怪人二十面相に扮し又吉直樹も登場。『乱歩奇譚 Game of Laplace』先行上映会レポートが到着

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7月2日よりノイタミナで放送を開始する江戸川乱歩の数々の作品を原案としたオリジナルTVアニメーション『乱歩奇譚 Game of Laplace』。その放送に先駆けて第1話・第2話『人間椅子』の先行上映会が6月27日、フジテレビ・マルチシアターで行われた。
本作は、日本推理小説界の巨匠・江戸川乱歩の没後50年作品として、乱歩が描く耽美・奇怪・幻想の世界に、アニメ界における奇才チーム、岸 誠二氏(監督)上江洲 誠氏(シリーズ構成・脚本)、Lerche(アニメーション制作)のスタッフ陣が挑む、オリジナルTVアニメだ。

今回、本イベントで行われたトークショーのオフィシャルレポートが到着したので、早速確認しよう。

※以下、メーカー発表の情報をもとに記事を掲載しております。

上映後に行われたトークショーではノイタミナの編集長である森彬俊プロデューサーが、本作ならではのいくつかの表現方法についても解説。CMやドラマ音楽で活躍中の横山 克氏による『レトロ感を意識した、新しいアプローチの劇伴』や、『コバヤシ少年の視点から見た場合と、その他キャラクターの視点から見た場合では、人物の見え方が異なるという演出』、『舞台のような演出で、自由な表現を行える思考空間』など、3つのこだわりポイントが紹介されました。

森プロデューサーからの希望でスペシャルゲストの登壇も実現!

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会場の照明が消えあやしげなBGMとともに、ステージ中央に突如登場したのはドクロのマスクとマントを羽織った怪人二十面相。その正体は、森プロデューサーの熱烈なオファーに応じて登壇した、お笑い芸人であり、文芸作家としても大活躍中のピースの又吉直樹さん。
江戸川乱歩の大ファンである又吉さんに第1話・第2話の印象を聞いてみると「凄く面白かったです。原作ファンだけじゃなく、アニメを観た人が原作はどうなっているのだろうと興味をひかれる内容でした。」と話しました。

また江戸川乱歩の作品の魅力についても「『発想』の部分ですかね。『人間椅子』『鏡地獄』『赤い部屋』などを読んでファンになりました。色々なことに応用にできる存在ですね。」と話し、原作の『人間椅子』について「気持ち悪さというか、耽美的で人間が椅子になってしまうという発想が面白い」と感想を話し、さらに又吉さん自身が以前に『人間椅子』をモチーフにしたコメディのショートフィルムを撮ったことも明かしました。

缶コーヒー依存症のアケチについて、同じく缶コーヒーが好きな又吉さんは、散歩している時に飲むことが多いようで「夜、街を歩いていると会社員や学生とすれ違う度に“俺は一体何者なんだ”と何者でもない自分が嫌でした。缶コーヒーを持っていると、コーヒーを飲んでいる人になれるので、自販機の明るい光を見るとついつい買ってしまいます。」と話しました。

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そして森プロデューサーよりアニメの制作にあたり『乱歩奇譚倶楽部』を設立することが発表され、又吉さんへ宣伝部長をオファーすると、江戸川乱歩の大ファンである又吉さんは快諾し宣伝部長に就任することが決定しました。

最後に又吉さんより「大変おもしろく拝見させていただきました。今後コバヤシ少年がどうなっていくのか、怪人二十面相がどう関わっていくのか楽しみです。」と今後の展開に期待するコメントが語られ、先行上映会イベントは終演となりました。

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『乱歩奇譚 Game of Laplace』作品概要
2015年7月2日よりフジテレビ「ノイタミナ」にて
毎週木曜24:55~放送開始
ほか各局でも放送開始

公式サイト
(C)乱歩奇譚倶楽部