『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』が4DXにて上映。舞台挨拶ではモビルスーツデザイン・出渕裕が制作当時の秘話を語る

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9月 16 日(月・祝)のユナイテッド・シネマとしまえんにて、 『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』 の「4DX」上映。さらに 出渕裕氏(モビルスーツデザイン)と藤津亮太氏(アニメ評論家)が登壇し、舞台挨拶が行われた。
舞台挨拶では、公開から30 年以上経った今でもなお根強い人気を誇る本作の「 4DX 」を体験した感想や、制作当時の秘話が語られた。

また、22 日(日)に開催される 『機動戦士ガンダム NT (ナラティブ)』 の舞台挨拶にて、リタ・ベルナル役の松浦愛さんが登壇することも決定した。

『 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア 』 4DX2D 舞台挨拶付上映
観客と一緒に体験した「4DX 」上映の感想を聞かれ、出渕裕氏(以下、出渕)「コックピットでガタガタする芝居が多いので、その動きを体感できるのは非常に良い。」
藤津亮太氏(以下、藤津)「戦闘シーンを“ここはうるさいところ”、それ以外を“ここは静かなところ”とする、作り手の演出が体で感じられる。」
と上映内容を絶賛。一方で「クェスがツバを吐くシーンは、水が出ても面白かったのでは(出渕)」と会場の笑いを誘いながら、より満足度を求めての注文も。

また、『 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア 』 という作品について聞かれ、出渕「何度も観ると色々と発見があって面白い。噛めば噛むほど味が出るスルメのような作品。」
藤津「ラマをぶった切る富野監督の編集は、テンポが良くて気持ちいい。」
と発言。出渕氏は友人でもある庵野秀明氏(アニメーター)とのやり取りも明かしながら本作を賞賛した。

藤津亮太氏(アニメ評論家)

出渕裕氏(モビルスーツデザイン)

さらには制作当時の制作当時の富野由悠季氏(監督)とのやり取りとして「クェスが生身で宇宙空間に飛び出すシーン」についての秘話を公開。
絵コンテを見た出渕氏は富野監督に「これはおかしい(出渕)」と意見したところ、「NASAでも数秒間なら大丈夫って言われてるんだよ!お前は何も分かっていない!(富野)」と返されたが、後で出渕氏の作業スペースに来た富野監督が「出渕君。さっきのあれ、そんなに気になる?(富野)」と聞くので「気になりますね(出渕)」と返したら、「…いじわる(富野)」といって帰っていった姿を見て、「可愛かった、ちょっとキュンとした(出渕)」と富野監督のなかなか見ることのない姿を明かし、会場からも笑いが起きるなか、舞台挨拶は幕を閉じた。

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