中島愛、ライブツアー「Curiosity of Love」ファイナル公演レポート。デビュー10周年記念特番の放送が決定

名古屋、大阪、東京と3都市を巡るライブツアー「Curiosity of Love」を繰り広げてきた、まめぐこと中島愛さん。その最終日となるライブが4月8日、Zepp Tokyoで開催された。今年2月にリリースされた最新アルバム『Curiosity』の収録曲を中心に全20曲を熱唱。ファイナルにふさわしい盛り上がりとなった。

1.jpg

白のドレスでステージに現れた中島さん。両手を広げて観客に挨拶すると、アルバム『Curiosity』のリード曲「サブマリーン」からスタート。アルバム2曲目の「Life’s The Party Time!!」へと繋ぎ、3曲目に早くもランカ・リー=中島 愛としてリリースした「星間飛行」を披露した。そして4曲目は、1stアルバム『I love you』に収録されていた「空色ラブレター」。ここまでを一気に歌い上げた。
「とっても久しぶりのZepp Tokyo公演です」と最初の挨拶。中島さんにとっては、6年前にリリースした2ndアルバム「Be With You」のツアー以来。さらに遡れば、10年前にTVアニメ『マクロスF』の最初のライブが行われたのもZepp Tokyoだ。「私は10年前にここで大きな経験をしたんですね。その時からこの床は変わってないのかな?」と、冗談をまじえながらも感慨深そうな表情を見せた。

2.jpg

続いては、復帰第1弾シングルのカップリング曲「はぐれた小鳥と夜明けの空」から始まる、女性らしい柔らかな曲を固めたパートへ。「Odyssey」「思い出に変わるまで」「Jewel」「ウソツキザクラ」と、アルバム『Curiosity』の中盤を彩るカラフルな楽曲を披露した。バラードの「ウソツキザクラ」のエンディングを飾ったのは、バンマス西脇辰弥のノスタルジックなハーモニカ。
「たくさんの作家さんやミュージシャンの方が参加してくださって、すごくいいアルバムになりました。復帰して幸せだなあと、本当に心の底から思える曲ばかりで、これからも大事に歌い続けていきたいと思います」と、『Curiosity』を振り返る中島さん。今の充実ぶりが伝わってきた。

6.jpg

次は、ランカ・リーのバラードをカバーするコーナー。名古屋、大阪と公演ごとに楽曲を変えて披露し、東京公演で選ばれたのは坂本真綾さんの作詞による「蒼のエーテル」だ。歌い終えると一旦ステージを去り、バンドの熱い演奏の合間に赤の衣装にチェンジ。一気に雰囲気を変えて、「未来の記憶」「残像のアヴァロン」という『Curiosity』の中でも激しさ1位2位を争う楽曲を熱唱した。「未来の記憶」ではベース・坂本竜太のソロも。ムーンウォークを決めながらの演奏に、大きな歓声が上がった。

3.jpg
7.jpg

そしてライブは怒濤の後半へ。復帰シングルである「ワタシノセカイ」、村石雅行さんによるドラムソロが炸裂した「最高の瞬間」、この日3曲目のランカ・リー曲となる「アナタノオト」、中島さんのライブのクライマックスには欠かせない、感動のナンバー「金色~君を好きになってよかった」とキャッチーな曲を歌い繋げていき、観客のテンションもマックス。ライブ本編のラストを飾ったのは、『Curiosity』の最後の曲で、この先彼女のライブの新たなアンセムになっていくだろう「愛を灯して」。大きな拍手に包まれて、中島さんは一旦ステージを降りた。

4.jpg

アンコールにはボーダーのツアーTシャツ姿で登場し、まずは元気溢れるポップナンバー「Hello!」を披露。ベース、ギターと並んでラインダンスを繰り広げるシーンもあり、思いっきり弾けるパフォーマンスとなった。そして、「愛はめぐる」では観客との長いコール&レスポンスが。ライブの間ずっと保たれていた会場の一体感がひときわ高まった瞬間だった。
また本人の誕生日である6月5日にデビュー10周年記念特番の配信が決定したことが報告された。奇しくもZepp Tokyoは、「マクロスF」の最初のライブイベントが開催された会場。同じ会場でデビュー10周年イヤーをファンに直接語りかける特別な瞬間となり、生放送の告知では重大発表も期待できそうだ。

ライブはまだまだ終わらない。ダブルアンコールでは、満を持しての最新シングル「サタデー・ナイト・クエスチョン」。熱さと切なさを兼ね備えたロックナンバーで、2時間半にわたるステージを締めくくった。

5.jpg

写真:小境勝巳

公式サイト
Curiosity (BD付初回限定盤)
Curiosity (BD付初回限定盤)

posted with amazlet at 18.04.08
中島 愛
フライングドッグ (2018-02-14)