『英雄教室』AnimeJapan 2023でスペシャルステージが開催。川島零士、山田美鈴、東山奈央、木野日菜らメインキャストが勢ぞろい

TVアニメ

3月25日~26日まで開催された世界最大級のアニメイベント「AnimeJapan 2023」の初日となる25日、会場内に設けられたBLUE ステージにて、本年7月から放送開始となるTVアニメ『英雄教室』のスペシャルステージが行われた。

ステージには、アニメで主要キャストを務める川島零士(ブレイド役)、山田美鈴(アーネスト・フレイミング役)、東山奈央(ソフィ役)、木野日菜(クーフーリン役)の4名が登壇。作品の世界観や出演キャスト陣が演じるメインキャラクターたちの紹介、そしてキャスト陣への無茶振り(?)コーナーまで、30分という時間の中で作品への期待感がグッと高まる内容となっていた。今回は、本イベントのオフィシャルレポートが到着した。

<以下、オフィシャルレポート>

●BLUEステージ、この日のトリを飾った『英雄教室』スペシャルステージ!

2023年7月から放送予定のTVアニメ『英雄教室』。シリーズ累計160万部を超える同名人気ライトノベルのTVアニメ化、そして豪華キャスト陣が出演するということで、BLUEステージには多くの観客が詰めかけた。まずは司会の鳥居玲(バンダイナムコフィルムワークス プロデューサー)に呼び込まれる形で、川島、山田、東山、木野の4名がステージへ。

川島は、観覧スペース後方の無料エリアにまで気を配り、「みなさん、まだ帰らないで! イベントあるよ~」と、BLUEステージとしてはこの日最後のイベントを全力でアピールしながら登場。山田も、「わぁ~!すごい!」と集まった人数の多さに驚きの表情を浮かべながら登壇する。続いて、東山が「私は元気いっぱいなんだけど、演じているキャラクターはすごく無表情でギャップがあってイメージ壊しちゃうかもしれない(笑)」と、その振る舞いに若干の心配を口にしながらステージへ。最後に登場した木野は、「来てくださってありがとうございます~!」と元気な挨拶と共に姿を現し、全員が舞台上に集結した。
主要キャストが揃って出演するイベントは今回が初めてということで、キャスト陣からもオープニングからその気合と熱意がひしひしと感じられる中、ステージがスタートした。

●原作はシリーズ累計160万部を売り上げる人気ライトノベル。TVアニメ『英雄教室』とは?

ステージはまず、TVアニメ『英雄教室』の紹介から。「超生物な元勇者、トモダチ100人つくります!?」というキャッチフレーズが付けられた本作。かつて魔王と決闘を繰り広げて世界を救った元勇者で、晴れて一般人となったブレイドがとある学園に編入。普通の学生生活を送ろうとするが、そこはかつてのブレイドのような勇者を生み出すべく英雄の卵たちを養成する学校で……というのが簡単なあらすじ。そんな元勇者のブレイドと個性豊かなキャラたちが繰り広げるドタバタコメディながら、派手なアクションシーンもあるバトルファンタジー作品となっている。
原作は新木伸、原作イラストは森沢晴行、監督は川口敬一郎、シリーズ構成・脚本はハヤシナオキ、キャラクターデザイン・総作画監督は川村幸祐、アニメーション制作はアクタスが務めることはすでに発表されていたが、3月22日に新情報が解禁。
オープニング主題歌を、「にじさんじ」所属のVtuber・樋口楓が、エンディング主題歌を声優としても活躍する熊田茜音が担当すると発表された。

この日のイベントでは、樋口・熊田からのコメント動画も上映された。「久々のアニメタイアップでとても気合が入っております、みなさんにとっても心に残る音楽になればいいなと思っております」と最初に樋口からのコメント。続いて「今からとってもドキドキしているんですけども、みなさんにいい作品、いい音楽をお届けできるように頑張りますのでぜひ楽しみにしてください!」と、熊田からのコメントも届き、主題歌を務めることへの意気込みを動画の中で語ってくれた。すでに両楽曲とも完成しているとのことで、『英雄教室』の世界をどのように彩っているのか、公開を楽しみに待ちたい。

このパートの最後には、3月22日に公開された最新PVを大スクリーンで上映。コメディタッチながらも迫力あるアクションシーンがギュッと凝縮されたPVが終わると、「このアニメ、面白そうだ!」、「観なきゃいけない!」とキャスト陣から思わず感想が漏れる。川島も、「キャラクターの雰囲気に声が合っているか確認するのがPV公開のタイミングだったりするので、聞けば聞くほど僕的にはなんかいい感じに……」とコメントすると、観客からもそれに同意するかのような拍手が会場中に響いた。

●メインキャストが自ら語る、個性的なキャラクターたち!

続いてそれぞれのキャラクターについて紹介するパートに。川島は、主人公のブレイドについて、「物心ついたときからずっと勇者として戦わされてきたので、普通を知らない。一般人になりたい彼は学園に入学するけれど、頭の中は5歳児みたいなもの(笑)」と、勇者として生きてきたため、いろんな常識が欠けていると説明。東山は「すれ違いコントみたいだよね。ブレイドは言葉や固有名詞がわからなくて困っちゃう、みたいなことがあって」と、第三者の目線から彼の性格を分析していた。続いて山田はヒロインであるアーネストを紹介。「最初は怖い。女帝(エンプレス)と呼ばれるくらい、誰も寄せ付けないような強い女の子。だけど、5歳児みたいなブレイドや(笑)、周囲のみんなに影響されて、わりと序盤の段階から可愛く、そしてどんどんお茶目になっていきます(笑)」と、変わっていく彼女に注目してもらいたいとその魅力を語ってくれた。

そしてもうひとりのヒロインであるソフィについて、彼女を演じる東山は、「生い立ちに秘密があって、とにかく無感情。ブレイドと近いところもあるけれど、ソフィは最初から最後まで人との距離感があまり変わらない。そういう無機質カワイイキャラです」と説明。東山はアフレコで、それとなくソフィの感情を出そうとトライするも、「いらないです」と、音響監督から毎回止められていたというマル秘エピソードも披露。それでも少しずつその成果は出たようで「変化のグラデーションを楽しんでいただけたら」と、ソフィの見どころを教えてくれた。最後は、ベビードラゴンが人化した姿のクーフーリンについて、木野が「天真爛漫で元気あふれる女の子。でも、ドラゴンとしての心持ちが関係してなかなかな素直になれなかった部分がある」と解説。「これからどうやってみんなとトモダチになっていくのかを楽しみにしていただけたら」と、こちらもキャラクターの変化に注目、と答えてくれた。

●英雄教室プレゼンツ「勇者ならできるよね~」のコーナー!

ここからはAJならではのお楽しみ企画コーナー。今回用意されたのは、主役の川島に、“勇者”として様々な無茶振りに答えてもらおうというもの。事前に募集した「無茶振り」アンケートを公開しつつ、複数の候補から、山田、東山、木野に3つの企画を選んでもらうことに。「二重とび10回」、「面白いことを言ってみなさんを笑わせて」といったシンプルなものから、「アナコンダ躍り食い」といった無茶振りではなくただただ無茶なものまでラインナップされる中、木野のリクエストは「早口言葉」。出題された早口言葉を、川島は淀みなく言い切り、見事成功! 成功の要因を、「メジャーな早口言葉なので、養成所とかで言ったことがある。だからその口が残っていた」と振り返った川島だが、その顔には少し安堵の表情がうかがえた。

続いて、東山が「けん玉」をリクエスト。しかしながら、川島は「けん玉」は未経験に近く、まったく玉を乗せることができない。そこで川島が横にいた山田にけん玉を渡すという無茶ぶりが。しかし、渡された山田は定番の「もしかめ」を事もなげに披露。これには他のキャストたちや観客も騒然。山田は「趣味でやってるくらいけん玉が好きで」と、満面の笑みを浮かべていた。

最後は、山田からのリクエストで「ひとり“たたいてかぶってじゃんけんぽん”」。通常はふたりでやるゲームを、川島がひとりでおもしろくするべく挑戦。ブレイドを演じる役者としての気合と根性、勇気を評価してミッションはクリア! ちなみに川島によるこのミッションへの感想は、「頭をカバーする鍋が本物。頭に当たるとマジで痛い」というもの。無茶振りすぎるミッションの内容には一切クレームを付けない川島の勇者ぶりに大きな拍手が送られた。

●『英雄教室』放送まであと3ヶ月! 期待が高まるフィナーレ

キャスト陣のサイン入り作品オリジナルTシャツのプレゼント抽選会が行われたあと、イベントはエンディングに。最後に出演キャスト陣から、ステージに駆けつけたファンへの感謝と、『英雄教室』 の見どころが語られた。

木野日菜(クーフーリン役)
「本日は来場のみなさん、配信を見てくださっているみなさん、本当にありがとうございました。『英雄教室』は個性豊かなキャラクターたちがこれでもかという形でたくさん出てくる作品で、毎回好きなキャラクターがどんどん溢れていくんじゃないかなと思っています。みなさん、7月からの放送を楽しみに待っていただけたらと思います!」

東山奈央(ソフィ役)
「今日は後ろの方までたくさんの方、ありがとうございます。キャラクター紹介をしていても思ったのですが、『英雄教室』はピュアなキャラクターが多いなと思います。そんなキャラクターたちがまっすぐ人生の問いを掲げながら青春を謳歌していく姿にはとても励まされる部分もありますし、そういった意味ではファミリーで楽しめる作品だと思います。あと、懐かしめなギャグもけっこう出てくるので(笑)、シニアの方も楽しめると思います。ぜひみなさんでお楽しみください!」

山田美鈴(アーネスト・フレイミング役)
「本日はご来場・配信で見てくださっている方、ありがとうございます。『英雄教室』はアクションが多いんですけど、大きな敵を倒すとかではなく、ブレイドが100人のトモダチを作って、学園の私(アーネスト)たちは英雄を目指すという、学園の中での(立場の)違いが面白いコメディ作品になっているので、そういう意味ではライトに見られる作品だなと思います。7月の放送までぜひ楽しみにしていてください!」

川島零士(ブレイド役)
「時間がパンパンなので、(観客に向かって)“『英雄教室』、サイコー!”って言ってもらって良いですか? ではみんなで、“英雄教室っ、サイコー‼‼” 外は雨が降ってるかもしれないですけど、気をつけて帰ってください!」

2023年7月放送予定のTVアニメ『英雄教室』。メインキャストが揃い、初の大型イベントとなった「AnimeJapan 2023」では、短い時間の中でその世界観とキャスト陣の良いムードがしっかりと伝わったイベントとなった。第1話放送までの間、主題歌やさらなる情報の解禁なども控えているとのことで、それまでは公式ホームページやツイッターアカウントをチェックしよう。果たして元勇者ブレイドの”フツーになりたい”という夢は叶うのか? 是非、放送をお楽しみにお待ちください!

※4月1日(土)までニコニコ生放送とYouTubeにて「TVアニメ『英雄教室』スペシャルステージ」アーカイブ配信中!

●ニコニコ生放送
https://live.nicovideo.jp/watch/lv340534880?ref=aj2023
●YouTube
https://youtube.com/live/eN9dR6KQitk

©新木伸・森沢晴行 / 集英社ダッシュエックス文庫
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