『フルーツバスケット -prelude-』公開記念舞台挨拶が開催。公開館数25館ですでに動員20,000人以上、興行収入3,300万円を突破

イベント

2月18日(金)より全国にて絶賛上映中のアニメ「フルーツバスケット -prelude-」について、公開記念舞台挨拶イベントを、2022年2月20日(日)に東京・新宿バルト9にて実施された。

また、2月18日(金)※公開初日、2月19日(土)二日間の動員・興行収入が到着。公開館数25館(2月19日時点)で、すでに動員20,000人以上、興行収入3,300万円を突破している。

<以下、オフィシャルレポート>

観客が本編の余韻に浸る中、上映後舞台挨拶がスタート。
まず登場したのは、TVシリーズにて作品の要を担ってきた草摩由希を演じる島﨑信長。

島﨑が司会者となり、続いて沢城みゆき(本田今日子役)、細谷佳正(本田勝也役)、石見舞菜香(本田 透役)、内田雄馬(草摩 夾役)が登壇し、会場は、声援の代わりに大きな拍手につつまれました。

満席の会場を見渡し沢城は「圧巻の客席です。ありがとうございます」と笑顔で挨拶。石見は「いつも隣にいてくれる夾くん由希くんと、お父さんお母さんもいてくれて心強いです」と話し、本田親子の邂逅に会場も和やかな雰囲気に包まれます。
今回は上映後の登壇ということで、本編を見終えたばかりの観客と共に出演者がそれぞれ思い入れのあるシーンを振り返っていきます。

沢城の「透が出ている可愛いシーンはすべて見どころ。娘の晴れ舞台を見ている気持ち」と母親愛溢れるコメントに、内田と島﨑からは「今日子さんもすごく可愛い。中学生から親になる今日子さんまで観られるのも可愛い」と応酬。細谷は「絶対泣くもんかと思っていたけど、キてしまった」と話し、島﨑も「老若男女誰が見ても刺さるシーンがある」と賛同し頷きました。石見が「お母さんとしての一面だけでなく少女時代の恋するお母さんを見ることが出来て、フルーツバスケットの新しい一面を見れました」と語ると、細谷と沢城が「あんな感じで結婚したんですよ」と娘に馴れ初めを打ち明けるような一幕も。内田は「それぞれの”人生”が描かれている。本当に最高の作品」と絶賛。「頑張っている夾を友達のような気持ちで見守ってしまう」と自身の役柄への思い入れを語りました。


つづいて井端義秀監督から出演者への質問が届いているとのことで、島﨑が代わって出演者に質問を投げかけます。

『原作やアニメ化への解釈が完璧で、想定を超える芝居をしてくださって感動しているのですが、アフレコの前にいつもどのような準備をしているのでしょうか?』という沢城への質問に沢城は「一度も言われたことない」とたじたじの様子。「原作とアニメの演出で変わっている部分の意図の把握や、キャラクターの感情の琴線の位置を事前に探すようにしている」と自分なりの作品への向き合い方を語りました。細谷への『TVシリーズでは「頑張ったね」の一言だけを一発OKでいただいて爆速でアフレコが終了しましたが、帰り道どんなこと考えましたか?』という質問に細谷は「全然一発OKじゃなかった。監督盛ってますよ!」と明かし会場の笑いを誘います。さらに「普段テストと本番の2回で終わることが多いのですが、この時は6回くらいパターン違いを録って、珍しいなと思いながら帰りました」と当時の様子を振り返りました。続いて石見への『もう僕の中で透と石見さんが重なって見えてしまっているのですが、逆に透と自分の違うところって何だと思いますか?』という質問には、「共通点は声くらいしかなくて‥」と恐縮しつつも「料理が出来ないです。料理が成功したことの方が少ない」と告白。 バレンタインでのチョコレート作りの失敗談やハヤシライスの隠し味に味噌を入れて失敗したエピソードなどを明かす石見に出演者からは「何で普通に作れないのにアドリブしようとするの?」というツッコミが飛び交います。その様子を見守りつつ言葉の節々で相槌を打ちながら頷く沢城の優しい表情が本当の母親のようで、会場もあたたかな空気に包まれます。

島﨑への『テストと本番の差をどのように考えて収録に臨んでいるのでしょうか?』という問いには「テストで上手くいくと逆に本番が難しく感じてしまうので(テストと本番の差は)極力考えないようにしている」と語る島﨑に、細谷からも「テストと本番は1テイク目と2テイク目のようなものだからチャンスは実質2回なんですよね」と声優あるあるトークに熱が込もる一幕も。内田への『後半に行くにつれて棘が抜けていく夾、今回の後日談の夾に“演じ易さ“など感じていたのでしょうか?』という質問には、内田がアフレコの際「夾が溶けている」とディレクションされたことを回想。「(夾が)デレ過ぎていると言われてしまって。透と夾の2人を見て愛しいと思っている自分の感情が前面に出てしまったので、本番では不器用さの残った夾に戻しました」と当時の様子を楽しげに振り返りました。

いよいよ舞台挨拶も終盤に差し掛かり、登壇キャスト一人一人から会場、そしてライブビューイングを観ているファンへ向けて改めてメッセージが送られます。内田は「長い期間をかけてそれぞれの人生をたどり、一つの答えを見つけていく心温まるお話です。この作品を観て心に何かを選択するパワーやキュンとする気持ちが届けば」と作品への想いを語り、島﨑は「僕自身も観客目線で楽しめました。重いものや苦しいもの、沢山の障害がありつつも色んな出会いがあって前に進んでいく作品」だと話しつつ、「Blu-rayも発売するので是非何度も観て頂いて、5年後・10年後も楽しんでほしい」と観客へ呼びかけました。石見は「この作品と約3年以上関わってきて、透の両親のエピソードもずっと観たかったので、こうして劇場でお届けすることが出来て幸せ」と作品と共に歩んできた3年を振り返りつつ、「どのキャラクターにも人生があって、エピソードがある。そんなフルバの良さを皆さんに届けられて良かった」と朗らかな笑顔で語ります。

さらに「舞台も3月に控えているので是非チェックして下さい」と次なるメディアミックスへもバトンを繋ぎ、作品の益々の盛り上がりを感じさせました。細谷は「皆さんのお陰で好評上映中とのことで、是非また友人・家族・恋人など色んな世代の方と観てもらいたい」とどの世代にも響く作品であると作品の魅力をアピールし、沢城は「観て頂いたものが私たちのお伝えできる全てです。私自身この作品を10代の時に読んでも30代になってから読んでもやっぱり大好きだと感じますし、更にまた年を取ってから読んだらまた違うところが刺さるかもしれない。じっくり作品を楽しんでいける仲間に出会えたことが嬉しいです。皆さん、10年後にまたお茶しませんか」と会場のファンへ優しい笑顔で語りかけました。

最後に島﨑からも「ライブビューイングを見ている全国の皆さんも、10年後にお茶しましょうね!」と呼びかけると会場は大きな拍手に包まれ、終始朗らかな雰囲気に包まれた本舞台挨拶は盛況のまま幕を閉じました。

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