GARNiDELiA、2年ぶりの全国ツアーをスタート!  「最高で最強の今をみんなで作っていこうよね!」

音楽情報

MARiAとtokuによる二人組のユニットGARNiDELiA(読み:ガルニデリア)がコロナ禍の影響で2年ぶりとなる全国ツアー『GARNiDELiA stellacage tour 2021→2022 “Duality Code”』を12月5日(日)CLUB CITTA’(川崎)を皮切りにスタートさせた。

約2年ぶりの開催となるGARNiDELiAの全国ツアーの皮切りとなったCLUB CITTA’には久々の開催を待ち望んだファンが集結。ソールドアウトとなった本公演の冒頭は11月17日にリリースされたばかりのニューアルバム『Duality Code』と同じ「Live On!」からスタート。

ライブができる未来を想像して制作されたというアルバムの中でも、ライブのスタートに「GARNiDELiAが帰ってきたよ!」というファンへのメッセージとなる曲をこの曲で示したかったとインタビューで語っていたように、イントロから2年という時間を一瞬で埋めてしまうほど、会場に声援は響かないもののフロアを埋め尽くした青のサイリウムと拳の波がボルテージの急上昇を証明する。

たて続くロックナンバーで華々しく幕を開けたライブステージ上には、おなじみの二人のバックダンサーも登場しMARiAの歌唱力と並んでもう一つの大きな魅力であるダンスパフォーマンスのユニゾンが始まる。

緩急自在なナンバーを歌い上げながらも、激しくユニゾンするダンスパフォーマンスは「踊っちゃってみた」動画がYouTubeや中国BiliBili動画で大ヒットし、シリーズ1億再生を誇るMARiAの世界を舞台に活躍してきた最大の武器は更にパワーアップしている。

ニューアルバムからの楽曲を中心に新旧のヒットナンバーを立て続けに披露する中、2021年秋アニメとして評判の高いTVアニメ『大正オトメ御伽話』のオープニングテーマ「オトメの心得」、世界的な大ヒットナンバー「極楽浄土」とGARNiDELiAの代名詞とも言える和装風の衣装での会場全員を巻き込んで一体感あるパフォーマンスで大きな盛り上がりを迎える。

その後ステージは暗転。マイクを片手にステージ中央に登場するとtokuが初めてボーカルを務める「stellacage」の歌唱タイムとなる。
GARNiDELiAのツアータイトルを冠したこの曲はtokuからのライブに対する想いを曲にしたためたという楽曲。初めてのフロントマンとしてのパフォーマンスながら、懸命に振り上げる手から会場の一体感を誘い、tokuの歌唱が生み出した温かい空気感が会場内を埋め尽くした。

途中、そんなtokuが進行を忘れるなどのハプニングがありつつも、ライブは後半戦に突入。
MARiAから「この景色がめちゃくちゃ見たかった、ありがとう!音楽は、そしてライブは私たちの生きる場所だと改めて感じています。うちらの築いてきた、繋いできた12年間は訳の解らない2年間では壊されなかったとここに証明します。でも、あの頃の時間は戻ってなんか来ない。だから「最高で最強の今」をみんなで作っていこうよね!」というメッセージとともに始まった、ニューアルバムのリードトラック「my code」を皮切りに「BLAZING」などのアップテンポなヒットナンバーの応酬に会場のボルテージは最高潮を迎えた。

アンコール明け、2年ぶりのツアーが開催できたことを振り返って「もう終わりにしちゃってもいいかなとも考えました。もう無理かもしれないなと思った期間でもありました。でも、終わりにしてもいいかなんて、思っちゃったくせに、君への想いは全然止まらなくて、毎日毎日歌を届けることを考える期間でした。」と語るMARiA。その気持をすべて詰め込んだという「Reason」でアンコールを含め全22曲を駆け抜けた2年ぶりのツアーの初日は幕を閉じた。

GARNiDELiAはツアータイトルにもあるように2021年から22年の年をまたぎ、千秋楽となる1月23日に、中野サンプラザでのスペシャルファイナル公演と銘打った公演まで全国6公演を開催する予定。

まだ、完全にコロナ前に戻ったわけではないが、音楽が不要不急のものではないという風潮の中、音楽の創作活動を止めることなく、再び音楽があふれる世界へと歩みを進めた最高で最強の初日のライブを成功させたGARNiDELiAのライブを是非体験していただきたい。

Text by 前田俊之
Photo by 池上夢貢

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