東京アニメフェスティバル2016グランプリ作品『ロング・ウェイ・ノース 地球のてっぺん』3年越しの日本公開が決定

アヌシー国際アニメーション映画祭2015で観客賞、東京アニメアワードフェスティバル(TAAF)2016でグランプリを獲得した、フランスとデンマークの合作アニメーション『ロング・ウェイ・ノース 地球のてっぺん』の日本公開が決定した。

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19世紀のロシアの貴族の子女サーシャが、極航路の探検に出たきり帰ってこない大好きな祖父の汚名をそそぐべく、“地球のてっぺん=北極点”を目指す大冒険に出かける。 シンプルな画風に込められた、圧倒的な表現力が魅力の作品だ。

2016年7月に開催のTAAFグランプリ受賞の応援スピーチにて、高畑勲監督も本作の日本公開を切望されていた作品だ。9月、東京都写真美術館ほかで全国順次公開となる。

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ロング・ウェイ・ノース 地球のてっぺん

舞台は19世紀ロシア、サンクトペテルブルグ。 ?14才の貴族の子女サーシャには悩みがあった。1年前に北極航路の探検に出たきり帰ってこない大好きな祖父。探 索船は出たものの未だ行方が分からない。祖父と家族の名誉は失われ、祖父の名を冠する予定だった科学アカデミー の図書館も開館が危ぶまれている。ロシア高官の父は、そんな状況にあって、なんとかローマ大使の道を模索するが、 そのためには社交界デビューの娘が皇帝の甥っ子に気に入られるしかないと考えている。

社交界デビューの日、サーシャは祖父の部屋から航路のメモを見つけ、それが捜索船がたどったものとは異なる事 に気付く。再び捜索船を出し て欲しいとサーシャは舞踏会の場で王子に懇願するが受け入れられない。王子の不興を 買い、父からの叱責を受けた娘は、自ら祖父の居場所を突き止めようと決意する。?サーシャが目指すものは、祖父 との再会、それが叶わなくとも遭難した艦船ダバイ号の発見、そして何よりも真実を突き止める為の旅だった。 なんとか港までたどり着き、北方行きの商船ノルゲ号に乗せて貰おうと船長の弟に話しを持ち掛けるが、手違いもあ り港に取り残される。食堂の女主人オルガの手助けにて、住み込みで調理や給仕といった未経験の仕事をしつつ船の 戻りを待つ。

その頑張りが認められようやく船に乗り込んだ後に待ち受ける多くの試練。船乗りの経験も無く、しか も女性であるサーシャには、想像を絶する困難が待ち受けていた。そして?

英語タイトル:?Long Way North
原題:?TOUT EN HAUT DU MONDE(世界の頂点で)
(2015/フランス・デンマーク/81分/シネマスコープ)
※フランス語/日本語字幕版

公式サイト

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