harmoe、物語を次のページへ進めたトーク&ライブイベント 「また皆さんと一緒に楽しいことをしたい!」

イベント

3rdシングル「アラビアン・ユートピアン」を引っさげて行われた、harmoe【岩田陽葵、小泉萌香】のトーク&ライブイベント『harmoe canvas session Ⅲ』。春も間近に迫った3月12日(土)、会場となる府中の森芸術劇場 どりーむホールには多くのファンが集まった。【1部】【2部】【3部】にかけて行われたイベント。1stアルバムのリリースなど、嬉しい情報がたくさん発表された【1部】の模様をレポートが公開された。

最新シングル「アラビアン・ユートピアン」の楽曲が流れている会場。ステージの金色の装飾が、アラビアンな雰囲気を醸し出している。ファンの期待も高まる中、ステージに登場したharmoe。MVと同じ青と緑の衣装が、ステージに鮮やかに映える。最初の挨拶で、さり気なく岩田が小泉に「おかえり」と言うと、小泉の目からスッと涙が。久しぶりのharmoeのステージとなるのだが、登場直後に泣いてしまったことに小泉自身も「こんなはずでは……」と動揺。ただ、すぐに笑顔に戻り、「久しぶり!」とファンへ挨拶をしていた。

『canvas session』ではお馴染みとなったMCの細田健太氏が登壇すると、さっそくトークコーナーへ。まずは、ファンからの質問に答えていったのだが、いきなり「アラビアン・ユートピアン」の冒頭の呪文の意味を教えて下さいという質問が。これについて、すんなりネタバラシをするのかと思いきや、明言を避け続ける2人。結局はっきりとは答えず、「MVのメイキングに答えが入っています!」と、最大のヒントを伝えるにとどまった。

また、デビュー1周年ということで、この1年間で思い出深いことを聞かれた2人。これに対して岩田は、11月のharmoe オフィシャルファンクラブ「はるもえrooom」会員限定イベントのことを挙げる。「Tomgggさんが来てくれて、その場でテーマソングを作ったのも新しかったです」と答えていた。【1部】で作曲をして【2部】で作詞をするという企画だったのだが、その思い出を2人でしみじみと語っていた。

続いてはゲームコーナー「金銀財宝を手に入れよう。harmoeイメージクイズ」。これはファンのイメージと、自分たちのイメージが一致しているか、その絆が試されるクイズとなる。「涙もろいのは?」では、他人のことでも泣いてしまう小泉が。「天然なのは?」では、「冷蔵庫に乾電池を入れた」という強力なエピソードを持つ岩田が圧勝。「練習熱心なのは?」では、どちらも熱心なのだが、台本への書き込みの細かさなど、ファンへのイメージが強かった岩田が多くの票を獲得。この3問についてはharmoeとファンの意見が完全に一致していて、2人はしっかり景品を手に入れていた。

モチベーションが上がったところで、恒例のエチュードコーナー「自分らしく変われ。千夜一夜の物語」へ。2人は砂漠の王女という設定で、クジ引きで引いた「シチュエーション」「アイテム」「決め台詞」を使ってエチュードをしていく。経験を積んだことで、物語の構築がうまくなってきている2人。MCも巻き込みながら、見事にお題をクリアしていた。

イベント後半のライブコーナー。1曲目は「私のヒミツは」からスタートする。ダンサー2人(KaoRi&Kana)が加わり、4人でジャジーでオトナな楽曲を表現していく。ハモリもしながら、余裕すら感じるダンスで魅了すると、ステージには2脚の椅子が登場。その椅子に座りながらカバー曲「ジターバグ」を歌っていく。鍵盤の軽快なリズムに乗せて響く、岩田の高音ヴォーカルと小泉の低音ヴォーカルが心地良い。曲の途中で椅子を離して歌ったり、最後は椅子をくっつけて背中合わせで歌ったり、演出も素晴らしかった。

MCを挟んで、再びカバー曲「いただきバベル」を披露。ラップで言葉を畳み掛け、サビでは伸びやかな歌声を会場いっぱいに響かせる。トランスサウンドで、間奏では2人も跳ねながら会場を盛り上げていく。そして間髪入れずに「Jasmine」へ。ここはDJが曲をつなげているかのような気持ち良さで、ホールがクラブのフロアになったかのようだった。

4人の息の合ったダンスパフォーマンスで楽曲の世界へ浸らせた「Jasmine」。特に〈好奇心のままに 外の世界に 触れてみたいの〉という部分で、曲の主人公の気持ちに寄り添い、感情を込めて歌っていたのが印象的だった。そして表題曲の「アラビアン・ユートピアン」を歌っていく。ダンスや歌声はもちろんだが、赤と黄色のライティングやレーザーを使った演出もアラビアンな夜を感じさせてくれる。クラップもあり、ファンと一緒に盛り上がった楽曲を歌い踊り切ったharmoeには、大きな拍手が送られる。だが、ライブはこの曲では終わらなかった。

おとぎ話のような世界を感じさせてくれるような、2人の短い朗読ムービーが流れる。そして新曲「セピアの虹」を、今度は2人だけで歌っていく。歌詞からも2人の絆や、まだ見ぬ世界へ飛び出していくようなストーリー性が感じられて感動的だったし、スクリーンに映し出される2人が、最初はセピア色だったものが、やがて色づいていくのもドラマチックだった。

そして、歌い終わった2人から、6月22日に、1stアルバム『It’s a small world』がリリースされることが伝えられる。世界各地のおとぎ話をテーマに制作された全12曲のアルバムになっていて、この日歌った「セピアの虹」(作曲:Tomggg、作詞:辻林美穂)は、リード曲となる。さらに8月には、harmoeの1stライブツアーが開催されることも決定! 大きな発表に、ファンからも大きな拍手が送られていた。

最後に、「harmoeのファンの皆さんはとても温かいなと思いました。皆さんの温かくて優しい雰囲気が大好きです。新たな発表がされましたが、今年は盛りだくさんになりますのでよろしくお願いします」と岩田が笑顔で挨拶すると、小泉は、またも泣きそうになりながら、思いの丈を伝えていく。

「今日ははるちゃん(岩田)と一緒にステージに立てて嬉しかったし楽しかったです。重大発表も、皆さんに喜んでもらえて嬉しいです。また皆さんと一緒に楽しいことをしたいし、素晴らしい景色が見たいなと思っています! まだharmoeは1周年で、harmoeの物語も1ページ目をめくったばかりなので、これからたくさんページ数が生まれると思います。一緒に物語を紡いでいけたらなと思っています」と伝えて、イベントの【1部】を締めくくった。harmoeにとって楽しいことがたくさんある1年のスタート。2人の絆の強さと、ファンとの強い結びつきを感じる心温まるイベントだった。

【harmoe canvas session Ⅲ セットリスト】
M1.私のヒミツは
M2.ジターバグ
〜MC〜
M3.いただきバベル
M4.Jasmine
M5.アラビアン・ユートピアン
M6.セピアの虹

公式サイト