『殺し愛』堀内賢雄、天﨑滉平のインタビューが公開。衝撃の展開に「主要キャストだからといって安心できない」

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現在放送中のTVアニメ『殺し愛』について、エウリペデス・リッツラン役の堀内賢雄、ジム役の天﨑滉平によるインタビューが公開された。

衝撃の展開に「主要キャストだからといって安心できない」

――第6話が放送されました。前半は社長とジムにとっても明るいお話でしたね。

天﨑滉平さん(以下、天﨑):前半は……ですけどね(笑)。社長の奥さんが出てきたのはびっくりしました。

堀内賢雄さん(以下、堀内):ホークさんには頭が上がらなかったね。

天﨑:(笑)。

堀内:ホークさんが登場したことで社長がどういう人物かが改めてわかりましたし、アフタードラマ(#5.5)でも馴れ初めが描かれて、よりキャラクターとしての個性が出たなと感じました。社長に限らずですが、(原作者のFe)先生のキャラクターはみんな個性的で、誰一人として普通の人がいないのが面白いですね。

天﨑:個性の強さも感じますし、どのキャラクターもちゃんと人間として生きている感じがします。社長の奥さんが出てきたときに、社長が「ホークさん」と呼んでいて、その一言に社長の人となりが表れているように感じたんです。二人の関係値、社長の優しさ、どんな会話をしているのか。それが一瞬で伝わってきました。

――ホークさんは社長のどんなところが好きになったんでしょうね。

堀内:社長を好きになるのはわからなくないですね。ホークさんはお金もあるし、きっと欲しいものは自分で掴み取るような人。だからこそ、かえって社長のような一緒にいて疲れないタイプが好きになったのではないかなと思います。

天﨑:自分らしく自然体でいられるのかもしれないですね。

――監視カメラとにらめっこしていたジムが、寄り添って寝ている社長とホークさんを見てキレるシーンも面白かったです。

天﨑:そうなんですよ! ジムは第5話の最後で豪華客船に乗れることをすごく喜んでいたのに、結局、大変な仕事を任されて。夜通し頑張ったらシャトーはリャンハとイチャイチャしているだけだし、社長は社長でホークさんと仲良く寝ているし……。恋愛をしている人への怒りのようなものが感じられました(笑)。

――ははは(笑)。

天﨑:その嫉妬のようなものが1話を通して出てきたので、「そっか、ジムは今いい人がいないのかな……」といったことを想像してしまって。さらにジムのことが好きになりました。

堀内:社長にスリッパを投げたのが面白かったですね。

天﨑:ジムのイライラが伝わってきますよね。

堀内:前回の繰り返しになりますが、この会社(リッツランサポート商会)は社長だからどうこうみたいなお堅い上下関係がなくて、みんな仲間という意識で仕事しているように感じられるのが素敵です。

天﨑:それも社長の優しさなのかなと。部下にスリッパを投げられて怒らない上司もなかなかいないと思います(笑)。

――そして、ついに社長がリャンハと直接のコンタクトを取り、最後は何者かに首を刺されるというとんでもないことになってしまいました。

堀内:こういってはあれですが、面白いですよね。逃げ場のない空間の中で命を狙ったり狙われたりが繰り広げられていくのは。一体、社長を刺したのは誰なんだと。リャンハのように見えますが……本当にお話の引っ張り方がうまいなと感服しました。普通、社長は刺されるようなキャラじゃないですよ(笑)。だから、ジムにもそういう番が回ってくるかもしれない。

天﨑:誰がどうなってもおかしくないような状況ですし、主要キャストだからといって安心できないドキドキ感があります。

堀内:だから、原作をどこまで読むかすごく悩んでしまうんです。役者も最後まで読んで知っておきたい派と、読まずにキャラクターと同じくらいの情報量で演じたい派がいて、監督さんによっては「答えがわかっているようなお芝居はしないでください」という方もいます。

天﨑:どちらも正しいんですよね。

堀内:そうなんです。僕なんかは、原作があればどんどん読みたいと思うタイプですね。

天﨑:僕は社長が刺された時点で、ここで止めておこうかなと思いました。結局、その先まで読んでしまいましたが……。その先の展開を知って、そこで本を閉じました(笑)。

――お二人はシャトーとリャンハの関係をどうご覧になっていますか?

堀内:リャンハからの好意は強く感じられますが、シャトーからの好意はまだ感じられないので、ここから二人の距離がどう近づいていくのかが楽しみです。今後もいろいろな事件が起こるでしょうし、そこで絡み合えば絡み合うほど関係性は深まっていくと思います。

天﨑:好意はまだなさそうですが、第1話で本当に殺し合っていた頃に比べると、シャトーはだいぶリャンハに慣れてきましたよね。リャンハが積極的に近づいてくることによってシャトーも関わらざるを得なくなり、多少の人となりがわかったのか、最初の頃のような警戒心は薄れたように感じたんです。それこそ本気で警戒している相手だったら、目の前でぐっすり寝るなんてできませんよね?

――そうですね。気づけば寝てしまいましたからね。

天﨑:リャンハ自身も「ずいぶん信用されたもんだ」と言っていて。シャトーの深層心理の中では「私のことを殺しはしないだろう」という感覚もあるような気がしました。

――信頼とは言えないまでも、最初の頃の敵意は薄れているかもしれない、と。

天﨑:そうですね。お互い合理的な考えも持っているので、この状況で危害を加えることはないだろうとやや好意的に判断しているのかもしれません。シャトー自身も、ただいらないものを排除するような性格ではないですし、ほんの少し心を許し始めているというか、ちゃんと人として接してはいるのかなと思います。

――ただ、社長からすると二人の距離が近づいていくのは気が気じゃないですよね。

堀内:最初の頃は「シャトーちゃん!」と言って、焦ってばかりでした。少し心配性なところはありますが、何よりシャトーの身に何かがあってはいけないという気遣いが一番大きいんだと思います。第4話でアンナさん(シャトーの母親)のところへ行ったのも、きっとシャトーの出自に思うところがあり、力になれるところは力になりたいという思いがあったからなんでしょうね。

天﨑:何かがないと、そこまで心配しませんよね。だからこそ、リャンハの真意を知らなければいけないと思って、リャンハに接触したのかなと思います。

堀内:でも、近づいてはいけないと思えば思うほど、盛り上がるものってありますから。しかも、死と隣り合わせ。これを乗り越えたときに、もしかしたらシャトーとリャンハの間に深い愛が生まれるのかもしれない。

天﨑:恐ろしくもあり、楽しみでもありですね。二人の距離が縮まるのも見たいですし、でも一方でヒリヒリするような怖さもあって。社長が心配する気持ちもわかります。

――お二人は第7話以降、どんなことを期待していますか?

堀内:シャトーとリャンハの関係性がどんなふうに深まっていくかも楽しみですが、(大塚)芳忠さん演じる超魅力的なドニーがどう動いてくるのかも楽しみにしています。この作品は恋愛が面白いだけじゃなくて、“ワル”たちも本当に魅力的なんです。今後も個性豊かな悪人が登場するので、ぜひ楽しみにしていただきたいですね。

天﨑:賢雄さんがおっしゃったように登場人物がどんどん増えていきます。演じる声優さんも本当に豪華なので、どんな掛け合いができるのかが楽しみです。ドニー率いる組織のキャラクターも登場していきますので、毎週の放送を楽しみにしていただけたら嬉しいです。

堀内:あとは、魅力的なキャラクターが多いからといって社長とジムの話が減らないと嬉しいですね!

天﨑:ぜひ、よろしくお願いします!

――さて、皆さんへの共通質問なのですが、『殺し愛』の「愛」にかけまして、「最近、愛してやまないもの」を教えていただけますか?

堀内:ゴルフですね。去年は、芳忠さんとも一緒に行きました。そうしたら、芳忠さんが間違って僕のゴルフバッグにドライバーを入れて帰ってしまったんです。数ヶ月後に気づいたんですが、電話をしたら、「やっと気づいたか」と言われて。気づいていたなら電話くださいよと思いました(笑)。最近はなかなか時間がないんですが、スタジオで練習しています。

天﨑:休憩時間にされていますよね。

堀内:今回のアフレコでも音響監督から「カメラがあるんだから、スイングばかりしないでくださいよ(笑)」と言われました。バレていましたね。

――天﨑さんはいかがですか?

天﨑:ソロキャン(ソロキャンプ)です。コロナ禍でおうち時間を過ごす中、一人でグランピング(魅力的なキャンプ)するのが話題になっていて、僕も男心をくすぐられてしまいました。(この取材時点で)まだ一度もやったことがないので、ぜひやってみたいなと思っています。

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