DIALOGUE+、新曲初披露ワンマン「フレンドファンファーレ」埼玉公演を開催。「皆さんが見逃したらダメだと思えるライブをしていきたい」

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声優アーティストユニット「DIALOGUE+(ダイアローグ)」が、新曲初披露ワンマン「フレンドファンファーレ 埼玉公演 〜ミテカラキク〜」を開催した。ワンマンライブ「フレンドファンファーレ」は11月1日(水)に発売された同名曲を含む新曲を初披露することを謳ったライブ。10月29日(日)にさいたま市文化センターで開催された〜ミテカラキク〜と、12月10日(日)に群馬音楽センターで開催される〜キイテカラミル〜の2回公演となっており、本レポートでは埼玉〜ミテカラキク〜公演の模様をお伝えする。

2019年10月23日、「はじめてのかくめい!」でCDデビューを果たした彼女たちの音楽活動も4周年を迎えた。これまで声優ユニットとしては異例の本数のライブを敢行してきた彼女たち。今年だけでも全国6都市を回るZeppツアーに始まり、アルバムの再現ライブ、新規ファンに向けたウェルカムライブと、ワンマンだけでも8公演を開催。今年9公演目となる、この日のライブは”新曲初披露ワンマン”。

そう銘打たれているように、表題曲の「フレンドファンファーレ」をはじめとした今年リリースの新曲を中心にお届けするもので、何か特別なターニングポイント”ではない”ライブであった。その分、CDデビューから4年の間にファンになったログっ子(DIALOGUE+ファンの呼称)に向けて、自分たちの成長したパフォーマンスを見せることで、翌年に控えるユニット最大規模のワンマン(@パシフィコ横浜国立大ホール)へと繋がる公演ともなった。

そして、ライブ開催前に運営公式より、この日初披露される曲が事前にアナウンスされていた点も珍しかった。まさかその内の1つ「まるっとジブン時代」が、1曲目からフォーメーション付きで披露されたことは驚きをもって迎えられたのではないだろうか。冒頭の「ど・れ・に・し・よ・う・か・な」という歌詞は、これから始まるライブをどういうセットリストで組み立てようか、今まさに彼女たちが考えているかのような遊び心が感じ取れる。

その遊び心は会場全体の空気を覆いつくし、ステージ上のメンバーたちは客席の全員を楽しませるよう、あらゆる瞬間も目が離せない展開を繰り広げていく。珍しいことが多い本公演であったが、DIALOGUE+含む多くのライブで定番の大モニターがステージ上に設置されなかったことも印象的であった。歌唱しているメンバーの顔がアップで抜かれたり、事前に仕込まれたVJ映像が流れることもなく、ただシンプルに「DIALOGUE+」の文字が吊り下げられているステージは、客席の視線を常に舞台上に釘付けにさせる。この4年で進化したフォーメーションダンスを繰り広げる彼女たちへ自然と意識が集中していく仕掛けとなっていた。

そんなDIALOGUE+の面々は、メンバーカラーを各所に取り入れた「ファンファーレ」らしいマーチング衣装を身にまとっており、新衣装の可愛らしさはダンスと歌で昇華されていく。ライブ中盤で久々に披露された「パジャマdeパーティー」など新旧まじわる懐かしい曲たちが随所に散りばめられていて、シングル表題曲を除いてもバラエティ豊かな楽曲がズラリと並ぶ構成は、音楽活動4周年の厚みが反映されている。

DIALOGUE+ライブの代名詞ともいえる「鬼繋ぎ」「MCほぼ無し」という、ハイスピードで濃縮された時間が繰り広げる中、わずかな給水の時間も、守屋亨香がキーボードのそばまでいたずらっぽく歩いてきて、ソロで「トーク!トーク!トーク!」のイントロを歌い出す場面があり、観客を常にONの状態で楽しませる演出とセットリストの妙が冴えていた。

ライブの後半戦に入ると、バックでバンドの演奏が流れる中、スポットライトに照らされた稗田寧々が語り出す。

「私たちDIALOGUE+は先日、CDデビュー4周年を迎えました。4年の間にたくさんライブをしてきました。たくさんライブをやる中で、環境や仕事とかが変わったり、ほかのライブが被ってたり、場所が遠くて来られない方もいると思います。

でも私たちは、本当に一つひとつのライブを全身全霊で一生懸命、みんなで作っています。本当に、この時にしかできないライブを残そうと頑張っています。今日は、『これからパシフィコ横浜もあるし、新曲もいつかライブで聴けるからいっか』と思った人もいるかもしれないですけど、そんな中で私たちが一つひとつ一生懸命作っているこのライブを、こうして皆さんが観に来てくださったことが本当に嬉しいです。

これからも皆さんが見逃したらダメだと思えるようなライブ作りをしていきたいし、皆さんがまた会いたいと思えるような私たちになっていこうと思っています。皆さんが来てくれて本当に嬉しいです。ありがとうねー!!」

と何度も嬉しさと感謝の気持ちを述べて、その思いを込めるかのように「おめでとう!」と歌い出し、ライブタイトルでもある「フレンドファンファーレ」を披露する。同曲は8人のハーモニーが織りなす、心がほっと温かくなるようなミドルテンポの楽曲で、各メンバーそれぞれのソロパートも用意されており、その際にはメンバーカラーで照明が変わる演出もなされた。歌唱中にはメンバーがお互いの顔を見やり、目が合うとほほえむという連鎖が生まれる光景は、曲が持つ温かみとかけ合わさって多幸感に包まれる空間となり、最後はトロンボーンを吹く振り付けで華やかに締めくくった。

アンコール後のMCでは、DIALOGUE+から嬉しいお知らせも。

・TVアニメ『弱キャラ友崎くん 2nd STAGE』OP&EDタイアップ決定!
10th Single「イージー?ハード?しかして進めっ!」2024年1月24日発売

TVアニメ1期に引き続きテーマ曲を担当することが発表されると、会場には大歓声が響き渡った。楽曲制作陣も合わせて発表されており、どのような曲になるのか今から楽しみだ。

そしてライブのアンコールラストでは、今夏開催の「DIALOGUE+2 コンプリート!!」で1曲目だった「D+ has come」を持ってきて、ここからまたDIALOGUE+が始まることに加え、それを浴びるために”群馬へも来い!”という強いメッセージだと受け取れた。

その群馬公演は12月10日(日)に、さらに24年1月7日(日)にはパシフィコ横浜国立大ホールでのワンマンライブ『DIALOGUE+ LIVE 2024 「LIFE is EASY?」』が開催予定だ。彼女たちの見逃してはいけないライブはまだまだ続いていく。

▼「フレンドファンファーレ」 埼玉公演~ミテカラキク~ セットリスト
M01. まるっとジブン時代
M02. ガガピーガガ
M03. 夏の花火と君と青
M04. やばきゅん♡シューベルト
M05. めっちゃオンリーユー
M06. シャーベットマーメイド
M07. パジャマdeパーティー
M08. トーク!トーク!トーク!
M09. デネブとスピカ
M10. Domestic Force!!
M11. ぼくらのユニバース
M12. フレンドファンファーレ
M13. 来世なんて待ってらんない
M14. にゃんぼりーdeモッフィー!!
M15. ドラマテッィクピース!!
M16. 大冒険をよろしく
EN01. かすかでたしか
EN02. 人生イージー?2023
EN03. D+ has come