TVアニメ『sin 七つの大罪』マモン役・日笠陽子のインタビューが公開。「ちょっと20代に戻った気持ちになりました」

現在放送中のTVアニメ『sin 七つの大罪』にマモン役で出演している、日笠陽子さんのインタビューが公開となった。

――オーディションの思い出は?

まず一次審査的なテープオーディションがありまして、そのあとにスタジオオーディションがあったんです。 私は、ルシファーとベリアルとサタンを受けていたので最初「受かりました」と聞いたときに、どの役なんだろうと思って絵を見たら「これ、誰?」って思ったんです(笑)。どういうストーリーになって、どう絡んでいくのかというのも全然想像ができなくて……。

一番最初の収録は、1話のアフレコではなく音声ドラマ「罪の告白 電脳グリモワール」だったので、そこでマモンとしてみんなと掛け合いをして、キャラクターを構築していく感じでしたね。

1.jpg
――マモンは、プロフィールも面白いですよね?

そうなんですよ。 最初の収録のときに、何とかですわとか、わたくしという口調だったので、ツンツンしたお嬢様系で作っていったんです。で、そこで初めて「この人、未亡人で子供がたくさんいるんですよ」と言われて、「えっ!」って(笑)。
 キャラクターの絵は見ていたんですけど、「この手に持っているカゴって、もしかして……」「そうです、買い物かごです!」と言われて(笑)。みんなで驚愕した覚えがあります。

――他に、マモンを演じる上で注意したことはありますか?

未亡人で奥様というイメージなので、歳を上のほうで作ってたんですけど、「若くして夫を亡くした方なので、もうちょっと若く」と言われることが多くて、ちょっと20代に戻った気持ちになりました。20代のときもよく「もっと若く」とディレクションされていたので(笑)。

――結構、お母さん役とかも多いんですよね。

多いんですよ~。お母さんにもいろいろな種類がありまして……(笑)。ただ最近はお姉さんっぽい役も多くて、久しぶりのお母さん役なのでドキドキしてました。

2.jpg
――そのほかに、マモンの特徴は?

「怒ったりするときにヒステリックにならないように」と言われました。最初「強欲」なので、お金が大好きで、お金に関わるものに何かがあったときはブチ切れるのかな?と思っていたんですけど、「怒るときも品があって、ヒステリックにはならないです」と言われました。だから振れ幅は意外と少なくて、怒るときも静かに圧をかけていく方向の芝居になっていますね。お金をなくすと悲しくなっちゃうらしいので、その切なさを出すといいますか。

――他の魔王のエピソードなどは、まだご存じないのですか?

自分のところだけ台本をいただいているので、まだ知らないんです。
 最初にみんなが出てきたときは、魔王然とした感じで出てきて、そういうお芝居をしていたので、それぞれがどういうエピソードになっているのか、気になります。
 今日も“マモンさん、このあとしばらく出てこないんじゃないか”疑惑が上がってましたね(笑)。

――アフレコ収録の思い出は?

 アフレコ現場は、私からすると先輩も後輩もいらっしゃるし、キタエリ(喜多村英梨)みたいに同世代もいるので、すごくバランスの良い現場なんです。それとこのスタジオって、照明がムーディーなんです。なので、みんなおとなしめな感じになるのかしら?と思いきや、個性が爆発しておりまして……。みなさんのご想像どおり、賑やかなアフレコ現場でした。

――喜多村さんは、やっぱり伊藤静さんや日笠さんがいらっしゃると安心するようでした。

そうなんですか? 私には言ってくれないんですけどね(笑)、ツンデレなので。

――皆さん、仲が良いですよね。

キタエリや静さんはプライベートでも飲みに行ったりするので。こうやって久しぶりに現場で一緒に会うと、飲みに行きましょうっていう話も上がったりして、スケジュールを合わせたりできるのがいいですよね。

あとは若い子たちも伸び伸びとやってくれていますね。先日、地方でイベントがあって、今日はそのお土産を持って行ったんですよ。そのお土産が、思っていた中身とちょっと違っていて。みんな食べたんですけど「私、無理!」って人と「おいしい!」という人で真っ二つに分かれてて、面白かったです。

3.jpg
――ちなみに、大罪では誰のエピソードが見たいですか?

そうですね~。暴食ちゃん(ベルゼバブ)かなぁ。私、食べ物が好きなんですよ。食べることへの欲求に関してはすごく分かるんです。それでまた、(小倉)唯がむしゃむしゃと食べてる感じが、リスさんみたいで可愛いんですよ(笑)! 贔屓目で。それはきっとみんな同じ気持ちになると思うので、楽しみです。

――この作品にはそれぞれのキャラクターソングがあるようですが。

あるんですか? えーーー! 知らなかったです。今日のアフレコの映像に途中から入ってた、あの曲がそうなんですか? あれマモンが歌う曲なんですか?

――そのようですよ。

えーーーー! そうなんですね。誰かとデュエットとかでもなくソロで!? 映像のチェックをしているとき、自分のお芝居が聞こえなくなるなって思って、音量下げちゃったんですよ(笑)。なるほど~。ちょっとおっとりしてました? 子供たちが出てくるシーンで流れていたので、激しいロック的なものではなかったと思います。どこに視点を置いている歌詞なのか気になりますよね。子供たちなのか、亡き夫なのか、お金に対してなのか、気になるので早く歌いたいですね。わりと特徴的なしゃべり方をしてるので、語尾や息遣いだったりでマモンっぽさを出せていけたらと思います。楽しみにしていてください。

――最後に、『sin 七つの大罪』の今後の見どころを。

3話からは一人ずつのお当番回があって、その中でルシファーと真莉亜とレヴィの3人が、魔王たちと戦って成長していく物語になっていくと思います。お互いがお互いを認め合って、みんなが再集結したときにどんな展開になるのか、オリジナルなので私も全然想像ができないのですが、ドタバタとして、賑やかな感じになるんじゃないかなと思いますので、楽しみにしていただければと思います。あとは、全員集合のイベントも楽しそうなので是非やりたいですね!

公式サイト

(C)2017ホビージャパン・Niθ/「sin 七つの大罪」パートナーズ