『デジモンアドベンチャー tri.』第4章~第6章の一挙上映会が開催。元永慶太郎監督「“選ばれし子どもたち”が大人になる瞬間を描いているつもりです」

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『デジモンアドベンチャー tri.』の第6章「ぼくらの未来」の劇場上映を記念し、4月20日に第4章「喪失」、第5章「共生」の振り返り上映と、第6章「ぼくらの未来」の先行上映を都内で実施。第4章「喪失」の上映時には、スタッフ陣による生コメンタリー付上映が行われた。
会場に集まった大勢のファンによる温かい拍手と共に監督の元永慶太郎氏、「デジモンシリーズ」のキャラクターデザインを務める渡辺けんじ氏、制作の上田慎一郎氏、プロデューサーの木下陽介氏が登壇。

『tri.』シリーズならではのキャラクターである西島大吾と姫川マキについて木下プロデューサーから聞かれた元永監督は「西島と姫川は、太一たち“選ばれし子どもたち”とは対になる存在。大人になった“選ばれし子どもたち”をイメージしました」とコメント。また同じく『tri.』シリーズから登場するデジモン・メイクーモンについて渡辺氏は「実は元永監督が飼っている猫がモデルです」と意外なデザインのモデルを明かしている。

続いて話題は、お気に入りのキャラクターについてのトークに。元永監督は「僕らスタッフの中で一番人気は、山田きのこ(パルモン役)さんです!」と、キャラクターではなくパルモン役の山田きのこが大人気。これには渡辺氏も「キャラクターじゃないというね(笑)」とコメントし、会場のファンから笑いが起こった。

また第4章ではデジモンたちの記憶が全て失われてしまうリブートが起こった後の物語となるが、木下プロデューサーから劇中のシーンについて「ガブモンのセリフでヤマトに“くん”付けをさせたのはどういった意図ですか?」と質問が飛ぶと、元永監督は「これまでにやったことがない、『無印』(初代「デジモンアドベンチャー」)とは対になることに挑戦しました」とその演出の意図について回答した。

さらに迫力のバトルシーンでは、元永監督は「バトルシーンでは、特別な時以外はCGを使わないようにしていて、できるだけ作画で描くようにしました」とこだわりについて語る。上田も「制作を担当していて、6章のバトルシーンが一番大変なシーンでした。是非注目してください」と会場に集まったファンにアピール。

最後に、元永監督は「“選ばれし子どもたち”が大人になる瞬間を描いているつもりですので、そこを感じ取っていただけたら嬉しいです。現場スタッフの想いが思い切りつまった6章となっております。楽しんで観てもらえたらと思います」とコメント。渡辺も「こうして6章まで続けてこれたことをスタッフの皆さんに感謝を申し上げます」と感謝の言葉を述べ、舞台挨拶を締めくくった。

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『デジモンアドベンチャー tri. 第6章「ぼくらの未来」』

5月5日(土)より全国17館にて3週間限定劇場上映
上映館:札幌シネマフロンティア、MOVIX仙台、新宿バルト9、渋谷TOEI、T・ジョイPRINCE品川、TOHOシネマズ 上野、横浜ブルク13、MOVIXさいたま、T・ジョイ蘇我、シネシティザート、TOHOシネマズ 浜松、109シネマズ名古屋、梅田ブルク7、T・ジョイ京都、広島バルト11、T・ジョイ博多、?児島ミッテ10
【CAST】花江夏樹、坂本千夏 ほか

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(C)本郷あきよし・東映アニメーション