オーディオドラマを中心に、ゲーム/アニメ作品の企画制作を行うため、2015年1月に産声を上げた”制作集団Void”。舞台脚本家・演出家・俳優として活動中のMahinAをリーダーに、えのもとみか,優歌の3人を軸に活動を始めた製作集団Void。その第一弾作品となるオーディオドラマ『WOLFGANG』の制作が発表になった。
さまざまなボイスドラマに出演しているモリサキタテワキさん、劇団【KTAY】のメンバーとしても活動中、役者/声優の高橋拓也さん、同じく役者/声優として活躍中の瀬戸和樹さんらを声優に迎え、着々と『WOLFGANG』の制作が進んでいる。この作品は、脚本を手がけた佐々木圭嗣氏が、第28回MANGA OPEN優秀賞を受賞（講談社）した『機械仕掛けのオーケストラ』のスピンオフ作品。
『WOLFGANG』は、「殺戮兵器に、音楽は奏でられるのか」を表に、裏には「反戦」というテーマを掲げ、人類が死に絶えた荒涼とした1000年後の地球を舞台に、音楽に取り憑かれた人型殺人兵器たちの行く末を描いた物語。重厚なストーリー性はもちろん、シリアスなテーマに音楽がどんな風に絡み、一つの作品として昇華されるのか、完成が楽しみだ。
同物語は、6月21日(日)に新宿space雑遊のオーディオドラマ『WOLFGANG』リリースイベントで、「初お披露目」が決定(公式サイトで出演キャストのボイスも一部披露中)。普段は「耳で楽しむ」オーディオドラマの世界を、この日は”舞台演劇形式”で届けることから、「五感」をフルに駆使して楽しめるのが嬉しいポイントだ。この日は、オーディオドラマ『WOLFGANG』も会場で販売。初回限定盤は限られた枚数のみの制作になっている。ぜひ、ここで手にしていただきたい。
製作集団Voidは、発表する作品ごとにリリースイベント及びグッズの制作も実施。すでに、9月には第二弾オーディオドラマ『夏影‐忘夏草～ワスレナグサ～-』のリリース。来年1月には、第三弾オーディオドラマの展開も決まっているように、今回の『WOLFGANG』をきっかけに、次々と作品の発表を予定している。つねに「体感イベント」というリアルな場も用意しているように、「耳」のみならず「五感」で味わう楽しさも毎回提示し続けているのが、制作集団Voidの大きな特徴。ゲーム制作やアニメ化も視野に入れ、これから様々な展開を組み上げてゆくように、その動きに熱い視線を注ぎ続けていたい。
TEXT:長澤智典
イベントデータ
日時…2015年6月21日（日）
時間…13時～/17時30分～ ※開場は開演の30分前
場所…新宿space雑遊
料金…前売・2500円/当日・3000円
イベント出演…モリサキタテワキ・高橋拓也・瀬戸和樹・小野明日香/篠村鳴
イベントシナリオ…佐々木圭嗣
イベント演出…芹沢結海子
オーディオドラマ『WOLFGANG』
・初回限定盤（完全限定枚数）
・キービジュアル・キャラクターデザイン担当、尾方富生描き下ろしジャケット
・脚本家、佐々木圭嗣書き下ろし短編小説・設定資料集収録のブックレット付
・ミニドラマを収録した豪華二枚組
・金額 … 1500円
描き下ろしジャケットは初回盤のみ
ブックレットは初回盤限定