『GODZILLA 決戦機動増殖都市』主題歌「THE SKY FALLS」を歌うXAIのオフィシャルインタビューが公開

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5月18日(金)に全国公開となるアニメ―ション映画『GODZILLA』三部作の第二章『GODZILLA 決戦機動増殖都市』。
主題歌である「XAI」歌唱による『THE SKY FALLS』が5月9日にリリースとなり、今回、楽曲に関するオフィシャルインタビューが公開された。なおXAIの公式サイトには、今回のインタビューのロングバージョンが公開中だ。

XAIインタビュー

――デビューから半年が経ちました。振り返るとどんな時間でしたか?

XAI:はじめての経験があまりにも多くて、目まぐるしさに戸惑いながらも、振り回され過ぎないよう自分なりに頑張ってきました。この半年の間に『GODZILLA 決戦機動増殖都市』の主題歌制作に向けて気持ちも作らなければいけなかったので、改めて重要な出来事が詰まった半年間でしたね。幸せなことに今回もBOOM BOOM SATELLITESの中野(雅之)さんにサウンドプロデュースをして頂いたのですが、前作「WHITE OUT」の制作を通して築けた人間関係がすでにあったので、それにはすごく助けて頂いたと思っています。「WHITE OUT」の時は、まだ私自身が“アーティスト”になりきれていなかったし、そこから中野さんに作っていただいたので。もちろん今も勉強中ですし、お会いするときは常に緊張するのですが、中野さんの仰っていることが音楽的に段々と理解できるようになってきたので、そういう面では「THE SKY FALLS」の制作は前作よりもスムーズだったのではないかと思っています。

――今回の中野さんとのコミュニケーションの中で、印象的だったことは?

XAI:最初のレコーディングの前日、中野さんに久しぶりにお会いすることもあってすごく緊張していたのですが、そんな私の気持ちを察したのか、中野さんから「あまり緊張せず、フラットな気持ちで来てくださいね」というメールが届いたんです。「ああ、何でもお見通しなんだな」と思ったと同時に、すごく気を使ってくださっているなと感じて。だからその言葉の通りに、できるだけリラックスしてスタジオに伺ったんです。そこで「THE SKY FALLS」のデモを初めて聞かせていただき、そのまま歌い始めたのですが、中野さんから「うーん……前回よりソウルが感じられない」と言われてしまって。「WHITE OUT」の時は初めてのレコーディングだったので、分からないなりにとにかく一生懸命にマイクに向かっていましたが、今回は中野さんの「緊張せず、フラットな気持ちで」という言葉に甘えてしまって、マイク前でもリラックスし過ぎてしまったのかもしれない。そう感じた瞬間、一気に気持ちが引き締まったんです。歌うときは毎回、これが人生最後なんだと思って歌おう、と。もう二度と中野さんから「ソウルが感じられない」なんて言われてはいけないって。

――改めて「THE SKY FALLS」を受け取ったときの感想は?

XAI:「WHITE OUT」が戦場にいる誰かを想う、包み込むような壮大なラブソングだったとするなら、「THE SKY FALLS」は自分が戦場に立ち一緒に戦うような曲だと思うんです。だから同じ世界観にある曲ではありますが、歌う心持ちは180度変えなくてはならないと思って取り組みました。蒼山(幸子/ねごと)さんが書かれた歌詞も、中野さんとのやり取りの中でどんどん変わっていったんです。その結果、私の歌の響きや歌い方まで考え抜かれた歌詞に仕上げてくださいました。たとえば〈鮮やかなblue〉という歌詞がサビにありますが、言葉だけだとポップな印象にも受け取れる言葉だと思うんです。でも私が歌うことで、聴いて下さった方が〈鮮やかなblue〉を切なく感じてくれると仰っていました。隅々まで考え抜かれて生まれたこの曲を、絶対に大切にしたいと思いました。

――実際にレコーディングでは、どんなことを尊重して歌いましたか?

XAI:「WHITE OUT」とは違う力強さが求められる曲だと思ったのですが、その“力強さ”はただ声を大きく出すとか、強く聴かせるだけではダメだと思いました。メロディや歌詞に込められている思いを歌に置き換えてくように、私も戦場に立ち「あなたを一人にはさせない」というイメージを頭に描きながら、とにかく夢中で歌いました。「WHITE OUT」が『怪獣惑星』のラストに流れたことを私はすでに劇場で体感しているので、「観客のみなさんがどんな心境の中で私の歌を聴くのか」とか、そういう部分も含めてイメージしていました。「さすが虚淵玄さん」と言うべき壮絶なストーリーが展開されていく中で、やはり私の歌は映画の最後に訪れる余韻を担うべきだとも思ったので。

――『決戦機動増殖都市』のストーリーについては、どのように受け止めましたか?

XAI:『怪獣惑星』以上に、心にずっしりと重く響きました。登場人物の一人ひとりが、それぞれの正義に向かって命がけで戦い、ときには死んでいく……主題歌を歌うシンガーとして、その生きざまから目をそらさずに向き合い、全力で受け止めたいなと思いました。

――「THE SKY FALLS」を聴いたみなさんには、どんな思いを受け取って欲しいですか?

XAI:「WHITE OUT」が“ラブソング”だとしたら、「THE SKY FALLS」は“サバイヴソング”だと思うんです。もちろんこの曲は『決戦機動増殖都市』のための主題歌ではありますが、たとえばみなさんの日常生活においても“戦い”を意識することってあると思うんです。たとえば学校や職場などで、置かれている環境に対して自分に負けない強い意志が欲しいとき。「どんな時も決して一人ではない」と私は信じてほしいし、この曲がみなさんと一緒に戦ってくれると思います。私の歌が、そんなみなさんの力の一部になれたらすごく嬉しいですね。今回はリリースイベントもありますし、生で歌う機会もあります。ぜひ大勢のみなさんに、私の歌を聴きに来てほしいですし、メッセージを受けとめていただけたら、と思っています。

XAI公式サイト

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