2023年6月29日に放送がスタートしたアニメ「BanG Dream! It’s MyGO!!!!!」。今回は、高松 燈役・羊宮妃那さんと、千早愛音役・立石 凛さんの特別対談を紹介。アニメの放送がスタートした現在の心境からキャラクターの魅力、今後の見どころなど、さまざまなトークを繰り広げている。
※『月刊ブシロード』2023年7月号より転載
キャラクターとの共通点やアフレコ時のお話
――アニメが放送開始されました。
羊宮妃那 ぜひみなさんに見ていただきたいです! 全部知った状態でのライブもお楽しみいただけたらなと思います。
立石 凛 初めてのライブから結構長かったですし。いよいよアニメの放送か…みたいな嬉しいような、ちょっとドキドキしてます。
――ご自身が演じるキャラクターは、どんな子でしょうか?
羊宮 私の演じる高松 燈ちゃんは、喋るのがあまり得意ではなく、周りより不器用なところが多い女の子なのかなと感じています。CRYCHICの解散があって…といった出来事も、ノートに書き起こしていくのが燈ちゃんならではの感情表現。最初は自分だけのものだった書き溜めた言葉も、感情と一緒にどんどん表に出てきたりと、燈ちゃんだからこそのストーリーだなと思います。
立石 私の演じる千早愛音ちゃんは一見明るくて、ギャルっぽくてミーハーな今時の女の子なんですけど、すごく気を遣える子です。特に印象的なのが、1話の燈ちゃんとカラオケに行くシーン。燈ちゃんに過去のことを質問するんですけど、燈ちゃんが言いたくなさそうなのを察して深堀りしないんです。すごく気の遣える賢い女の子だなって思います。
――ご自身とキャラクターとの共通点はありますか?
羊宮 たくさんあります。1つ挙げるとすれば、私も自分の気持ちを文字にして書き起こしたりしています。私も燈ちゃんと同じであまり伝えることが得意ではないので、自分が思っていることや反省とか嬉しいこととかも全部、ノートとかスマホに書き起こして、「なんで嬉しかったんだろう」「なんで悲しいんだろう」「どういうことがそうさせたんだろう」「何があって今これが耐えられないんだろう」みたいな感じで、1つ1つなぞっていくように書き起こしたりします。
――立石さんはいかがでしょうか?
立石 私は愛音ちゃんとは違いギャルみたいな明るさは全然なくて…。マイペースに自分の好きを貫くタイプの人間なので、そういう意味ではあまり似てないんですが、愛音ちゃんに1つ共感できるところがあります。愛音ちゃんは、中学時代すごく成績が優秀だったんですけど、私も中学時代すごく勉強を頑張っていて。その理由が、最初ですごくいい点数を取ってしまって、落とせなくなったというのがあって…。「凛ちゃんは勉強ができる」って思われなきゃいけないみたいな、自分の中の見栄でどんどん勉強頑張って、中学最後は主席で卒業みたいな…。
羊宮 すごいよ凛ちゃん!
立石 愛音ちゃんは、「みんなの中心に立ちたい!」みたいな憧れがあって、その憧れの自分のために頑張れる女の子だと思うんです。私も「こう思われたい」っていう憧れとか理想を理由に頑張ってたなって、そういうところがすごく似てると思いました。
羊宮 実はアニメと似ている会話を実際に2人でしたことがあって。現実の2人がキャラクターに似てきちゃってる(笑)。
――アニメでキャラクターを演じてみていかがでしたか?
立石 アニメのアフレコがはじまる前は、ライブのMCとYouTubeのショートアニメで演じるぐらいでした。そのときはほのぼのしたキャラっぽく見えたんですが、アニメのシナリオを読んで、みんなのパーソナルな部分を知ると、本当に1人1人がすごく人間なんだと思う部分がたくさんありました。MyGO!!!!!は、歌詞とかもそこまで明るい、キラキラドキドキみたいなものは少ないので、抱えるものとか、すごく共感できる人間的なところがあるんだろうなというふうに思ってたんですけど、想像以上にそれを感じました。
羊宮 シナリオを読んでの感想は、みんな一生懸命生きているな、生きるって本当にこういうことだなって、すごく感じました。正しい道だけでは進みきれないときがあって、みんなそれぞれに大切なものがあるから、譲れないところやどうしても笑顔になれないときがあって。アニメだからキラキラしていないとって普通はなるはずなんですけど、でも本当にこれがリアルで、MyGO!!!!!というバンドそのものなんだろうなって感じています。
立石 私たちはMyGO!!!!!の中でも特にMyGO!!!!!寄りじゃない? 私ね、前に話して覚えてることがあって。「落ち込んだときは何する?」っていう話になったとき、他のメンバーは「明るい、元気の出る曲を聴く」「そのほうが気持ちが楽になる」って答えてたんですけど、私とようちゃんは、「暗い曲を聴いたほうが落ち着くよね」って。
――落ち込んでいるときに聴いちゃう曲はありますか?
立石 MyGO!!!!!の楽曲だと「潜在表明」が……。
羊宮 すごくわかる!
立石 あと、エンディングの「栞」も。「結局全部僕だから」って…。
羊宮 わかる。本当にありのままの自分として辛いって言える人、なかなかいないと思うんですよ。だからこそ、自分が歌ってはいるんですけど、こういうのを代弁してもらうと、すごく救われるというか。
立石 そうそれが言いたいんだ、でも生きててなかなかそんなこと言えない。甘えなんじゃないかって思うところもあるし、声に出して言えない…みたいなことを燈ちゃんは叫んでくれてるから、一緒に頑張ろうって気持ちになりますね。
――ライブでのMCなど、これまでの活動がアフレコに活きたことはありますか?
羊宮 燈ちゃんって結構別れとかに恐怖を覚えてるような気がして。それこそCRYCHICの解散があったからこそ、次にバンドをやるときは「一生」っていう言葉が出てしまうくらい、バンドメンバーに対する思いは熱い子なんです。私はライブでメンバーと一緒にステージに上がったり、レッスンをしたりとかしていくうちに、バンドがなくなってしまう恐怖とか、逆にバンドが続く喜びだったりを感じられて、そこが燈ちゃんと一体となってアフレコに臨めたかなと思います。
立石 愛音ちゃんはライブのMCで進行をしたり、みんなと喋るタイミングが多いんですけど、1st LIVEのMCの段階ではまだアフレコをしていなかったので、愛音ちゃんを掴み切れていないときもあったんです。でもライブの回数を重ねるごとに、スタッフさんと「ここだったら愛音ちゃんはこういうふうに言うよね」みたいにすり合わせていって、どんどん自分の中で愛音ちゃんの解像度が高くなっていきました。いざアフレコのときも、その経験が活きたなって感じます。
MyGO!!!!!キャストのステージ以外での姿!?
――MyGO!!!!!の5人が集まったときはどんな雰囲気ですか?
羊宮 バンド練習は毎週あります。今日もみんなでこれ(拳を前に出すポーズ)やったね。
立石 うん! 私たちが4th LIVEで「音一会」を初披露するときに、演出の1つで、最後にみんなで拳を合わせるっていうのがあったんですけど、それ以降練習でもやるようになりました。
羊宮 もともと「迷星叫」を歌うときに、燈ちゃんとして拳を握って胸に当ててたんですが、最近は「名無声」で拳を上に上げるようになって、「音一会」でみんなと拳を合わせるようになっていきました。
――元は燈のポーズなんですね!愛音としては、舞台上での決めている仕草はありますか?
立石 愛音ちゃんは、MyGO!!!!!だと唯一自由にお客さんに手を振ったり、「ありがとう」と指差しができるキャラクターなので、ライブ中はもう自由に「愛音ちゃんだったらここは全力で笑顔で手を振ってるだろうな」みたいなところは意識して、私自身も楽しんでやってます!
羊宮 ライブの後にみんなで、映像を見て反省会をするんですけど、凛ちゃんが恥ずかしそうに「見たくない」って言っているのが、1番可愛かったりします(笑)。
立石 ライブのときは愛音ちゃんだから、すごい楽しそうに手を振ったり、ギター弾きながら手を挙げたりとかするし、MCもすごく愛音ちゃんになりきってるんですけど、いざ客観的に見たら恥ずかしくなる。
――別人という感じですか?
立石 ステージに上がっていると、別人になった感覚なんですけど、客観的な見た目は毎日鏡で見ている自分の顔なので「やめてー」ってなっちゃう(笑)。今までずっと顔が隠れた映像とかだったので、いざ顔が出た映像とかを見ると恥ずかしくなっちゃいました。
――燈は絆創膏などを集めていますが、お2人が集めている物は?
立石 小さいフィギュアが好きで、好きなゲームの二等身キャラクターのフィギュアとか結構集めています。あとステッカーが好き。好きなイラストレーターさんがたくさんいて。特に、人間とかじゃなくて人外生物が好きなんですけど、ちょっと不気味なモンスターとか、そういうステッカーをめっちゃ集めてます。
羊宮 私は自分のキャラクターのグッズを集めちゃいます。燈ちゃんのアクリルスタンドが欲しいです! ぬいぐるみとかフィギュアとか、たくさん欲しいです…!(笑)。
――MyGO!!!!!でこんなグッズがあれば嬉しいなどありますか?
羊宮 私は動物の着ぐるみを着ているみんなを見てみたいです! 燈ちゃんならペンギン、楽奈ちゃんなら猫とか。そういうぬいぐるみでもいいですし、アクリルスタンドでもいいですし、絶対可愛いと思います!
立石 絶対可愛い! 私はやっぱりミニキャラのフィギュアかな。どこでも一緒に旅できるみたいな。
――アニメの今後のみどころは?
羊宮 ここっていうのは本当になくて。きっとみなさんそれぞれの視点があって、応援するキャラクターがいて、引き込まれていくストーリーになっていると思います。なので、本当にぜひどうか最後まで温かく見守っていただきたいです! もし興味を持ってくださった方がいらっしゃいましたら、YouTubeチャンネルのショートアニメなどでMyGO!!!!!の日常が覗けるようになっているので、ぜひそちらも合わせて楽しんでいただけたら嬉しいなと思います。
立石 MyGO!!!!!って発足した当時から、「迷子でもいい、前へ進め。」っていう特徴的なキャッチフレーズがあって。それって今まで意外と詳しく、なんでそういうキャッチフレーズなのか明らかになってなかったと思うんです。その言葉に5人がどんな思いを持っているのか、みんなが何に迷って進んでいくのかが、アニメでは描かれているので、そういうところを見ていただきたいなって思っています!
――ありがとうございました!
アニメ「BanG Dream! It’s MyGO!!!!!」
TOKYO MX:毎週木曜23:00~23:30
ABEMA:毎週木曜22:30~23:00
※その他の放送情報は公式HPをご確認ください。
アニメ「BanG Dream! It’s MyGO!!!!!」公式HP
https://anime.bang-dream.com/mygo/
MyGO!!!!!公式ツイッター
https://twitter.com/bang_dream_mygo
本記事は『月刊ブシロード』2023年7月号に掲載されたものです。
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