『シャインポスト』アイドルユニット「TINGS」キャストインタビュー いよいよ始まるアニメへの意気込み、ユニットとしての目標

TVアニメ

2022年7月12日から放送中のTVアニメ『シャインポスト』は、コナミデジタルエンタテインメント&ストレートエッジが手掛けるメディアミックスアイドルプロジェクト。
電撃文庫より発売された駱駝×ブリキの小説『シャインポスト』を原作としており、今回のTVアニメに加えて、ライブ、ゲームと多岐にわたる展開が予定されている。

そんな本作で、物語の主軸となるアイドルユニット「TINGS」のキャストを担当するのが鈴代紗弓さん(青天国春役)、蟹沢萌子さん(玉城杏夏役)、夏吉ゆうこさん(聖舞理王役)、長谷川里桃さん(祇園寺雪音役)、中川梨花さん(伊藤紅葉役)の5名だ。
本稿では、そんな5名へのインタビューを紹介する。いよいよスタートしたアニメへの思い、ユニットとしての展望などを伺った。

夢は合宿に聖地巡礼…いつかはドームツアーも?

――本日はよろしくお願いします。まず、『シャインポスト』という作品に対する第一印象はいかがでしたか?

鈴代さん:今までアイドルを演じさせていただく機会があまりなかったので、「アイドルって、どうやって演じればいいんだろう」と、アイドルという存在と向き合うところからのスタートでした。

夏吉さん:大まかなストーリーを見たときは、ただキラキラしているだけでなく、意外性のある作品だなと感じました。一見キラキラしているようにみえるアイドルでも、その背景にはいろいろな問題を抱えているんです。その問題を乗り越えることで、より一層絆が深まっていきます。そんなストーリー展開にしっかり入っていかなければならないので、私自身としても気合が入ります。

蟹沢さん:私は普段、≠MEというアイドルグループに所属していて、今回初めて声優のお仕事に挑戦させていただきました。もともとお芝居は大好きで、声だけの演技がどれだけ難しいかも分かっていました。出演が決まったときは嬉しい気持ち、頑張りたい気持ちが湧き上がって、だけど同時に不安な気持ちもありました。
『シャインポスト』への出演が決まってからは声優としてのレッスンも積んできました。これからも『シャインポスト』と一緒に、いっぱい成長できたらと思います。

中川さん:小さいときからアイドルになるのが夢で、タレントとして活動している今も憧れの存在であることは変わっていません。なので、『シャインポスト』のおかげで夢を叶えている感覚が自分の中にあります。アニメを見た方々にも、夢や憧れを与えられるよう頑張りたいです。

長谷川さん:オーディションのときはまさか本当に受かるとは思っていなかったんです。マネージャーさんから合格の連絡をもらったときは放心状態になりました。それから数日間はホワホワした感覚で過ごしていた思い出があります。

――皆さんが演じているキャラクターについても教えてください。

鈴代さん:台本を読んでみると主人公然としているというか、とても明るくて、素直な子という第一印象でした。ストーリーが進んでいくと、人間らしい部分も見えてきます。それが彼女の魅力で、演じていると私まで自然と楽しくなる、そんなキャラクターです。アフレコをした後の帰り道はなんだか気分が良くて、ついつい独り言も多くなります(笑)。アニメを見ていただければ、きっと春ちゃんの魅力に気づいてもらえると思います。

夏吉さん:理王は一言で言うなら小さなワンちゃん(笑)。自信たっぷりだけど子供っぽい一面もあって、みんなにいじられることも多い子です。なんでも完璧にできるタイプではないのですが、その代わり人一倍の優しさを持っています。誰かの力になりたいと、心の奥底では思っていて、その姿は皆さんに好きになってもらうポイントなのかなと思います。

蟹沢さん:杏夏ちゃんは大人な部分と、お茶目で子供っぽい部分を併せ持っているところがとても素敵だと思います。一見冷静に見えても、内には熱いものを秘めていて、それが物語の中でも徐々に表現されていきます。杏夏ちゃんもまた壁にぶつかることがあるんですけど、壁があるからこそ心に秘めた熱い感情が輝くので注目してもらいたいです。”アイドルっぽさ”にも人一倍気を使っている女の子なので、ライブだけでなく私服もチェックしてもらいたいです。

中川さん:紅葉ちゃんは分かりやすいようで、分からない一面も持っている女の子です。「分かりやすい」というのはおバカキャラだったり、背が小さかったりと、元気な妹系キャラクターとしてはっきりしていると思ったからです。ただ演じていると、元気なだけでなく優しさも持ち合わせていて、幼いけど客観的に周囲を見ることもできます。実はTINGSの中でも一番大人な一面を持っているのかもしれません。一人ぼっちになりそうな人がいたら、そっと寄り添ってあげる、そんな女の子ですね。

長谷川さん:雪音ちゃんは凛々しくて強くて、格好いい女の子という印象を皆さんは抱くと思います。両親ともに芸能人で、その影響で雪音ちゃん自身も活躍していたんです。他の4人と違って、芸能界をよく知っているぶん、落ち着いている印象は確かにありますね。だけど、昔から芸能界でいろいろな役を演じていたからこそ、どれが素の自分でどれが演技なのか、分からなくなる瞬間もあります。おそらくファンの方々でもどっちなのか分からない場面があると思うので、そこも見守ってもらえたら嬉しいです。

――実際にアフレコで演じてみての印象はいかがでしたか。

鈴代さん:以前、及川監督の作品を拝見した際に会話のテンポを重視されているように感じていたのですが、実際に今作の台本をいただいたときも「結構テンポ良くいきそうだな」と第一に感じました。テンポの良さの中にも、聞いていて面白いワードや言い回しも散りばめられていて、1人の視聴者としても楽しみに感じました。
ただ、演じる側としては決められた時間の中に声を収めなければいけない難しさも感じました。難しいけど楽しい、そんなアフレコ現場でしたね。

夏吉さん:理王はそんなに難しいことを言わないキャラクター…正直に言うとおバカちゃんなので(笑)。文字数でいうと圧倒的に少ないんです。端的に、誰にでもすぐ伝わる言葉だけに、どうやって色を付けていくかはすごく考えました。同じ言葉であっても場面によって感情を少しずつ変えたり、できる工夫は可能な限りしました。
その中で監督から、「年齢が下がってきてるよ」と言われることもありました。理王の未熟なところを表現しようと考えるあまり、どんどん幼い演技になってしまうんです。考えはまだまだ未熟だけど、実際の年齢は10代で、決して幼い子供ではない。そこのバランスを意識しながらのアフレコでした。

蟹沢さん:私にとって『シャインポスト』が初めてのアフレコで、最初は全然上手くいかず、スタッフの方々に支えられながらの収録でした。杏夏ちゃんにとっての大切な回を収録するときには、ディレクションのため皆さんが遅い時間まで作業していただいて、感謝の気持でいっぱいですし、『シャインポスト』の現場でなかったら、まっすぐな気持ちで頑張れなかったかもしれないと思います。だからこそ、スタッフの方々のためにも成長して、恩返ししていけたらと思います。

中川さん:私も声優はほとんど初挑戦で、台本をいただくたびに先生のレッスンを受講しています。ただ、レッスンで役を作り込みすぎてしまって、実際のアフレコで修正が難しくなることもありました。そんなとき及川監督から「中川さんの声が、そのまま紅葉の声でいいんだよ」と言っていただいて、それからは自然体で良いんだと、リラックスした状態で収録に臨めました。

長谷川さん:雪音ちゃんは演技と素の境界線が曖昧な女の子で、台本にも「ここからは素で」と注意書きがあるくらいなんです。特に素の部分はどうやって演じれば良いのか分からず、試行錯誤の繰り返しでした。だけどあるとき、何も考えずに私自身の素の声を出したら、監督から「それが雪音の素だから、覚えておいて」と言っていただいて、とても嬉しかったのを覚えています。

――昨年の11月には5人でライブイベントも行ったと思いますが、当時の印象を振り返っていただけますか。

中川さん:ライブイベントの前にお披露目イベントとして1曲だけ歌ったことがあるのですが、そのときはキャラクターの声で喋ったりはしなかったんです。TINGSとしての初ライブでは、皆さんに私たちだけでなく、キャラクターのことも知ってもらえたのは嬉しかったです。特にキャラクターの声でセリフや口ぐせを話すパートでは、それぞれのキャラクターが持つ意外性にお客さんが驚いている様子が分かって面白かったです。

蟹沢さん:ファンの方々がTINGSのグッズを身につけて応援してくれたのもとても嬉しくて、今でも印象に残っています。Tシャツやタオル、星型のペンライトにはTINGSのロゴも入っていて、「ひょっとしたらこれは杏夏ちゃんたちが見る景色と同じなのかな」と、感慨深い気持ちにもなりました。

夏吉さん:純粋にびっくりしたのが、開演直後にドローンが飛んだことです。最初は「カブトムシでもいるのかな?」と思っていたんですけど(笑)。私たちのパフォーマンスをいろいろな角度から撮ってもらえて、その映像が配信で皆さんに届けられていたんです。意外と私たちの近くまで来ることもあって、本当に驚かされました。

鈴代さん:ライブだけでなく、バラエティコーナーでも私たちのワチャワチャ感をお見せできたのは良かったのかなと思います。ステージの上だけど普段と変わらない私たちの雰囲気を見てもらえたし、私個人としてもみんなのいろんな一面が見れた気がしました。

長谷川さん:リハーサルのときから全力を出しているつもりでしたけど、やっぱりファンの方々が観客席に入ると感覚がまったく違うと感じました。会場から拍手をもらうだけでも感動しましたし、みんなの良いところがどんどん引き出されていったと思います。もちろん努力するのは私たちですけど、最終的にTINGSの魅力を大きくしてくれるのはファンの皆さんなんだなって、あらためて感じました。

――それでは今後、「TINGS」として挑戦してみたいことはありますか?

鈴代さん:ファンの皆さんの前で生アフレコは一度やってみたいです。アフレコの段階では映像が完成しているわけではないので、出来上がった映像に合わせてみんなで掛け合いができれば、また違った見え方になると思うんです。

夏吉さん:みんなで合宿がしたいです(笑)。普段から一緒にダンスレッスンをしていますが、その延長線上で、昼はレッスン、夜はみんなでご飯を食べたり、遊んだり。自然の中にある合宿所でできたら楽しいだろうなと夢見ています。

蟹沢さん:アニメの中で春ちゃんを始めみんなが「“シャインポスト”になりたい」と話しているので、現実でも私たちが、みなさんの道標“シャインポスト”になれるよう頑張りたいです。
もうひとつ、私たちが演じるキャラクターはそれぞれ好きな食べ物が違うので、いろいろなショップとコラボができたら嬉しいです。

中川さん:全国ツアーという形で、メンバーの地元を巡りたいです。出身地が全員バラバラなので、そこで応援してくれるファンの方々に私たちから会いに行くのが夢です。だから全国ツアー…せっかくならドームツアーで実現したいですね(笑)。

長谷川さん:作品の舞台になった場所をメンバーで聖地巡礼するのも面白いと思うんです。
というのも、SNSではリリックビデオの映像から舞台になっている場所を考察してくれるファンの方がいて、私自身とても驚いた記憶があるんです。アニメの放送が始まれば、よりはっきりと分かる場所も出てくるので、そこをみんなで見て回れたら、今まで以上に深く作品のことを知れるはずなので、行ってみたいですね。

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