木戸衣吹、伊藤美来、飯田里穂らキャスト陣の「家族の味」は? 『レーカン!』感動回を振り返る上映イベントレポ

2015年4月よりTBS、BS-TBS他にて放送中のTVアニメ『レーカン!』の上映会イベントが、5月28日(木)にユナイテッド・シネマ豊洲にて開催された。本イベントは、TV放送され、視聴者から「感動回」として話題を読んだ第3話、そして第6話をキャスト陣とともに鑑賞しようというイベントだ。

ステージ上には主演キャストを務めるレーカン!5人娘、天海役・木戸衣吹さん、井上役・伊藤美来さん、上原役・飯田里穂さん、江角役・M・A・Oさん、小川役・山崎エリイさんも登場。さらにMCとして代返侍役の川原慶久さんも登壇すると、上映された3話、6話のエピソードを中心に、さまざまな話が語られた。

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『レーカン!』は、霊感体質の女の子・天海響が、彼女を取り巻く仲間たち、そして個性豊かな霊を中心とした、少し切ないつながりの物語が描かれるアニメ。

まず最初に上映された第3話「美味しい、卵焼きです。」は、伊藤さん演じる井上が、しばらくの間小学生の従弟・勇希(ゆうき)の面倒を見ることになるところから物語が始まる。井上は勇希のために毎日、大好きな卵焼きを作ってやるが、いつも「まずい」と言われてしまう。そこで天海は手伝いを買って出ると、地縛霊に話を聞きながら、勇希が本当に食べたい卵焼きを模索することになる。

全編を通して卵焼きと「家族の味」がキーになるエピソードということで、ここではキャスト陣にとっての家族の味はなにか、という話題が展開。まず山崎さんは、家族と一緒に作ったハンバーグが印象に残っているという。子供の頃、きれいな形を作れないながらも、一生懸命作っていた思い出があると話した。

M・A・Oさんは、お母さんの作ってくれた親子丼が思い出の味であると話す。M・A・Oさんの好みに合わせて、味付けを甘くしてくれたそうだ。そのため「どこのお店よりも家が一番いい」と当時から思っていたとのこと。そして飯田さんは、家族でたこ焼きを作る習慣があるそうで、そのエピソードを話していた。またたこ焼きだけではなく、ホットケーキミックスを使い、中にチョコレートを入れる、デザート感覚の料理も作っていたとか。さらにたこ焼き器のくぼみを利用して、卵焼きを作ることもあったとか。たこ焼き器で作ると、きれいな丸い卵焼きができるそうで、飯田さんも「ぜひたこ焼き器を買って試してください!」とおすすめしていた。

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次に伊藤さんが家族の味として挙げたのはもつ煮。なんでも、伊藤さんいわく「おばあちゃんがレシピを作って、それをお母さんが受け継いで作ってくれる」とのことで、「私もいつかは作れるようになりたい」と思っているそうだ。木戸さんも同様に、家族に代々受け継がれている料理があり、それはイカの塩辛だという。自ら「渋いものが好き」と公言する木戸さんはイカの塩辛も大好きだそうで、やはり「いつかは自分で作れるように」と思っていると話していた。

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さらにここで、シークレットゲストとして山田役の山谷祥生さんも学ラン姿で登場。山谷さん演じる山田は、周囲からはアホ呼ばわりされているが、裏表がない性格が魅力の盛り上げ役だ。そんな山田について山崎さんは、自身が演じる小川と髪型が似ているため、収録時には混乱してしまうこともあるとか。

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続いては第6話「チョベリグな、聖夜です。」の上映がスタート…と、その前に、本エピソードにコギャル霊役として出演している内田彩さんから、手紙が届いていることが明かされる嬉しいサプライズも。その手紙をM・A・Oさんが代読すると、「第6話は、台本を読んでも原作を読んでもボロボロ泣いちゃいました」と書かれていた。出演者の間にも、第6話は強い印象を残しているようだ。

そんな話を交えつつ上映された第6話「チョベリグな、聖夜です。」は、天海が突然コギャルの霊に取り憑かれてしまう。天海とは似ても似つかない口調となり周囲にも驚かれるが、実はコギャルの霊には、クリスマスにどうしても会いたい人がいるという。またクリスマス当日は、上原にとっても特別な日。コギャルの霊と上原、この2人を中心に話が展開していく。

上映会で話題になったのは、木戸さんによるコギャルの霊の演技だ。木戸さんはアフレコ時からノリノリで演じていたそうで、その様子は他のキャストにとっても印象に残っていたようだ。しかしそんな木戸さん、コギャルの霊が話す、いわゆる「ギャル語」はほとんど知らなかったとのこと。作中のセリフにある「MM」も、「マジ無理」だと勘違いしていたとか。

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第6話の中では反抗期の最中に亡くなったコギャルの霊と母親のやりとりも見どころのひとつ。ということで、キャスト陣にとっての反抗期の話題も繰り広げられた。まず山谷さんだが、本人によると反抗期はかなり長かったそうで、小学生から20歳頃までずっと続いていたという。しかし、東京に来てからはいろいろなことの有り難みを知り、打ち解けていったと話した。

その反面、山崎さんは反抗期がないどころか、家族と喧嘩したことすらないという。これを聞いた川原さんは「天使がいるぞ」と冗談交じりに話すと、飯田さんも「眩しくて私には見えない!」とコメントし、会場の笑いを誘っていた。そして木戸さんだが、子供の頃「1人でお風呂に入りたい!」と親に反抗したエピソードを明かしていた。そのときは1人で髪を洗えるように、シャンプーハットまで買ったとか。

ここまでは上映会でも流れた3話と6話が話題の中心だったが、『レーカン!』はほかにも感動回が多数存在する。その中のひとつが第8話「みんなで、一緒に遊ぶんです。」だ。このエピソードでは天海や井上たちは学校で、「もーりゃ」という謎の言葉を話す小さな女の子の霊と出会い、わずかではあるが特別な時間を過ごす。

伊藤さんは、井上の「幽霊は怖いけど、一緒に遊んであげたい」という揺れ動く気持ちが印象に残っていると話していた。またM・A・Oさんによると、アフレコ時からウルウルと来ていたという。しかしM・A・Oさんが演じる江角は基本的に感情を表に出さない人物。なので、感傷的な気持ちから江角のキャラクターに戻るのが大変だったと明かしていた。

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とまぁ、このような具合で感動回にまつわる話を聞けた上映会もいよいよエンディング。最後に登壇したキャスト陣から挨拶が行われると、さらに会場に駆けつけたファンに向けての抽選会も開催。終始盛り上げりを見せたイベントとなっていた。

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公式サイト

(C)瀬田ヒナコ・芳文社/レーカン!製作委員会