『うたごえはミルフィーユ』の初イベント「うたミルイベント Vol.1 ~happy to sing~」レポート。2ndシングルの制作、そしてアニメ化もサプレイズ発表

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「アカペラ」「女子高生」「コンプレックス」をテーマにした、キャラクター×若手女性声優の音楽プロジェクト『うたごえはミルフィーユ』(以下、『うたミル』)が、初めてのイベント「うたミルイベント Vol.1 ~happy to sing~」を2023年6月17日(土)に東京・harevutaiで開催した。2ndシングルの制作発表、そしてサプライズでのアニメ化発表もあっておおいに盛り上がった本イベント。今回はその「夜の部」の模様をレポートする。

ステージが暗転すると、メンバーが舞台上に登場し、ピッチパイプで音取りを行う。「1、2、3、4」の掛け声で1stシングル「SINGING」のアカペラ歌唱からイベントをスタートさせ、綾瀬が「うたごえはミルフィーユです!よろしくお願いします!」と勢いよく挨拶して、満員の客席から拍手をもらった。

1曲目を終えると、舞台上にスタンドマイクが設置され、ステージで朗読劇が繰り広げられた。原作・シナリオを担当している山中拓也による書き下ろしの物語は、メンバー紹介曲「うたごえハイシックス」の歌詞を試行錯誤しながら決めていく過程が描かれた。これまでYouTubeの動画で展開されてきた6名の歩みがまた一歩進んでいくストーリーで、各キャラクターの成長を感じられるものとなっていた。

朗読劇のあとには、”ついさっき出来上がった”歌詞に乗せて、「うたごえハイシックス」を明るく歌い上げる。朗読劇のストーリーがそのまま続いているかのような構成で、観客の前では初披露となるアカペラVer.での歌唱となり、爽やかなリズムと相まって新鮮な空気が流れる。各メンバーのソロパートでは、ステージ後方にキャラクターのイラストが映し出され、そのタイミングであだ名のコールが客席からも飛んで盛り上がった。

ここでトークコーナーに移行すると、まずは朗読劇の感想をキャスト陣が語り合う。ウタが歌詞を考える際に既にある日本の楽曲を調べてくる姿勢や、引っ込み思案なクマちゃんが勇気を出して歌詞を提出してきた様について、部員たちの成長に顔をほころばせる場面もあった。そして先ほど披露したばかりの「うたごえハイシックス」にて、客席からの合いの手のコールが聴こえてきたことにも触れ、楽曲に新しいアクセントが加わったことを喜んでいた。

続いては、企画コーナーとして「メンバー理解王決定戦」が開催されることに。各メンバーのことをどれだけ理解しているのかを、用意された選択肢の中から解答していくクイズ問題となっており、メンバーが6名いるため全6問が出題された。「夏吉ゆうこが1番好きな日本酒の銘柄は?」「松岡美里が人生で1回はやってみたいことを1つだけあげるとしたら?」といった、メンバーがやりたいことや好きなものを問うクイズに不正解が続出する接戦となったが、2問正解したことで「メンバー理解王」の称号は綾瀬の手に渡った。コーナーの最後には、イベント終演後のお見送り会に参加できる抽選会も行われ、当選番号を読み上げられた幸運な10名がその権利を獲得した。

ステージは再びライブパートとなり、YouTube上の動画でも公開している「夢見る 15歳」と「世界は恋に落ちている」のアカペラカバーを2曲連続で披露。ステージ奥の大画面LEDには楽曲に合わせたネオンや夕方の校舎などの映像が投影され、重なった6名の歌声をさらにエモーショナルに演出していった。

最後の楽曲の前には告知があり、2ndシングルの制作が決定したことが明かされた。客席からのお祝いの拍手が鳴り響く中、突如ステージが暗転。事前に知らされていない演出にたじろぐキャストをよそに、ステージ上のモニターにはこれまでの活動の労をねぎらうスタッフからのメッセージが流れ始める。そして映し出された衝撃のひとこと──「うたごえミルフィーユは終了します」。

驚きの声があちらこちらから漏れた瞬間、続くことばが浮かびあがり、『うたごえミルフィーユ』オリジナルアニメ制作決定!

と、音楽プロジェクト『うたごえはミルフィーユ』から、アニメ『うたごえはミルフィーユ』として新章がスタートすることがサプライズ発表された。これにはステージ上のキャストも座り込んだまま立ち上がれないほど喜びの感情を爆発させ、客席のファンからは興奮と祝福の拍手が1分以上も贈られた。主演の綾瀬は目から大粒の涙を流して言葉を失うほどで、それを見てもらい泣きをするメンバーや笑って包み込む者もいるなど、心温まる光景が広がった。

綾瀬は「本当にありがとうございます。いつかアニメになりたいなと思っていたけど、まさか本当につくっていただけるとは。メンバーの皆もそうだし、ファンの方もそうだし、作品を生み出してくれたスタッフの方に感謝です。私は小さい頃からアニメが大好きで、自分がアニメに出ることは夢だったので嬉しいですし、それが皆と一緒にできることが嬉しいです。『うたごえはミルフィーユ』をもっと大きくできるよう頑張りますので、引き続き宜しくお願いします!」と涙ながらに感謝の気持ちと決意を述べた。

そして、アニメ化発表の興奮も冷めやらぬまま、この日のイベント最後の曲であり『うたミル』はじまりの楽曲「ガーネット」を6名でアカペラ披露し、記念すべき初めてのイベントを締めくくった。

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