『昭和元禄落語心中』オープニング主題歌を歌うのは林原めぐみ。作詞作編曲プロデュースを椎名林檎が担当

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2016年1月からMBSほか“アニメイズム”枠にてTVアニメが放送される『昭和元禄落語心中』について、オープニング主題歌アーティストが決定した。
声優のみならず、ラジオパーソナリティや作詞家、エッセイストとしてマルチに活動し、また本作に登場する謎の女性“みよ吉”を演じる林原めぐみさんがヴォーカルを務め、そして楽曲の作詞作編曲プロデュースに椎名林檎さんを迎えることになる。

作詞作編曲に加えヴォーカルディレクションまでを椎名が務め、自身も声優としてアニメ本編へ参加している林原さんが歌唱する本主題歌は、作品ファンのみならず音楽業界注目の一曲。また、林原さんの楽曲で同一アーティストが作詞・作曲・編曲全てをプロデュースするのは初の試みだ。

また、アニメのBGM集と録り下ろしの落語を収録した音楽CD「昭和元禄落語心中音曲噺其の一」が本日10月7日に発売。それに合わせて、アニメ公式サイトがリニューアル、最新PVも公開となった。

なお、TV放送に先駆け今年の12月12日(土)に日比谷公会堂にてイベントの開催が決定しており、こちらにはTVアニメから石田彰さん(有楽亭八雲役)、小林ゆうさん(小夏役)、山寺宏一さん(助六役)、林原めぐみさん(みよ吉役)などのキャスト陣が出演し、さらにこの度、与太郎役の関智一さんの出演も追加決定した。本イベントでは『昭和元禄落語心中』の本編上映やキャストトークショーが披露される。

TVアニメ「昭和元禄落語心中」主題歌アーティストコメント

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「椎名林檎」
売れに熟れたこの果実とのご対面。奮起せぬ訳はなく…。
ことさらに高揚した自分をいさめるように向かった録音場(スタジオ)。
TVシリーズの収録が終了していることをこれほど感謝するレコーディングはなかったかもしれない。
「彼女」の血肉を介して生まれた「もう一人のみよ吉」が襲ってくる。ひたひたと、確かな足取りで…。
私の中の「みよ吉」と「もう一人のみよ吉」がゆるゆると溶け合い、楽曲として「落語心中」という作品を表現する為の新しい命が生まれました。
彼女のオーダーを受け止め…答え、更なるオーダーに悩み、受け止め、咀嚼し、ひたすら「肉声(コエ)」にしてゆく。
そのゆったりとした、それでいて的確なラリーは、大変エロティックな作業でした。

「あたし 求められれば いくらでも 変われるよ」
『昭和元禄落語心中』第四巻 P35 より

二人の女遊(女優)の絡み合い。
お互いに、きっと一生忘れない宝物のような時間…。
全ての過去に感謝する時間でありました。

林檎さん…あなたに「ここ、あえてこんな風に…」と言われるたび、全力でお答えせねば…と、キュン…としておりましたのよ…。
しあわせをありがとう。
このしあわせを是非皆様にも一度味わってみていただきとうございます。

──林原めぐみ

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「落語心中」主題歌を書かせていただいて 天下の林原めぐみ女史。その七色の声に触れられるなど、作家として夢のまた夢。JASRACへ、初めてこの筆名を登録した、高校生時分の椎名林檎へ知らせてやりたい。この度の制作は、作曲を続けてきて良かったと実感する瞬間の連続でした。骨の髄まで熱に浮かされそうになりながら、解熱を心掛けながら、天国と地獄を行ったり来たりしながら取り組みました。
 先ず、林原女史が、みよ吉の台詞を発して居られる声素材をいただき、キーを採るところから始めました。そのお芝居が余りに真に迫るものだったからです。彼女には、みよ吉役としてお話される音色や緩急そのまま、なるべく自然に発声していただきたかった。話し声の音域の範囲内にメロディやアンサンブルを編んでいくというアプローチは初めての体験でした。
 そして本作は、一小節ごとに一つ秒針が進むナンバー。みよ吉の人生の、或る三分間を描写したものです。いよいよ唄をいただくそのとき初めて、曲中に描かれたみよ吉の状況をお話しましたところ…いやはや皆まで申しますまい。よろしければ一度、ご試聴いただきたいと思います。兎に角、流石は天晴・林原めぐみ女史。私に思い残すことはございません。
 そもそもこれほど面白い原作のアニメ化です。サウンドの整合性を謀るため一足先に拝聴した劇伴も素晴らしい。あらゆる工程で、みなさんが手を抜かず、丁寧に精魂込めて進めておられるのがはっきりと判るすてきな現場でした。そんなプロジェクトへ参加させてくださり、ほんとうにありがとうございました。感謝しきりです。完成品を拝見するのが楽しみです。

──椎名林檎
公式サイト

(C)雲田はるこ・講談社/落語心中協会