本・演出:菅谷臣太朗
◆キャスト:
渋谷有利役/聖也
グウェンダル役/兼崎健太郎
コンラート役/輝馬
ギュンター役/小谷嘉一
ヴォルフラム役/樋口裕太
ヨザック役/進藤学
リック役/杉江大志
村田健役/輝山立
ベアトリス役/千紗子
ヒスクライフ役/赤星昇一郎
アーダルベルト役/下村尊則

公式サイト

(C)喬林知・KADOKAWA/NHK・NEP (C)2015魔劇製作委員会