TV アニメ『重神機パンドーラ』放送直前スペシャルステージが、日本最大級のアニメイベント・AnimeJapan2018 にて開催された。
ステージには河森正治総監督、レオン・ラウ役の前野智昭さん、ダグ・ホーバット役の津田健次郎さん、クロエ・ラウ役の東山奈央さん、グレン・ディン役の内田雄馬さん、ジェイ・ユン役の梅原裕一郎さん、セシル・スー役の茅野愛衣さんが登壇。客席から温かい拍手が送られた。

まず『重神機パンドーラ』の世界観について、河森総監督は「次世代エネルギーの量子リアクターが暴走事故を起こし、特異進化生物のB.R.A.I によって破壊された世界が舞台です」とコメント。B.R.A.I に対抗する特殊部隊パンドーラに話が及ぶと「プロフェッショナルなメンバーが揃っているため、最初はなかなか打ち解けないのですが、次第にチームワークが生まれていきます。その過程を描きたいです」と意気込みを伝える。

キャラクターの紹介コーナーでは、主人公のレオンについて前野さんが「天才科学者ですが、クロエがいないと生活ができない」と解説。「非常に“もっさり”したキャラクター」と語り、ほかの作品では見せないような芝居が求められたことを明かした。河森監督は「“もっさり”しているけど頭が良く、戦うときにはカッコ良くなります。三段変形ですね」と付け加えて、客席の笑いを誘う。

そんなレオンを支えるのが妹のクロエだ。東山さんは、クロエがレオンとは家族契約を結んでいて、実は血のつながりがない、という設定について触れます。そして、2人が「良い感じ」になるのかが気になっているとのことで、「河森さんの作品だから三角関係になったりして……」と笑顔を見せた。

イベントでは新キャラクターについての情報も公開され、ジーク役の中村悠一さんが登壇した。中村さんは自身の役柄について、パンドーラに立ちはだかる Mr.ゴールドの参謀を務める役柄と紹介。ミステリアスな雰囲気のキャラクターをどう演じるのか、期待が膨らむ。

さらにこれまで未公表だった主題歌情報も発表。ロックバンドの BUMP OF CHICKEN が、OP テーマ・EDテーマの両方を手がけることが発表されると、会場の盛り上がりは最高潮に達した。
ビデオメッセージで出演した BUMP OF CHICKEN のメンバーは「“重神機”という言葉の響きに魅力を感じ、設定資料を見たときにすごくワクワクしました」と創作意欲を刺激されたとコメント。すでに1話を視聴済みであることを明かし、メカアクションの迫力を絶賛した。
続いて OP テーマ「シリウス」を用いた PV の上映がスタート。激しくも美しいメロディと派手なメカアクションが融合した映像美を堪能したファンから拍手と歓声が送られて、ステージは大盛況のうちに幕を閉じた。

 

ステージイベント後には、同じく AnimeJapan 2018 会場内のサテライトブースでもトークショーが行われた。こちらには河森総監督、前野さん、東山さんの 3 人が出演。ファンとの距離も近いステージで、作品内容に踏み込んだエピソードが語られた。

河森総監督は BUMP OF CHICKEN の ED テーマ「Spica」について、ライブツアーでいち早く披露されていたというエピソードを話した。ボーカルの藤原基央さんがアンコール後に弾き語りをするという粋な演出に感動を隠せなかったそう。
最後に河森総監督は「ここに集まってきた皆さんはネオ翔龍の市民だと思っています！」とお客さんを鼓舞。
「皆で力を合わせてネオ翔龍、そして人類の未来を守っていきます。応援よろしくお願いします」とファンに向けて熱いメッセージを送った。