『BanG Dream!』9th☆LIVE「The Beginning」公演レポートが到着! 9月18日から特別配信もスタート

イベント

8月21日・22日に富士急ハイランド・コニファーフォレストで開催した、 BanG Dream!9th☆LIVE「The Beginning」(主催:ブシロードミュージック)公演の様子がオフィシャルフォトと共に公開された。

なお、 本公演の映像は9月18日0時より特別配信の実施も決定している。

■ BanG Dream!9th☆LIVE特別 配信情報
<配信期間>
・The Beginning
2021年9月18日0時~10月3日23時59分
・Mythology
2021年9月25日0時~10月10日23時59分

<チケット>
https://w.pia.jp/t/bang-dream-thebeginning/ (国内販売)
https://w.pia.jp/a/bangdream9th-engpls/ (海外販売)
販売期間:9月5日21時~各公演、 配信終了日の20時まで

■ ライブセトリプレイリスト
音楽配信サイトでBanG Dream!9th☆LIVE「The Beginning」ライブセットリストをプレイリストで配信中。

・DAY1: https://lnk.to/9th_beginning01pr
・DAY2: https://lnk.to/9th_beginning02pr

【セットリスト】
DAY1
<Poppin’Party>
M1ティアドロップス
M2夏のドーン!
M3Returns
M4Hello! Wink!
M5イニシャル
M6ここから先は歌にならない
M7Moonlight Walk
M8二重の虹(ダブル レインボウ)
M9Light Delight
M10Live Beyond!!

<Roselia>
M1熱色スターマイン
M2R
M3ONENESS
M4Proud of oneself
M5PASSIONATE ANTHEM
M6BRAVE JEWEL
M7Safe and Sound
M8Sing Alive
M9BLACK SHOUT
M10Sprechchor

<Poppin’Party×Roselia>
EN1キズナミュージック♪
EN2FIRE BIRD

DAY2
<Roselia>
M1PASSIONATE ANTHEM
M2R
M3Break your desire
M4Proud of oneself
M5熱色スターマイン
M6BRAVE JEWEL
M7Safe and Sound
M8Sing Alive
M9Neo-Aspect
M10Sprechchor

<Poppin’Party>
M1Time Lapse
M2ここから先は歌にならない
M3イニシャル
M4夏のドーン!
M5Hello! Wink!
M6Moonlight Walk
M7二重の虹(ダブル レインボウ)
M8Light Delight
M9STAR BEAT!~ホシノコドウ~
M10Live Beyond!!

<Poppin’Party×Roselia>
EN1FIRE BIRD
EN2キズナミュージック♪

【公演レポート】
BanG Dream! 9th☆LIVE「The Beginning」
2021.8.22 富士急ハイランド コニファーフォレスト
文=風間大洋

2021年8月21日(土)・22日(日)の2日間にわたり、 富士急ハイランド・コニファーフォレストにて『BanG Dream! 9th☆LIVE「The Beginning」』が開催された。 対バン形式の合同野外ライブとして行われたこの日、 ステージに上がったのはPoppin’PartyとRoselia。 早くからこのプロジェクトを引っ張ってきた同志にして好敵手とも言える2組による共演を目の当たりにしようと、 客席レイアウトやディスタンスなどに制限こそあったものの、 多くの観客たちが富士の麓へと集結。 さらにはライブ・ビューイングも行われ、 現地への来場の叶わないオーディエンスにも見守られながらのライブとなった。

開演時間まで30分となったところで、 ステージ上にはDJブースが運び込まれ、 まずはオープニング・アクトとして『D4DJ』プロジェクトからの3名=紡木吏佐、 つんこ、 進藤あまねが登場した。 それぞれが約10分ずつのリレー形式でBanG Dream!のキラーチューンの数々をプレイし、 残る2人が積極的に場内をアジテーション。 その煽り方や表情一つとっても三者三様の魅力があり、 場のテンションが目に見えて上がっていく。 隅々まで色とりどりのタオルが咲き乱れる光景は早くも壮観だ。

存分に場内が温まったところで、 ステージ両脇に据えられた大型ビジョンにはPoppin’PartyとRoseliaの紹介も兼ねたオープニングムービーが流れ出す。 その後、 厳かとさえ言える空気をまといながら一人ずつステージへと現れたのはRoseliaの面々だった。 冒頭、 いきなりCO2ガスが噴出するなど迫力満点の演出で届けられた「PASSIONATE ANTHEM」では、 相羽あいな(Vo.湊友希那役)のハイトーンボイスが特別な日の始まりを告げる号砲の如く響き渡り、 櫻川めぐ(Dr.宇田川あこ役)を中心としたヘヴィなビートで文字通り会場を揺るがしていく。

続けざまに中島由貴(Ba.今井リサ役)のうねるベースラインが導いたのは「R」。 メンバー5人それぞれのボーカルパートや演奏面での見せ場も用意されたこの曲で、 会場の熱量がどんどん積み上がっていくのがわかる。

工藤晴香(Gt.氷川紗夜役)が刻むメタリックなギターフレーズと志崎樺音(Key.白金燐子役)の流麗な鍵盤の音色がハイコントラストを描く「Break your desire」では、 ブレイクやキメの度にバンド全体が一糸乱れぬアンサンブルを披露。

その後のMCではまず相羽からの感謝の言葉を伝え、 メンバー紹介を終えたところで、 感染対策下でのライブのため打ち上げができないといった裏事情を、 バンドの世界観を崩すことなくユーモラスに伝える一幕も。 そして「最高潮に達するにはまだ早いわ」という相羽の言葉から、 新曲の「Proud of oneself」へと進む。

アニメーションとリアルのライブ映像がリンクした映像とともに多声コーラスのもたらすアンセミックなスケール感に浸ったのも束の間、 タイトル通りのブチ上げチューン「熱色スターマイン」が投下されると、 飛び跳ねて応える観客の姿が数多く見られた。

「キラキラドキドキした動きを入れてみよう」と共演相手であるポピパへと花を贈った「BRAVE JEWEL」では工藤と中島が背中合わせのプレイを見せたり、 相羽が中央から離れて歌ったりとステージングの自由度がアップ。 可憐なピアノが彩るミドルバラード「Safe and Sound」を挟んだあと、 新曲の「Sing Alive」が素晴らしかった。 ピアノイントロから始まり、 手数が多めながら一丸となってスピーディーに牽引するリズム隊に、 切れ味鋭いギター、 そして超高音域まで突き抜けていくボーカル! それでいながら激しさだけではない緩急も忍ばせたこの曲には、 彼女たちの魅力が多角的に詰まっていた。

終盤はひときわ重厚な「Neo-Aspect」から、 この日3つめとなる新曲「Sprechchor」で締めくくる流れに。

「Roseliaはこれからも進化していくわ。 その兆しを焼き付けて」との言葉通り、 洗練された鍵盤とビートの絡みや音数を抑えたモダンなアプローチに挑み、 それでいてスタジアムロック的なスケールをまとった「Sprechchor」は、 明確に新境地と呼べるもの。 演奏を終えるとそのままスッと去っていく姿まで含め、 バンドの矜持がはっきりと伝わってくるライブを貫いてみせた。

ドンドン・タンという、 某レジェンドバンドを彷彿とさせるおなじみのビートで身体を揺らし、 クラップを誘発することで場内の一体感を醸成してから「Time Lapse」へと繋いでライブをスタートさせたPoppin’Party。 愛美(Gt.&Vo.戸山香澄役)を筆頭に身振りを交えた笑顔のパフォーマンスと、 楽しさと人懐っこさいっぱいの曲調は彼女たちの代名詞だ。


ちょうどマジックアワーの時間帯に<陽が落ちて 歌声は星となり>の一節が完璧にマッチしている。 辺りが暗くなってきたことでより映えるようになった照明の元で披露された新曲「ここから先は歌にならない」にも<夕陽が沈むころ>という歌詞があり、 この2曲の合わせ技は流石と言うほかない。 そこから、 タイトルがコールされた瞬間に場内の興奮度合いがはっきり上がった「イニシャル」へ。 エモーショナルに疾走するバンドサウンドの中で、 歌うようなソロをみせた大塚紗英(Gt.花園たえ役)や躍動感いっぱいのプレイを繰り出す西本りみ(Ba.牛込りみ役)など、 個々の見せ場もたっぷりだ。

「2日目、 もうラストスパートです! みなさんついて来れますか!?」と伊藤彩沙(Key.市ヶ谷有咲役)。 たしかに、 ポピパのライブ自体はまだ始まったばかりだが、 この日の全体でいえば折り返しは過ぎており、 2DAYSの2日目であることも踏まえればもう終盤である。 ということで、 ここで一段ギアを上げ、 アクセルを踏み込むようにライブを加速させていく。 まず「夏のドーン!」では和のエッセンスを織り込んだ軽快なポップサウンドに合わせタオルを振り回す観客たちへ向け、 ステージ前端まで躍り出た大橋彩香(Dr.山吹沙綾役)と伊藤が水鉄砲を放つという夏の野外ライブならではの楽しさも。 追い打ちをかけるように、 ビビッドな4つ打ちダンスナンバー「Hello! Wink!」が飛び出し、 お祭り感をブーストさせていく。

ギターとベースがともに奏でるロッキンなリフが冴える「Moonlight Walk」はライブ初披露の新曲。 8ビートを基調としたストレートなアプローチながらしっかりノリを作れる懐の深い演奏だ。 七色のライトに照らされながら、 バンド全体を駆り立てるような大橋の力強いドラムが轟いたのは「二重の虹(ダブル レインボウ)」。 厚めのコーラスで歌われるメロディラインが、 涼風の吹き始めた場内に瑞々しく響かせたあと、 Roseliaとの念願の対バンを喜ぶとともにタイトルの「The Beginning」のアクセントをどこに置くか?という話題にも発展した緩めのMCを挟み、 強烈な逆光を背負って放った「Light Delight」からはラストスパートの時間に。 愛美の愛らしくも芯の通った歌声も一層輝きを増していく。 間髪入れずに突入した「STAR BEAT!~ホシノコドウ~」では場内から巻き起こったクラップがバンドの演奏を後押し。

「どこにいたって、 離れ離れになったって、 わたしたちは音楽で繋がっている。 それを確かめるために、 わたしたちはいまステージに立っています」そんな言葉とともに最後に演奏されたのは、 新曲の「Live Beyond!!」。 ドライブするギターが印象的な、 清涼感と元気いっぱいのサウンドに乗せ、 “距離”や“つながり”、 “音楽の力”といったこの1年強の間に誰もが向き合ったであろうテーマを5人で力強く歌い鳴らしたのだった。

愛美と相羽が出会った当初からいまに至る2バンドの関係性や思いを語る映像を挟んだあとは、 アンコールの時間だ。 志崎と伊藤、 櫻川と大橋――といった具合に、 パートごとにペアでステージに戻ってくると、 総勢10名による迫力の演奏でもってまずは「FIRE BIRD」をドロップ。

ツインドラムの2ビートをはじめとしたメタリックな演奏が炸裂し、 一面を埋め尽くす赤いサイリウムの光が波打つように揺れる。

一転、 陽性のパワー全開で最後に贈られたのは「キズナミュージック♪」。 2バンド全員で華やかに歌い継ぎ、 最後はステージ後方から打ち上がった花火が夜空を彩る中、 2日間にわたった『BanG Dream! 9th☆LIVE「The Beginning」』はその幕を下ろした。

 

(C)BanG Dream! Project (C)Craft Egg Inc. (C)bushiroad All Rights Reserved.
Photo:ハタサトシ、 斎藤チホ、 福岡諒祠(GEKKO)、 池上夢貢(GEKKO)