『GODZILLA 決戦機動増殖都市』AnimeJapan2018でステージイベント開催。宮野真守や櫻井孝宏、杉田智和らがゴジラとの思い出

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5月18日(金)より全国公開を予定している『GODZILLA 決戦機動増殖都市』のスペシャルイベントが、3月25日(日)、東京ビッグサイト(東京都江東区)にて開催された国内最大級のアニメイベント「AnimeJapan(アニメジャパン) 2018」内にて行われた。
当日は主人公のハルオ役の宮野真守さん、メトフィエス役の櫻井孝宏さん、マーティン役の杉田智和さん、アダム役の梶裕貴さん、ガルグ役の諏訪部順一さんが登壇。さらに第二章から新キャストとなる、第四の種族「フツア」の双子の少女、姉のマイナ役の上田麗奈さん、妹のミアナ役の小澤亜李さんのキャスト発表も。

イベントの冒頭では、1954年に公開された初代『ゴジラ』から脈々と引き継がれてきた、伊福部昭作曲の「ゴジラ」に合わせて、宮野真守さんがゴジラに扮して登場。続くキャストもゴジラに扮せざるを得ず、思い思いの怪獣ポーズで登場し会場を沸かせた。
ゴジラ史上最大の300メートルを誇る、<ゴジラ・アース>に対し、ハルオたちがどのように立ち向かい、戦いを挑むのか。キャスト陣が込めた本作への思い、ここでしか話せない第二章の見どころ等をたっぷり語った。

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「AnimeJapan」は今年から、ステージイベントがチケットを持っていない人でも立ち見観覧が可能な「AJオープンステージ制」へと変更したが、『GODZILLA 決戦機動増殖都市』スペシャルステージは、立ち見エリアも即満員状態となり、場外からも多く観覧していた。

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まずは、第一章『GODZILLA 怪獣惑星』で、印象的だったシーンをお聞かせください。

〇宮野:第一章のキャッチコピーは「絶望は進化する」でした。(第一章のラストに)何とかしてゴジラを倒したのに、それよりも大きいゴジラ<ゴジラ・アース>が出てくるという、まさに進化した絶望、ハルオとしては底の底まで叩き落される思いでした!エンタメ作品として、映画の作り方として、すごい演出するんだなと感動しました!

〇櫻井:僕は、(第一章のラストに)草むらから出てくるメトフィエスが印象的でした(笑)。で、思わせぶりなことを言う。怪しげですよね。怪しくて、おいしかったです(笑)

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この度、第二章『GODZILLA 決戦機動増殖都市』に初めて登場する人型の生命種族「フツア」の民で、双子の少女、マイアとミアナのキャストが初発表となりました。マイア役の上田麗奈さん、ミアナ役の小澤亜李さん、役に決まったときの気持ちをお聞かせください。

〇上田:オーディションの時は、まだキャラクターの名前も確定していない状態でした。それで、オーディションでは(マイアとミアナ)どっちもやってくださいと言われました。ドキドキというか、これからどんな風になっていくんだろうと、思いましたね。

〇小澤:「ゴジラ」というタイトルを聞いてのオーディションだったので、生まれる前からあるシリーズのひとつに携われることが、大変光栄だなと思いました。収録がプレスコだったこともあり、緊張もすごかったです。ただ、双子のもうひとりのキャストが「上田麗奈さんです」と聞いて、麗奈ちゃんとやれるんだったら大丈夫だなという安心感はありました。

おふたりで双子役を演じる点については、苦労というより、むしろ安心感があったのでしょうか?

〇上田:安心感はありましたね。ただ、収録のときはユニゾンでしゃべることが多かったんです。その点においては、苦労というか難しさはありました。

プレスコで、実際に収録してみていかがでしたか。

〇上田:画がないからこそ呼吸感というか、何にもとらわれずにかけ合いができる点は、難しさもありつつ、楽しさもありつつでした。収録の時は、すごく幸せだったなと思います。

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諏訪部さん、おふたりの演技や、演じるマイナとミアナのキャラクターはいかがでしたか。

〇諏訪部:とても素敵でしたよ! やっぱり(ゴジラの)双子というと、思いつくのは「小美人(しょうびじん)」です。ふたりが演じているのは、それをモチーフにしたキャラクターだと思います。なので、作品の中でどういう風に(ハルオたちと)絡んでくるのかは、非常に興味深かったですね。

〇宮野:そういうモチーフが使われていて、ゴジラファンにはたまらないですよね。

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櫻井さん、アニメーションで表現された『ゴジラ』の魅力はどのあたりでしょうか。

〇櫻井:アニメじゃないと、やっぱり300mのゴジラは作れないですから!やはりスケール感は、このアニメのひとつの見どころですね!

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プレスコ現場は、(今日のような)笑いの絶えない雰囲気だったのでしょうか。

〇宮野:ゴジラのアニメーション映画作品は、今まで作られていませんでした。僕らにとっても未知数で、かかる期待も大きかったと思うんです。その作品に向かっていく時に、気心が知れた仲間と戦っていけることは、ほんとうに心強かったです。出方を探らなくていいというか、きっとこうしてくれるだろうという安心感がありました。

〇櫻井:プレスコへの戸惑いもありましたが、宮野君が真ん中に立って、グイっとみんなを引っ張っていってくれたんです。すごく楽しい収録でした。

〇梶:僕が演じるアダムは、(宮野さんが演じる)ハルオを尊敬しています。アダムがハルオを尊敬するように、僕も同じ気持ちで、宮野さんを尊敬しています。楽しくお芝居ができました!

〇杉田:プレスコの収録では、探りながら芝居の答えみたいなものに向かっているところがあります。そういうなかで、主役の宮野君がハルオさながらに「それでも答えを出す! 俺はこの不条理に立ち向かう」という気持ちでいることが伝わってきました。演出に対しても、「本当にそうでしょうか?」と、いい意味で食ってかかる場面があったんです。現場の温かさみたいなものも、(作品を通して、ファンに)伝わってるんじゃないかなと、僕は思っています。

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第二章『GODZILLA 決戦機動増殖都市』の見どころを教えて下さい。

〇宮野:第一章では、こういう世界観で、こういう登場人物がいてと、最高の自己紹介ができたと思うんです。第二章の『決戦機動増殖都市』は、より登場人物たちの心情が揺れ動く内容になっています。第一章で、ハルオは革命家のようにみんなを煽動し、戦闘に導いていきました。ただその戦いにおいての犠牲も大きかった…そこに対しての心の揺れ動きがあるんです。是非注目して見ていってもらいたいですね。

〇櫻井:(演じるメトフィエスは)第二章の最後で、ものすごくあやしい感じが出ていました。その“におい”を、もうちょっと醸すのかなと思っています。よりキャラクターたちのドラマが濃厚になっていきますね。人間、異星人の「エクシフ」、「ビルサルド」、それぞれのいろいろなものがちょっとずつ見え始めます。そのあたりも大きな見どころではないかと思います。

〇杉田:第二章では、ゴジラという未知なるものに対し、さまざまな異星人の価値観の違いがはっきりと出てきますね。「こいつら戦闘民族だったんだな」と思うところがあったりします。たとえば「あいつを倒せるのか」「倒すのか」となった時、すぐ「戦おう」って言うやつもいます。そのあたりのやりとりを見てもらいたいですね。(自分が演じる)マーティンは、相変わらず自分の興味のあるものにしか目が行かないんです(笑)。でも、その何気ない一言が、まわりを救うきっかけになったりもします。

〇諏訪部:第二章では、我々ゴリマッチョ星人(「ビルサルド」のこと)が開発していたメカゴジラがフィーチャーされています。それがどのような形で登場するのかが、ひとつの見どころかなと思います。我々の科学技術の粋を尽くしたアニメーションならではのメカゴジラがどのように出てくるのか、ぜひともご期待いただきたいと思います。

〇梶:第一章では、ハルオの目線を中心とした人間ドラマが描かれていました。人間たちが苦しみながらも、それをどう打開していくか。打開したいハルオと、「それでいいのか」「危険すぎる」といった色々な意見がぶつかっていました。第二章では、そういったドラマがベースにありつつも、より激しいバトルが見どころのひとつになってくるかと思います。第一章よりも、ますます激しい戦いが繰り広げられます。アクションファンの方にも、期待してお待ちいただけるんじゃないかと思います。

〇上田:私たちが演じる「フツア」の双子の少女も、やっぱりゴジラに対する想いがあり、それは他の登場人物とまたちょっと違う部分もあったりします。そのあたりの物語がどういう風に転がっていくのかにも注目していただきたいです。第一章を見せていただいた時、第二章がこんな風に展開するとは予想がつきませんでした。意外性がある、びっくりするようなことが起こるので、ぜひ、最後まで見ていただきたいなと思います。

〇小澤:第二章には、すごく人間関係の面白さがあると思います。「フツア」の一族が、ハルオたちとどう絡んでいくのかを見ていただきたいです。登場人物のなかで女性は少ないんですけど、女子目線で見て、その人物たちの思いや感情の揺れ動きが気になります。とくに、ユウコが……。今日お集まりの方には、女性もたくさんいらっしゃいます。そういうところも楽しみに、劇場に足を運んでほしいと思います。

宮野さん、集まったファンへのメッセージを代表してお願いします。

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〇宮野:僕ら自身、ゴジラ初のアニメ―ション映画に携われる喜びを噛み締めつつ、作品作りをしてまいりました。前作のときにも言ったかもしれませんが、僕らは実は、三部作の最後までもう演じ切っているんです。この物語の行く末がどういうものになっているのか、まだお伝えはできませんが、僕らの本気の思いは、作品に込めました!必ず、皆さんの胸に届くと思います!
今までに見たことがないゴジラ映画になっていることは間違いないです!
これから続くストーリーを、楽しみに待っていただければと思います。本日はありがとうございました!

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