『SELECTION PROJECT』9-tieとチアーズの気持ちがひとつになった1stライブレポート

イベント

1月30日にZepp Haneda(TOKYO)にて開催されたTVアニメ「SELECTION PROJECT」の9-tieによる1stライブ。小泉詩役・白河みずなさんが直前で出演見合わせとなったため、8人でのパフォーマンスとなりましたが、ダンスのフォーメーションでも一人分のスペースが空けられていたり、歌のソロパートでも事前に収録した歌声が流れたりするなど、白河さんもちゃんとそこにいるかのようなステージが展開されました。

夜の部でも「Glorious Days」「SELECTION HEROINE」の2曲を歌い終えたところで、メンバーがひとりずつ自己紹介。それぞれが演じるキャラクターになりきって語る意気込みで、会場を盛り上げます。

「皆様、ごきげんよう。今日は9-tieの最高のパフォーマンスを楽しんでいってくださいませ」(山鹿栞役・花井美春)

「皆さん、ちゃんと盛り上がらないと、おしりペンペンしちゃいますからね!」(当麻まこ役・下地紫野)
「皆さん! 今日は金メダルめざして最高に盛り上がっていきましょう!」(淀川逢生役・岩橋由佳)

「私、決めたの! 身も心もハイカロリーに生きようって。だから、チアーズの皆さん! 今日は体をいっぱい動かして、盛り上がりましょう!」(八木野土香役・羊宮妃那)

「みんなが好きでいてくれるぶん、凪咲は大好きの気持ちを込めて歌います! ずっと、ずっと凪咲のことを見ててくれますか?」(今鵜凪咲役・荒井瑠里)

「チアーズのみんな~! 今夜は会場にいるみーんなで、最高のライブにするでー!」(濱栗広海役・南雲希美)

「チアーズの皆さん、こんばんは。『SELECTION PROJECT』1stライブ、夜の部にお越しいただき、ありがとうございます。今日は皆さんとたくさん楽しい思い出をつくれたらと思っています」(花野井玲那役・水野朔)

「チアーズの皆さん! 今日は1stライブ、灯ちゃんみたいに頑張れるように応援してくださいますか? (拍手を受けて)ありがとうございます! 頑張ります!」(美山鈴音役・矢野妃菜喜)

ライブは昼の部と同様に、GAPs CAPs、Splasoda°、Suzu☆Renaが次々と登場するユニットコーナーへ。GAPs CAPsは白河さん不在で花井さんと下地さんの2人によるパフォーマンスとなりましたが、客席のチアーズが詩のイメージカラーであるピンクも含めた3色のペンライトを照らし、2人に勇気を与えます。ダンスユニット・Splasoda°のパワーは夜の部でもまったく衰えず、アニメの凪咲に合わせて掛けていた荒井さんのメガネが落ちてしまうんじゃないか?と見ていて心配になってしまうほど。Suzu☆Renaの「B.B.」はバックで流れる映像が昼の部はアニメ3話だったのが夜の部では13話に変わり、劇中で鈴音と玲那の仲が深まったのに合わせてステージ上の矢野さんと水野さんも手をつないだり、視線を多く合わせたりしていました。

ユニットコーナーの後はリハーサルに密着した映像とメンバーが1stライブにかける思いを語ったインタビューで構成されたドキュメンタリー映像が上映され、再びステージ上に集合したメンバーが「Naked Blue」「いつか かなう 夢」、そして本編ラストの曲となる「Only One Yell」を披露します。このライブは9-tieの1stライブであり、ここまでの活動の集大成でもあるライブ。アンコールにこたえてステージに戻ってきたメンバーは、今の率直な思いを語りました。

「『SELECTION PROJECT』は始まって間もないコンテンツですけど、こんなにたくさんのチアーズの皆さんに囲まれて、すごく今、幸せです。3月の『☆SELEPRO PARTY☆』は必ず9人そろって皆さんの前に立ちたいと思います!」(花井)

「今回はみずなちゃんは来られなかったんですけど、みずなちゃんの気持ちもステージの上にあったと思います。きっと皆さんに伝わっていると思います。そして、みんながとても盛り上がってくれたので、マーマが“いい子、いい子”します!」(下地)

「皆さんひとりひとりに金メダルを渡したいくらい、素敵な笑顔と素敵な拍手と素敵なエール、ありがとうございます! 9人で立てなかったのが心残りではありますが、3月には9人そろって、ここに来た皆さん全員とまたお会いしたいなと思っています」(岩橋)

「皆さんのおかげで、温かい場所で私たちはパフォーマンスすることができました。そして、私もみずなちゃんといっしょに、この場で歌えていました。9人そろってまたステージに立ったとき、皆さん会いに来てくださいますか?」(羊宮)

「今回、初披露させていただいた曲もあって、まだまだやりたい曲は本当にいっぱいあるんです。9人全員で今日の経験を糧に、これからの活動も頑張っていきたいと思いますので、応援よろしくお願いします!」(荒井)

「本当に『SELECTION PROJECT』って、いい曲しかないんです! 自分にとっても、伝えたい想いや感謝の気持ちが込められていて。もっと皆と盛り上がりたい、何回でもライブをしたいと思いました。完全体の9-tieはまだお見せできていないので、また次回9人揃った姿で会いに来てください!」(南雲)

「こんなに大きなステージに立たせていただくのは初めてだったので、すごくドキドキだったんですが、皆さんの笑顔とエールが私に届いて、忘れられない一日になりました。またお会いできたらうれしいです」(水野)

「私は舞台上から見る、みんなの輝いている姿が本当に好きで、もっと見ていたいなと思ったんです。そして、9-tieは9人じゃないと9-tieじゃないと思うんです。だから……これは1stライブですよね? 2ndライブが見たいんです! それには本当にチアーズの皆さんのエールが必要なんです。これからも応援してくださいますか?」(矢野)

矢野さんはじめ、メンバーたちからの呼びかけにこたえて、会場はチアーズからの大きな拍手に包まれます。そんななか、この会場に来られなかった白河さんからの手紙が矢野さんの代読で紹介されました。

「9-tieのみんなと、チアーズの皆さんへ。本当は今日、私も9-tieのメンバーとして、このステージにいるはずでした。こうして文字に起こしてみると、やっぱりすごく悔しくて、改めて私は9-tieのメンバーが本当に大切で、詩ちゃんとしてチアーズの皆さんの前でパフォーマンスすることをどれだけ楽しみにしていたか、実感しています」

矢野さんが読み上げる白河さんからの言葉にメンバーは涙ぐみ、その表情からはこの数か月間でどれだけ白河さんとの間に強い絆が生まれていたかがうかがえました。矢野さんも涙をこらえながら、最後までしっかりと白河さんの思いを伝えます。

「今度は、絶対に、9人でステージに立とうね!」

白河さんの願いを受け取った矢野さんは、改めてチアーズに向けて決意を表明します。

「みずなちゃんの気持ち、届きましたか? 私も同じく悔しかったです。だからこそ、さっき言ったように、9人でライブがしたいので、これからも応援よろしくお願いします!!」

ラストの「Only One Yell」は、8人がピンク色に点灯させたペンライトを持って、9人全員の思いをチアーズに届けるように歌います。会場がたくさんのチアーズで埋まったこの景色を、いつか絶対に白河さんにも見てもらいたい――。9-tieとチアーズの気持ちがひとつになって、1stライブは幕を下ろしました。

【取材・文:仲上克佳】