中島愛、ニューアルバム「Curiosity」特別先行試聴会トークイベントのオフィシャルレポートが到着。アルバムは「新境地だらけ」の1枚に

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2月14日に、4thアルバム「Curiosity」をリリースする中島愛さん。その「特別先行試聴会トークイベント」が、1月28日、フライングドッグ社内の会場で行われた。
抽選により招待されたファンは、まず「Curiosity」の全曲を試聴。収録曲12曲のうち、9曲が新曲ということで、初めて耳にする曲がほとんど。スクリーンに映し出された歌詞とともに、全曲を味わった。

アルバムの試聴が終わると、拍手に迎えられて中島愛さんが壇上に。ナタリー音楽編集部・臼杵成晃氏が聞き役となり、披露したばかりの「Curiosity」について、ディープなトークを繰り広げた。

「Curiosity」は中島さんにとって、2017年2月の復帰後初のアルバムで「今までの中島 愛とは違って新曲が、ドバドバ出てくるやばいアルバム」であり「中島 愛の新章の1枚目」というのが、臼杵氏の評。「再デビュー感がありますよね」と中島さんも、嬉しそうに笑った。

アルバムのプロデュースを手がけたのは、田村制作所の田村充義さん。80年代アイドル好きの中島さんにとっては、小泉今日子さんらを手がけた名プロデューサーとして、以前から憧れていた存在だ。
「歌謡曲の時代から音楽業界にいる方の視点って、私からしたら尊敬でしかないので、その視点を取り入れつつ、新しいこともやりつつ、貪欲なアルバムになっています」と中島さん。

トークは、そこから新曲の具体的な話へ。ポルノグラフィティ・新藤晴一さんの作詞とラスマス・フェイバーの曲という意外な組み合わせにより楽曲に化学反応がおきた「サブマリーン」。ヒャダインさん(前山田健一)の楽曲提供により、「賑やかなパーティ感の中に、切なさも含まれた曲」になったという「Life’s The Party Time!!」、臼杵氏が「何のアニメのタイアップ曲だろう?」と驚いたくらい、キャッチーで世界観のある「残像のアヴァロン」、また洋楽テイストの中に、90年代の松田聖子さんの雰囲気を彷彿とさせる「Jewel」と評し、時にディープな話題を織り交ぜながら、新曲の解説が続いていった。

会場のファンに、取りあげてほしい曲を尋ねると、まず女性ファンが挙げたのが、「ウソツキザクラ」。この曲は松本良喜さんの作・編曲による王道のバラード。
王道曲ということもあり、「ど真ん中を攻めるプレッシャーとの戦い」だったと、レコーディングを振り返った。また、男性ファンが挙げた「思い出に変わるまで」では、独特の作詞法を披露。さらに、〆切ぎりぎりになって、ファミレスで歌詞を書いたという話も飛び出した。

1月31日に、文筆家の甲斐みのりさんとの共著・『音楽が教えてくれたこと』を出版する中島さん。新曲「未来の記憶」は、甲斐さんが作詞を担当した楽曲。「私がこういう人生を歩んできたんだろうなと想像して書いてくださったと思える歌詞が嬉しかった」と喜びを語った。

トークは約40分にわたって展開。話題は、「Curiosity」の新曲全てにわたったが、披露されたエピソードは、まだまだ序の口という印象。多彩なクリエーターが楽曲を提供し、「新境地だらけ」の1枚となった「Curiosity」への自信が、中島さんの笑顔からは感じられた。アルバムがリリースされると、次は東名阪ツアーが。「また会いましょう」という中島さんのひと言で、イベントは終了した。

公式サイト
Curiosity (BD付初回限定盤)
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中島 愛
フライングドッグ (2018-02-14)