劇場版『からかい上手の高木さん』AnimeJapan 2022でスペシャルステージを実施。作品の魅力は二人を包む独特な“間”

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劇場版『からかい上手の高木さん』6月10日公開を記念して、「AnimeJapan 2022」REDステージにてスペシャルイベントが開催された。

ステージでは高木さん役の高橋李依と西片役の梶裕貴、主題歌を担当する大原ゆい子によるトークとミニライブを実施。本作の公開を待ち望む数多くの観客が会場に詰め寄る中、登壇を前に突如「ニヤキュン寸劇」がスタート。ガチガチに緊張している西片(梶)に高木さん(高橋)が “緊張がとけるおまじない”をかけるため目をつぶらせるが…!アドリブ混じりの二人のやりとりに思わず「高木さんめー!」と口元が緩まずにはいられない観客たちは早くも大熱狂!高橋と梶がステージ上に姿を現すと、大きな拍手が巻き起こった。

冷めやらぬ拍手の中、会場の観客に向けて二人がご挨拶。続けて高橋の紹介で、第1期からこれまでのTVシリーズを通して主題歌を担当する大原ゆい子も登壇。まずは『これが私のニヤキュンベストシーン!』と題し、昨日25日(金)に最終回が放送されたばかりのTVアニメ『からかい上手の高木さん3』からそれぞれが思うニヤキュンシーンを発表した。

たくさんのお気に入りシーンから高橋が選んだのは10話「相談」での一場面。クラスメイトの北条(CV.悠木碧)の相談を受ける西片の姿を見た高木さんが、西片に対して「いじわる」ともとれる「からかい」をして、西片に尋ね困惑させるも、その行為に素直に謝る一連のシーン。聞きたいけど聞けない、伝えたいけど言えない、お互いを気遣いながら言葉を紡ぐシーンに「会話のテンポは、2期・3期になるにつれ早くなっていってるけども、こういうところはしっかり“間”をとるところが巧みだな!と思うし、魅せられちゃうし、この“間”が心地よく、一緒に(環境音の)飛行機の音を聞いてしまう、みたいな……」と“間”の演出に注目。一緒に映像を見ていた大原も「3分経ったなんて思えない!」と時間さえ忘れさせる掛け合いに思わずびっくり。梶も大きく頷き、皆、二人を包む独特な“間”に釘付けに。

つぎに大原が選んだのは6話「文化祭」。文化祭の演劇中に転倒しそうになった高木さんを西片が舞台上でキャッチする場面。シーン終わりにはキュンとしすぎて思わず悶える三人と、会場からも自然と拍手が湧き上がった。大原はその選出理由を「形容し難いんですけど、二人がとても慈しく、見てる時にテレビの前で涙がツーっとでてきてしまって」とこれまでのTVシリーズでずっと二人を見守ってきた大原らしい視点で語る。梶が演じる西片の声が裏返りながらも、その臨場感を演出として大切にしたというアフレコ時のエピソードも披露した。

そして最後に梶が選んだのは昨日に放送されたばかりの12話(最終話)「3月14日」で西片が「会いたかった」と高木さんに想いを伝えるシーン。梶は「最後、高木さんが西片の手をぎゅっとして、ついに(二人の距離が)ゼロセンチメートルに…誰もが告白をするんじゃないかって思う中でのセリフでしたけど、“好きだ”という言葉以上に「高木さんに会いたかったから」と、もっと根本的な動機を言っている西片がかっこよかったと思いました。」と話し、全力疾走でやってきて「会いたかった」と息を切らしながら発する西片の表現も探りながら、アフレコを進めていったことを明かした。

ニヤキュンシーンを挙げながら『からかい上手の高木さん3』を振り返ったところで、大原によるミニライブがスタート。3期オープニングテーマ「まっすぐ」と12話挿入歌の「風見鶏を見つけて」を披露。高木さんと西片の甘酸っぱい学校生活を想起させる楽曲を透き通った声に乗せて歌い上げ、会場は終始温かい拍手に包まれていた。

そして何より気になる劇場版についても見どころが明らかに。高橋は「第1期の頃じゃできなかったものが詰まっている劇場版になったんじゃないかなと思うアフレコでしたよね」と振り返り、梶は「ずっとからかい合ってて欲しいと思うような、しっとりとしたドラマでしたね」とコメント。大原も「またこうやって高木さんに会える機会が増えたことが私は嬉しいです」と高木さんへの愛を語った。

大原が「また歌わせていただけることが嬉しいのと、夏が待ち遠しいなという気持ちでいっぱいです」と話す主題歌『はじまりの夏』にも期待が寄せられる中、劇場版のエンディングを高橋李依が担当することも発表に。これまで数々の名曲をカバーしてきた高橋だけに、どんな楽曲になるのか注目だ。第3期のOP・ED&劇場版主題歌CDの発売情報も発表され、ますます公開が楽しみになる情報が続々登場するスペシャルイベントとなった。

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©2022 山本崇一朗・小学館/からかい上手の高木さん3製作委員会