
2月21日、パシフィコ横浜国立大ホールにて、TVアニメ『てさぐれ!部活もの すぴんおふ プルプルんシャルムと遊ぼう』のイベント「てさプル!催しもの」が開催された。
本イベントには、作品に出演した西明日香さん、明坂聡美さん、荻野可鈴さん、大橋彩香さん、上田麗奈さん、三上枝織さん、大久保瑠美さん、小松未可子さん、高森奈津美さん、上坂すみれさんの10人が勢揃い。夜に行われたトークの部では、作中でも行われた企画が続々と登場した。
出演者が「てさプル!」で得たもの、失ったものは?
まずは出演者全員で作品を振り返りながら、収録を通して得たもの、失ったものを語っていくトークコーナーがスタート。最初に発表されたのは上坂さんで「新たな見解」というもの。個性豊かなキャスト陣との共演は、上坂さんにとって新鮮なものだったようだが、逆に他の出演者にとっても、上坂さんとの共演で驚いたことも多かったとのこと。また、三上さんは「折れない心」、大久保さんは「ギャラ」と身も蓋もない答えを挙げ、笑いを提供していた。

ここまでは得たものだったが、明坂さんは「言葉」を失ったと答える。しかし荻野さんは、作中で明坂さんが放った「なーにやってんだっつって」などの名言から、「ノリノリだったじゃん!」と反論。次いで西さんからも「一番てさぐれを愛してた」と言われてしまい、これには明坂さんも困ったしぐさを見せていた。
さらに大橋さんは「元々自由だったけど、さらに拍車がかかってしまった」と言うと「新人声優としてのイメージ」が失われたと話す。上田さんも、ニップレスやふんどしといった単語が飛び交う収録現場でも、何も思わなくなったとして「清潔な心」を失ったと話していた。
その後は『てさプル!』でも登場した五七五の川柳を全員で考えるゲームコーナーも展開。ここではカードの書かれたワードを元に川柳を作っていったのだが、下の句のカードには「西明日香」と書かれたものも。そのおかげもあってか、「ひもパンツ」「残尿感」などのワードがすべて西さんに関連付けられてトークが展開。さすがの西さんも「全部私につなげるのはやめて」と嘆き、会場の笑いを誘っていた。




ピクニックで繰り広げた対決に決着!ファンから募ったショートストーリーも披露
2015年9月から2016年1月にかけて、よみうりランドで開催された「てさプルん♪ピクニック」のVTRが流れると、次に「ちょい足しアフレコ対決」がスタート。ピクニックではてさぐれチームとプルプルんシャルムチームがさまざまな対決を行い、結果は二勝二敗一分けとまったくの互角。この対決をもって、完全に決着をつけようというのだ。その内容はアニメに合わせて指示にあったアフレコを行うもので、ファンにとっては本編11話でおなじみのもの。今回は、「続編にでたい人はデリケートゾーンを気にしながら」「もういいかなと思う人は、一度やってみたいけど萌えアニメでは絶対許されないキャラで」など、相変わらず突飛な要望でキャスト陣を苦しめる。その中でも、皆一様に迫真の演技を見せつけて観客を盛り上げた。
また、アフレコするアニメの中には高森さん、上田さんが登場しないシーンもあり、そのときは2人が壇上でセクシーポーズを披露する場面も。アフレコだけでなく、ここでも対決の火花が散っていたのだ。対決の勝敗は観客のサイリウムの色で決めるのだが、ここは観客席を見渡した司会・松澤千晶さんの判断により、プルプルんシャルムチームの勝利という結果に。賞品として5人にはウインナーセットが贈られると、ウインナー大好きの三上さんは大喜び。全員分の箱を両手に抱えると、時折よろける姿も見せ、ファンから拍手を受けていた。



そして事前に募集していたキャラクターショートストーリーを実演するコーナーでは、「へごまねグランプリ」「新しいふんどし」「百合ずきん」といったタイトルのストーリーが披露された。「へごまねグランプリ」では、もはやおなじみとなった大橋さんのモノマネをキャスト陣が揃って行い、特に上手い西さんや上坂さんには大きな歓声が送られていた。また、「百合ずきん」はタイトルからも想像できるとおり、童話「赤ずきん」をベースにした内容。荻野さんと小松さんの掛け合いが絶妙で、会話劇はもちろん、ステージ上で巻き起こるコミュニケーションのひとつひとつも見どころとなっていた。

イベントの最後はもちろん大喜利!

イベントが終盤にさしかかり、最後のコーナーとして届けられたのは、キャスト全員による大喜利コーナー。シリーズの代名詞ともなった大喜利だが、今回のテーマは「新しいてさプル!続編を考えてみよう」という内容。
いざ始まってみると、上坂さんは「4DX」、大久保さんは「視聴者の面白いボタンでギャラが決まる」と“らしさ”を見せれば、18人姉妹を演じた上田さんは「6つ子アニメとの共演」と答えて観客を笑わせる。さらに本作でイケメン好きなイメージが定着した大橋さんは「キャラのスキルを振り直せる」と回答して笑いを取っていた。その後も、「新キャラにアメリカンがいる」「キャストの名前を源氏名にする」などなど、多彩な答えが飛び出すと、さらには自身の事務所の後輩を新キャストに据えようとする考えまで登場。作中同様、収拾がつかない程の盛り上がりを見せ、イベントのハイライトにもなっていた。
収録で10人が揃うことがなかったため、もちろん10人で大喜利をするのも今回が初。西さんは「みんなの腕はまだ衰えてなかったな」と感想を述べると、三上さんはどんどん話が膨らんでいくスピードに驚いている様子だった。そんな三上さんは、「『てさプル!』で得たものはやっぱり、友情ですね」と、イベント前半のトークコーナーを引き合いにコメントしていた。ラストは全員で主題歌「Stand Up!!!!!!!!!!」を熱唱すると、昼と夜でまったく趣の異なる壮大なイベントは幕を閉じた。


