『殺し愛』大西沙織&下野紘オフィシャルインタビューが到着。複雑すぎるW主人公の関係性が面白い!

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本日1月12日から放送がスタートしたTVアニメ『殺し愛』について、メインキャストの大西沙織さん、下野紘さんのオフィシャルインタビューが到着した。

クールさの中に垣間見える、か弱さ……そのギャップが魅力!

――ついに、「殺し愛」の第1話が放送されました。まず、最初に作品に触れたときの感想から聞かせていただけますか?

大西 オーディションきっかけで原作を読ませていただいたのですが、私に刺さりまくった作品でした!
刺さった部分はいろいろあるのですが、大きなところで言うと、いわゆる「ケンカップル」(ケンカばかりしているけれど、ちゃんと付き合っている)っぽいところ。それにシャトーとリャンハの関係性が近い印象だったんです。「敵対している二人だけど、でも、この関係……どうなるんだろう!?」と、ドキドキしてしまって。これは私がシャトーを演じるしかないと思って、気合いを入れてオーディションに挑みました。

下野 第1話のアフレコが始まる前に、いきなり作品について熱弁されました。僕、インタビュアーじゃないのに(笑)。

大西 一気に作品が大好きになってしまって。受かったのが嬉しかったんです。

――熱意が伝わってきます。下野さんはいかがでしょうか?

下野 面白いなと思ったのが、キャラクターの関係値と物語そのもののミステリアスさですね。リャンハもシャトーも振れ幅はありますが、どちらも基本的にはクール。クールとクールというところで、凸凹した関係といってもどこまで振り切るのか、どういう関係値を築いていくのか、それを見守る面白さがありました。また、それとは別にリャンハとシャトーの過去、そこに関わってくる人物と、みんな謎だらけなんです。それを紐解く楽しさがありつつ、実はまだ原作の第3巻しか読んでないので……。

――そうだったんですね。

下野 僕の場合は、オーディションの段階では基本的に原作は読まないんです。落ちたときに悔しいので(笑)。でも、ありがたいことにリャンハ役をいただいて、原作を買おうと思ったら、人気作なので 行くところ行くところに全然なくて。

大西 悲しい!

下野 僕は電子書籍よりも紙派なので、どうしても書店で手に入れたいんですよね。第2話のアフレコ時点で手に入ったのは、第3巻だけ(’22年1月現在、アフレコはすべて終了)。だから、中途半端に第3巻だけ読んでいます(笑)。

大西 (笑)。

下野 資料はいただいていますし、台本や映像もあるので問題はないんですが、アフレコ中になんとか原作を揃えたいです。

――お二人が感じたシャトーの魅力についても聞かせていただけますか?

大西 ただ強いだけではなく、弱い部分もあるところです。クールで腕も立つ賞金稼ぎですが、たまにピンチに陥ってリャンハに助けてもらうことがあるんです。強がりつつも、知らず知らずのうちにリャンハを頼っている、そのギャップに魅力を感じます。

下野 そうそう。この作品は殺伐としてる瞬間と、ちょっとコメディチックになる瞬間があって、コメディよりのシャトーがかわいいんです。あと、ふいに感じられる「儚さ」もいいですよね。

大西 わかります!

下野 アフレコをしていて、どこか影を背負った少女という印象を受けたんです。僕はあまりクールな女性キャラクターにハマることがないんですが、シャトーは儚さや かわいらしさをそっと見せてくれるからか、グッときてしまって。

大西 あら~。

下野 まさに大西 が言っていた、ギャップ萌えというやつですね。僕、ギャップ萌えに弱いんです。

大西 嬉しい! でも、シャトーがギャップを見せてくれるのは、リャンハがいるからこそなんですよね。リャンハに出会ったことでペースを乱され、素が出てしまうんです。腕も立つし、大人ぶっているけれど、根は純粋なまま大人になってしまったような、そういう女性なのかなと思います。

――では、リャンハについてはいかがでしょうか?

下野 リャンハのように表面上は飄々としつつも、実はクール……といったキャラクターって、あまり演じたことがなかったので、緊張しました。 実際にアフレコをしてみると、掴みどころがなくて改めて難しいキャラクターだなと思いました。

大西 アフレコ現場でもおっしゃっていましたよね。

下野 現時点だとリャンハは基本的に感情を表に出さないですし、表に出した瞬間があっても、どういう思いで出しているのか、それは本当の感情なのか、確信が持てないんです。クールなように見えて、シャトーの前ではおどけた雰囲気も出している。でも、すごく好きなのかというと、そうとも言い切れない。彼の真意はどこにあるのか、ぜひ皆さんにも注目していただきたいですね。

大西 私の、リャンハの「ヤバい、好き!ポイント」を語らせていただくと、ときどき番犬のような表情を見せるんです。なんでしょう、シャトーを守る番犬のような顔をするときがあって……。

下野 熱く語るね~(笑)。

大西 いや、もうそれがすごくいいんですよ! 先ほど下野さんがおっしゃったみたいに、確かに普段は飄々としていて掴みどころがないんです。でも、シャトーがピンチになると、鋭い目つきで、何かしらの感情が見えて。私は、「リャンハ……」(口元を押さえながら)ってなるんです。

一同 (笑)。

大西 アニメはこの先どうなるのかわかりませんが、個人的にはリャンハの首輪を握っているのはシャトーなのではと思っています。

――実はシャトーがリードしている?

大西 単純にリードしているというよりも、自覚はないけどリードしている感じになっていたらいいなという理想です。自覚のなさ、というのがポイントです! …… ただのファン が語っ ているみたいですけど、大丈夫ですか?

下野 大丈夫、大丈夫、作品愛が伝わってくるよ。

――実際にアフレコで掛け合いをされての感触はいかがでしたか?

大西 シャトー役に決まったときに、どうしてもリャンハ役が気になったので、事務所に「リャンハ役はどなたがやられるんですか?」と聞いたんです。「下野さん」と言われて「ウソだ~‼」、って思いました。

下野 事務所の後輩じゃなかったら、怒ってますよ(笑)。

大西 (笑)。でも、アフレコが始まったら、 リャンハは下野さんだなと思うようになったんです。下野さんの色も出つつ、リャンハにしっかり寄り添われていて説得力を感じました。

下野 確かに、そういうことはありますよね。シャトーも大西さんと全然違うじゃないですか?

大西 結構、素の自分と真逆の役をやらせていただくことが多くて、シャトーも例に漏れず、私とは全然性格の違うキャラクターですね。

下野 うん。大西は休憩時間、喋らないときがないよね?

大西 ずっと喋ってますからね(笑)。

下野 もちろん、大西 ならシャトーを演じられるだろうなと思っていました。でも、想像以上に新鮮なシャトーで驚いたんです。先ほどもお話ししたとおり、シャトーはクールさの中にどこか少女の面影が感じられるので、リャンハよりずっと年下のイメージがあったんです。大西さんはどう演じるのかなと思ったら、「クールな少女」とは別の、でもちょうどいい案配のシャトーで、そのお芝居が自然と入ってきました。

大西 嬉しいです! アフレコを通して、お互いがお互いに納得していったのかもしれないですね。

――では、第1話を振り返られての好きなシーンや印象に残っているシーンなどを教えていただけますか?

下野 リャンハとシャトーのやりとりはどれも印象的で、特にAパートの後半、公園のカフェのシーンはリャンハの見方がかなり変わりました。オーディションのときは、今よりもクールな部分と飄々とした部分にもう少し色をつけていて、若干、振れ幅を大きくしていました。でも、 そのシーンを演じて、振れ幅は少ないほうがいいだろうと思ったんです。たんにシャトーのことが好きというだけではない、何かほかの目的があるのかもしれない、と。

大西 映像がほぼできあがっているのもお芝居のイメージがしやすいのでありがたいですよね。

下野 そうなんです。表情もわかりやすくて、リャンハも何かを背負っていることが伝わってきました。それこそ、公園のシーンでは大好きなシャトーと会話をしているのに、なぜか顔に陰がかかるんです。シャトーに好意があるのは間違いなさそうだけど、その感情は一体なんなのか。リャンハの抱えているものが画からも漂ってきて、演じやすさもありつつ、新たに探るべきことも増えたなと感じています。

大西 私もまさにそのシーンが印象に残っています。テーブルを蹴り上げたシャトーを押さえ込むリャンハが素敵で……ちょっと萌えました。「殺し愛」の原作は、リャンハがシャトーを力づくで止めようとするけれど、傷つけないようにギリギリを攻めるという場面が結構あるので、この先の展開も楽しみです。

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