『攻殻機動隊 GOHST CHASER』第76回ベネチア国際映画祭VR部門コンペティションにてプレミア上映。日本のVR作品として初の正式招待

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『攻殻機動隊』を題材としたVR作品『攻殻機動隊 GHOST CHASER』が、第76回ベネチア国際映画祭にて、VR(ヴァーチャル・リアリティ)部門コンペティション(Venice VR Competition)に日本のVR作品としてはじめて正式招待され、プレミア上映された。

東弘明監督が、ベネチア現地時間の9/6(金)にイタリア・ベネチア、ラザレット・ヴェッキオ島にて行われる【VR部門トークイベント】に登壇し、体験型VR作品である本作の見どころを熱く語った。
またVR部門会場では、世界中から映画祭に参加した観客がVRで実現した本作のダイナミックな映像を体験し、会場は興奮に包まれた。VRを体験した観客からは「演出やディテールに対するこだわりが特に素晴らしく、今回上映されているVR作品の中で圧倒的に完成度が高いと思いました。」といった感想があった。

東監督 コメント


現代の科学技術にブレイクスルーがおこり、「攻殻機動隊」が描いていた未来に現実が近づきつつある今この時に、攻殻の世界をVR(バーチャルリアリティ)という表現で描くということに必然性を強く感じていました。今回の映画祭で、世界の多くの方々に本作をご覧頂けたことは、自分にとって大きな喜びでした。

■リズ・ローゼンタール氏(ベネチア国際映画祭 VR部門担当者)

VRが登場したのはつい最近のことですが、一般的には単に“新技術”として思われがちですが、我々は、VRが多くの可能性を含んだ“新芸術”だと思っています。こうした思いから、世界的な権威を持っているベネチア国際映画祭がいち早くVR部門を設立しVR作品を一般の映画と同じような扱いをする決断に至りました。

■ミシェル・ライアック氏(ベネチア国際映画祭 VR部門担当者)

毎年世界中から200作品ほどを審査し、最終的に最新のVRの動きを代表する作品として、約40本をセレクトいたしました。『攻殻機動隊 GHOST CHASER』は、ビジュアルデザイン、ストーリー展開のペース、音楽、こだわりぬいたチェースの複雑な構成など、様々な面から見て、素晴らしい完成度だと判断し、コンペにふさわしい作品だと決めました。それに加えて、ベネチア映画祭のVR部門会場として使っている、長い歴史を持っているこの16世紀の建物において、未来のテクノロジーの世界を描いている『攻殻機動隊~』を上映することこそ、映画祭という枠の中で現実の過去と可能な未来が同じ場所と時間を共有することになり、ベネチア国際映画祭ならではの感動的な体験を生み出していると思っています。

『攻殻機動隊 GHOST CHASER』
ベネチア国際映画祭、シッチェス国際映画祭など多くの映画祭でVR部門に正式招待され、世界中で高い評価を得ているVR作品『攻殻機動隊 新劇場版 Virtual Reality Diver』の東弘明監督(stoicsense)とProduction I.Gが映像を制作。
hexaRideの機能を最大限生かすために、BROGENTのモーションプログラミングチームと何度も検証を積み重ねた。
VR映像最高峰ともいえる緻密でダイナミックな世界観にライドの動きが完全シンクロし、いまだかつてない体験が実現する!

■体験人数:1~12人
■体験時間:約8分

■ストーリー
舞台はクザン共和国。次世代兵器の調整会議に出席する国防大臣が現地視察を強行することになり、草薙素子をリーダーとする「公安9課」に対して、これを護衛すると同時に視察ルートを確保するという任務がくだされた。
君たちはヘキサライドに乗って電脳空間にアクセスし、「公安9課」の一員として襲いかかる反政府軍との戦闘を体験する── 。

■スタッフ
原作:士郎正宗「攻殻機動隊」(講談社KC デラックス刊)
監督:東弘明(stoicsense inc.)
脚本:藤咲淳一
キャラクターデザイン:黄瀬和哉
音楽:高橋英明
音効:伊藤瑞樹
制作:Production I.G
製作:「攻殻機動隊 GHOST CHASER」製作委員会
配給:Brogent Japan Entertainment

公式サイト