2020年のBS日テレは新作アニメをさらに強化! 鬼頭明里、鈴木達央、愛美らも登壇した1月期 編成発表会見をレポート

TVアニメ

BS日テレは12月17日、2020年1月期の新作アニメを紹介する編成発表会見を開催した。

BS日テレでは今年10月、23時以降のタイムテーブルについて開局以来の大改編を行い、「アニメにむちゅ~」が誕生した。この枠では新旧合わせて20作を放送、関連番組を加えると26枠を抱えている。

中山良夫氏

この編成についてBS日本 代表取締役社長 中山良夫氏は「若者の放送離れが言われる中で、幅広い年齢層が共存できる方法があるのでは」と、アニメに白羽の矢を立てた理由を語る。若者をBSに呼び込む大きな柱としてアニメを据えるように舵を切ったというのだ。

また中山氏は、今後の大きな取り組みとして、「LINE マンガ インディーズ」を活用した「フロンティアデビュープログラム」に参加中の作品『困ったじいさん』をBS日テレにて、2020年4月より放送することも発表。
『困ったじいさん』は、とぼけたじいさんがイケメンな言動でばあさんをドキドキさせるコメディ作品。テンポの良いコメディ要素が含まれた内容が読者に人気を博している。

山田和輝氏

続いて編成局編成部長の山田和輝氏は、2019年10月の編成を振り返り、「再放送中心で、新作アニメが全然足りなかった」と話す。視聴者からも新作の少なさは指摘されていたそうで、「放送局として反省しなければならない」と語った。この反省を踏まえた上で、『ソマリと森の神様』『虚構推理』『ケンガンアシュラ』『BanG Dream! 3rd Season』など、新作を6作品に増やし、さらにWebマンガなどで人気のキャラクターを描いたショートアニメ『まるまるマヌル』を含めた7作品を放送する。

加えて、ハライチ岩井さんと宇垣美里さん、花江夏樹さんが出演し、注目のアニメ、コミックスの情報を紹介するバラエティ番組「あの子は漫画を読まない」も毎週土曜日に放送中。これまでにないアプローチも見せている。

続いては、BS日テレで放送するアニメ作品の中から、『ソマリと森の神様』シズノ役の七海ひろきさん、『虚構推理』岩永琴子役の鬼頭明里さん、『ケンガンアシュラ』十鬼蛇王馬役の鈴木達央さん、『BanG Dream! 3rd Season』戸山香澄役の愛美さん、そして1月2日からスタートする女子プロレス番組「We are STARDOM!!」から応援ゲストとして木村花さん(女子プロレスラー)が登場。各作品の魅力を語った。

左から司会進行を務めた伊藤遼アナウンサー、七海ひろきさん、鬼頭明里さん、鈴木達央さん、愛美さん、木村花さん

『ソマリと森の神様』に出演する七海さんは、「美しき色彩豊かな映像と吉俣良さんの音楽、目でも耳でも楽しめる作品です」とコメント。
七海さんは2019年3月まで宝塚に所属しており、これが初めてのアフレコ現場だったという。右も左も分からない状態だったが、「出演者の皆さまが助けてくれた」と話した。これに反応したのが、『ソマリと森の神様』にも出演している鈴木さん。
鈴木さんは「めちゃめちゃ堂々としていましたよ」と七海さんの立ち振舞を絶賛すると、七海さんは「とてもたくさんのアドバイスをもらいました。すごく心強かったです」と感謝の言葉を述べていた。

鬼頭さんが出演する『虚構推理』は、そのタイトル通り、「虚構の推理をする、まったく新しい作品になっています」と説明。しかし難しい内容ではなく、推理の中にコメディがあり、2つが折り重なった内容になっているとのこと。
また自身が演じる岩永琴子については「推理していたと思ったら普通の会話に戻ったり、とにかくことこがずっと喋っています」という。推理のときと普通の会話のとき、2つのギャップを意識して演技に臨んだそうだ。結果的に収録は今までにないくらいのボリュームで、「口が疲れて回らなくなるくらい」だったというが、共演する宮野真守さんからアドバイスをもらいながら乗り越えたとか。

そして鈴木さんは『ケンガンアシュラ』について、「殴り合いを思いっきり見てもらいたい」と作品の魅力をシンプルかつ力強く説明する。
今はさまざまな格闘技が盛り上がりを見せているが、その中で本作はフィクションをしての格闘技を魅力的に映し出しており、「リアルとフィクションのいいところが揃った作品です」とアピールした。
また演技のときに気をつけたポイントとして、セリフだけでなく、攻撃を繰り出したり、逆にこちらが受けに回ったときの呼吸も意識したという。
格闘技では、攻撃をするより受けたときのほうが体力を奪われる。そこを呼吸で表現することで、「見ている方々がひりつくような、力みが取れない感覚を出したかった」と話す。

これには女子プロレス界で活躍する木村さんも大きくうなずき、「技を受けているときのほうが体力的にも辛いんです」と鈴木さんの役者としての視点を称賛した。

最後に『BanG Dream! 3rd Season』の戸山香澄役・愛美さんは、前作はPoppin’Partyが壁にぶつかり、乗り越えていくストーリーだったのに対して、「今回はたくさんのガールズバンドが夢に向かって進んでいく物語になります」とアピール。
またPoppin’Partyが担当するオープニング主題歌については、「今までよりシリアスで、かっこいい曲調」とコメント。そんな楽曲を元気な香澄としてどう表現するかがポイントだったそうだ。

ちなみに愛美さんはBS日テレなどで放送、配信を予定している「【大晦日恒例!年越し歌合戦】第3回 ももいろ歌合戦 10時間ぶっ通し生中継」にもPoppin’Partyとして出演予定。こちらの番組に関しても、「大晦日にお茶の間をキラキラドキドキさせたいです」と意気込みを語った。

これで会見は終了したが、締めくくりとして木村さんが社長の中山氏を“シメる”ことに。キャスト陣は驚きの表情を見せつつ、中山氏はSTARDOMのTシャツを用意したりと満更でもない様子。最後まで笑顔のあふれる会見となった。

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