新居昭乃、ピアノ弾き語り全国ツアー「Little Piano Vol.6」最終公演がTOKYO FMホールで開催。ファンのリクエストに応えるスペシャルプログラムを展開

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2016年5月15日(日)、新居昭乃さんが東京・TOKYO FMホールにてピアノ弾き語り全国ツアー「Little Piano Vol.6」の最終公演を行った。
今回のツアーは、デビュー30周年のスペシャルツアーということで、過去にリリースしたアルバムのうち6枚を曲順通りに演奏するというもの。ここまで全国14都道府県・全15日程で、各会場1アルバムずつ、一部打ち込みトラックを交えつつも、ピアノ弾き語りで再現してきた。

そんなツアーの最終公演は、さらなるスペシャル企画として、ファンから募ったリクエストによるプログラム。1曲目『蜜の夜明け』を歌い終えた新居さんは、リクエスト得票数トップ20をカウントダウン形式で披露することを告げる。

14位の『星の木馬』では、新居さん曰く「すごく難しい曲で、1回やったことがあるかないかくらいだけど、皆さんと一緒に再現したい」と、ハナモゲラ語の歌詞をスクリーンに映し、ピアノで伴奏しながらコーラスパートの歌唱指導を開始。『鉱石ラジオ』でのかけあいをはじめとして、歌唱力に定評のある新居さんファンだけに、難なくこなしていく。それを受け、新居さんも「できればサビのハモりもお願いします」「難しいけどイントロのハミングも……」と要求をエスカレートさせる。それでも会場が一体となり、ぶつけ本番で見事成功させると、新居さんもオーディエンスを拍手でたたえ、「みんな絶対私より歌上手!」と微笑んだ。

各曲の思い出話を交えながらステージは進行し、残すところトップ3曲となり、果たして意中の曲は歌われるのかと、ファンも固唾を呑む。3位は『Moon Light Anthem~槐1991~』で、新居さんは「自分の大事な曲が選ばれて良かった。だいぶ前の録音だけどこの歌は超えられない」と語り、デビュー当時作る曲作る曲ボツになり「曲が書けないし、書きたくもない」というほどのスランプから脱するきっかけとなったターニングポイントを振り返った。

つづく2位の『空の青さ』では、「私は歌うのが好きで、歌うために生まれてきたと思っているけれども、その歌からメッセージを受け取ってくれる人がいるんだと気付いたんです」と新居さんらしい言葉で、30周年に至るまでのファン・関係者への感謝を述べると、いよいよ第1位が発表される。

今回の最多得票曲は、『覚醒都市』。新居さん自身「地味な曲だけど私も好き」と評するこの曲が根強く愛されているのが、ファンのたしかな審美眼を証明している。それを誇りに感じたのか新居さんは「皆様の笑顔のおかげで良い音楽人生になっています」と締めくくると、会場にはピアノとエレクトロニクスサウンドが鳴り響き、そのリフレインが静かな余韻を残した。

アンコールで再び登場した新居さんは、今夏発売予定のアルバムのレコーディング開始宣言とともに、編曲などを担当する保刈久明が作業に追われ、「4年に一度のアキノリンピック、このままじゃメインスタジアムが間に合わない」と、ツアーファイナルにも駆けつけられないという舞台裏を明かし、会場を笑いに包む。

アンコール曲はニューアルバム収録予定の新曲、ピアノのインストゥルメンタルの『Little Piano Song(仮)』。そのクラシカルで静謐なメロディーは、夏のアキノリンピック開催に一抹の不安を抱くファンをしっかり安堵させるものであった。

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新居昭乃さんへ“聞いてみたいこと”を募集中

新居昭乃さんの活動30周年を記念し、「喫茶アキノワール」では1問1答ならぬ、30問30答コーナーの掲載が予定されている。そこで、ファンから新居さんへの質問を募集中だ。応募の際は、ツイッターでハッシュタグ[#新居昭乃に聞いてみたい]をつけて質問したいことをつぶやいてみよう。投稿された質問の中から30問が選ばれ、後日「喫茶アキノワール」にて30答を公開するとのこと。

応募期間:5月13日(金)~5月27日(金)

公式サイト
Blue Planet
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新居昭乃
flying DOG (2012-04-25)