ワ―ナー、全世界のアニメファンに向けたデジタルパネルを開催。ジョジョ、ソーマ、ダンまちの特別プログラムを展開

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ワ―ナー ブラザース ジャパン合同会社は、日本時間 2020年7月4日12時より、全世界のアニメファンに向けたデジタルパネル「Stay connected with Anime」を開催したので、その模様を発表した。

本パネルは、7月2日~5日まで米国・ロサンゼルスで開催予定だった「Anime Expo2020」が、本年は「AX Lite」というオンライン配信番組として実施されたことに伴い、その中のプログラムの一環として開催されることになったパネルで、北米だけでなく全世界のに向けて、ワーナー ブラザース ジャパンの人気アニメや最新ラインナップを発信した配信番組。

世界的に人気の高い『ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風』、『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかⅢ』、『食戟のソーマ 豪ノ皿』のキャストやスタッフが出演する、本番組でしか観られない特別コンテンツに加え、ワーナー ブラザース ジャパンから今後公開されるアニメの最新ラインナップ紹介を行った。

番組冒頭にはまず、“和”を意識した木箱が登場。ワーナー ブラザース ジャパンのロゴが刻まれた木箱の中に飛び込み、番組コンセプトである“Stay Connected with Anime”の文字が表示されると、ワーナー ブラザース ジャパンを代表するアニメ作品たちが視聴者を迎えるという、まさに“ワーナー劇場”というオープニングから番組は始まった。

進行を支える番組MCは、アニメやゲームなど、数々の作品で楽曲制作を手がけるシンガーソングライターのLotus Juiceさん。日本語だけでなく、英語も堪能なLotus Juiceさんの流暢な英語での司会の元、早速番組は最初のコーナーへと入る。

最初のコーナーは、『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかⅢ』。ゲストとして、松岡禎丞さん(ベル・クラネル役)、水瀬いのりさん(ヘスティア役)、松倉友二さん(J.C.STAFF/チーフプロデューサー)、大澤信博さん(EGG FIRM/チーフプロデューサー)が登壇した。

番組では、事前にゲストや原作の大森藤ノ先生へ向けた質問を募集。数ある投稿の中から抜粋された、熱量の高いファンからの質問に生放送で回答した。原作の大森先生宛に届いた「キャストの皆さんの演技に影響を受けたりすることはあるか?」という質問に対し、大森先生は「たくさんある!1期に登場するシルバーバックとの戦闘シーンでの松岡さんの演技を聞いて、原作でもベルの泥臭さが増した」など、ここでしか聞くことができない秘話を知ることができた。

大森先生の回答を受け松岡さんも、「このシーンは自分でもお気に入りのシーンで、ヘスティアが自信を無くしたベルの背中を押すシーンが印象的でした」と振り返る。「アニメを作るうえで難しかった点は?」という質問に対しては、松倉プロデューサー、大澤プロデューサーともにダンジョンの描き方について挙げ、「階層ごとに見える風景が違う点や、広さや形状に気を付けて制作をした」とその背景を明かした。
その後、「作品の中でお気に入りのヘスティアのセリフ」について聞かれた水瀬さんは、「誰よりも何よりも、ボクは君の力になりたいんだよ。だってボクは、君のことが好きだから」というセリフを挙げ、スタジオでその演技を生披露し、会場を沸かせた。他にも、原作のアイデアはどのようにできたのか、続編を作るうえで苦労した点など、『ダンまち』ファンなら見逃せないトークが繰り広げられた。

さらにその後、10月より放送予定の『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかⅢ』のキービジュアルが番組内で初公開!3期に向けて、大澤プロデューサーは「禁忌的な存在のウィーネの魅力と、ベルとの関係に注目してほしい」と、松倉プロデューサーは「ますますパワーアップしたアクションに注目」と、水瀬さんは「人間とモンスターという種族の違いがテーマになった、皆さんの期待を超えるダンまち」と、松岡さんは「待っていただく価値のある作品に仕上がっている」とコメント。さらに、キービジュアルで背を向けているアイズや、背後にうつる謎の影が作品のヒントになると明かし、ウィーネがかわいい!とアツく語る。
他にも、オープニングテーマを歌う井口裕香さん、エンディングテーマを歌うsajou no hanaさんからのコメントなども届き、コーナーは新情報満載の盛り上がりの中幕を閉じた。

続いてのコーナーは、『食戟のソーマ 豪ノ皿』。ゲストとして、『ダンまち』コーナーに引き続き、松岡禎丞さん(幸平創真役)、そしてなんと、薙切仙左衛門に扮した米たにヨシトモ監督が登壇した。

ソーマコーナーでは、まずは『Real Shokugeki! SOMA vs ASAHI』と題された事前収録映像が放映。創真役の松岡さんと、朝陽役の福山潤さんが、恵役の高橋未奈美さんの舌をうならせるべく、“トンカツに合うソースづくり“というお題で死闘を繰り広げた。収録映像明け、スタジオに戻ると、なんと米たに監督の服装に変化が。二人のあまりの死闘に、”リアルおはだけ“まで披露した。

その後、ユーザーから事前に募集したQ&Aへ。「演じた中で最も難しかったシーンは?」という質問に対して松岡さんは、「料理の説明をするシーンはすべて難しかった。特に、スタジエール編で四宮先輩のところで修行するシーンは、カタカナ用語が増えたので、単語を切る場所や意味の理解などを含めてすごくキツかった」と回答。創真を演じるにあたり裏で行われていた、様々な努力を伺うことができました。米たに監督にあてられた「エンディングでのアニメーションのアイデアをいつもどうやって思いついているのか?」という質問について、監督は「オープニングやエンディングについては、本編と違う切り口でアニメについて語るようにしている。歌があるからこそ引き立つようなアニメを作るように心がけていて、2期エンディング『スパイス』の最後の晩餐のシーンは、食に関係するアイデアを面白く見せられるよう心掛けました」と回答し、豪の皿のエンディングについても「本編とは異なる切り口で朝陽の人物像を描けるようなものにした」と語った。

そしてコーナー終了目前、アニメの放送再開を祝して、原作の附田祐斗先生と作画の佐伯俊先生から、スペシャルな特別漫画が到着。さらには、アニメキャストによる演技付きというスペシャルなコンテンツに会場は大興奮。この特別漫画は、7月6日発売の週刊少年ジャンプにも掲載されている。

最後に、米たに監督からは「原作という食材を、アニメ―ションとしてどのように調理しているかに注目して楽しんでほしい。スタッフ全員凝って凝ってつくりあげました」と、松岡さんからは「作品を作ることは、みんなで料理を作ることと同じだと思う。食戟のソーマ最終章、少し切ないながらも笑って終われる最後になっているので、最後まで楽しんでほしい」と、ゲストのお二人からの熱いコメントも頂き、大盛り上がりのうちにコーナーは終了した。

最後のコーナーは、『ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風』。これまで語られることの少なかった、『黄金の風』制作秘話が披露される『ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風 エクスポーズ』と題された事前収録映像からコーナーはスタート。小野賢章さん(ジョルノ・ジョバァーナ役)、 アニメーションプロデューサー 笠間寿高さん(ディヴィッドプロダクション )、そしてプロデューサー 大森啓幸(ワーナー ブラザース ジャパン)が、『黄金の風』制作秘話について語り、ジョルノの代表的なセリフ「無駄無駄無駄無駄!」収録時に隠された秘話や、1話に差し込まれたジェラートのオリジナルシーンなど、ここでしか聞けないトークが繰り広げられた。

映像明けには、大森啓幸プロデューサーがスタジオに登場。なんとMCのLotus Juiceさんは、ジョジョアニメシリーズ1期 戦闘潮流に劇伴として参加していたとのことで、大森プロデューサーとの会話に花を咲かせた。その後、もう1人のスペシャルゲストとして、なんと『黄金の風』で、音楽を担当されていた菅野祐悟さんが登場。『裏切り者のレクイエム』や『il vento d’oro』といった名曲が生まれるまでの秘話を披露した。

菅野さんは『裏切り者のレクイエム』に関しては「少なくとも3回以上やり直した。監督やスタッフの皆さんのファンサービスのためのアイデアがたくさん出てきたので、それを取り込みながら、納得のいくものができるまでやり直した」と、『il vento d’oro』に関しては「3部と4部の楽曲を超えるものを作り出さなくてはというプレッシャーがすごかった。ジョジョのように世界の皆さんに愛されている作品に作曲家として参加をするには、日本を代表する意識で臨まなくてはいけないこと、まるで日本代表でオリンピックに参加して金メダルを目指しているような気持ちでした」と語った。

楽曲制作秘話が明かされ、楽曲をもう一度聞きたい!というファンの期待が最高潮になった中、コーナーの目玉として、菅野さんご自身による『il vento d’oro』の生演奏がスタート。本番組のためだけのスペシャルアレンジということで、まさにここでしか体感できないスペシャルライブとなった。

3つのコーナー終了後、番組はエンディングへ。ワーナー ブラザース ジャパンを代表し、大森プロデューサーから、昨今の厳しい情勢の中でもアニメ放送を続けるために尽力しているキャストやスタッフ、そして何より、応援してくださるファンの、アニメを通して繋がる世界中の方々へと、感謝の言葉が述べた。

そして、番組の最後のコーナーとして、新作ラインナップ映像が公開。この動画は、ワーナー ブラザース ジャパンから現在までに公開された一部のアニメと、放送後公開を予定されている新作アニメ映像をラップで紹介したスペシャル映像になっており、なんとMCのLotus Juiceさんが、作詞・作曲・歌唱を担当。新作ラインナップ映像は、番組配信後にワーナー ブラザース ジャパン アニメチーム 公式Youtubeチャンネルから視聴が可能になる。

Lotus Juiceさんコメント:
ワーナー ブラザース ジャパンからアニメ作品を紹介するラップを作ってほしいとの依頼を受けたとき驚きましたが、光栄に思い制作過程を楽しみながら進めました。
今回のアニメを紹介するという楽曲制作にあたって思いついたアイデアは、視聴者が置いてきぼりにならないよう、同じコードでも異なるビートを複数組み込むというもの。
「ラップのつなぎ目をわかりやすくするようにしたい」というリクエストを受けたので、BPMは変えず、アニメの説明ラップごとにビートを変化すると面白いかなと。
曲の長さに制約があったのでリリックの遊びはそこまでないです。それならば声とラップのフローを切り替えることで、差別化をはかれるかなと思いました。
実は事前に海外のTwitterフォロワーへ、アニメに出てくる日本語のフレーズを分かる人いるか質問しました。ほとんどがYesと答えた事に驚きました。
結果アクセントとして女性の声でクスってなれるナレーションを加えましたが笑ってもらえたらいいな。
制作に携わってくれたすべての人とワーナーの皆さん、ありがとうございます。
視聴者の皆さんが楽しんでくれたらよかったと願うばかりです。