「池袋ナイトアウルテールズ2」 オフィシャルレポート。浪川大輔・下野紘・岡本信彦が臨場感たっぷりに不思議な話・怖い話を語る

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声優・浪川大輔が館長を務める新感覚朗読劇プロジェクト「READING MUSEUM(通称:リーミュ)」より、第4弾公演「池袋ナイトアウルテールズ2」が開催された。今回は、浪川大輔、下野紘、岡本信彦の3名が、臨場感たっぷりに池袋にまつわる不思議な話・怖い話を語った、7月24日(土)昼の部公演のレポートが到着した。

<以下オフィシャルレポート>

本日7月24日(土)に「池袋ナイトアウルテールズ2」が都内会場にて、観客を迎えて開催されました。本作はシリーズ第1弾の続編で、舞台は同じく池袋の片隅にあるBAR「ナイトアウル」。怪しげな雰囲気漂うピアノの演奏が始まると浪川大輔演じる「マスター」が登場すると、観客からは期待と喜びの声が漏れ、温かい拍手で迎えられました。そしてマスターは初めて訪れたお客様のために、ここはお酒と一緒に池袋にまつわる怖い話や不思議な話を楽しめる一風変わった店だと説明します。

第一話は人に見えないものが視えてしまった「視線」のお話。マスターの間の取り方、抑揚のある語り口調に情景がそのまま浮かび上がってくるよう。カウンターに座っていた岡本信彦演じる客もマスターの話を興味深そうに聞き込み楽しんでいました。2人は気が合ったのか、ナイトアウルに置かれている電子ピアノの話で花を咲かせるシーンも。そしてマスターの口から、その電子ピアノに纏わる第二話「演奏」の話、さらに高校生時代に体験した第三話「蜜の味」へ。ピアノの生演奏、落ち着いた色合いのライティングも加わり、ナイトアウル独特の雰囲気が漂います。

不思議な空間かつ居心地の良いナウトアウルが気に入った客は、マスターに店員を募集しないのか?と質問。怪談やお酒が好きで話し上手で、しかも声もいいバーテンダー……そこまで贅沢は言わないけれどこの店を気に入ってくれる人が来てくれたら……と話すマスターに「俺とか、どうですか?」と笑顔で名乗り出るのでした。

場面は変わり、別の日のBAR「ナイトアウル」。マスターとカウンターに座っている下野紘演じる客。怖い話が苦手な様子で、マスターは第四話「着信」を話し始めますが、結末が予想以上の怖さだったのか大きな叫び声をあげてしまいます。その叫び声と、びっくりした表情に思わず笑ってしまう浪川。ただ語りの口の声が良いと絶賛します。褒められてつい調子に乗り大人な声で東池袋中央公園のマンホールにまつわる第五話「未練」の話を披露。そして、繰り返し見る夢があるとマスターに自分の経験談を話し始めます。夢で自分は誰かを待っていたような気がすると、その“誰か”が気になっている様子。マスターは夢は何かの予兆だと意味深な言葉を残していました。

“誰か”が素敵な女性だったら良いな〜と話す客は、これから待ち合わせをしている女性に胸を焦がします。その女性はこのBARでバーテンダーとして働き始めたそうですが、マスターは身に覚えがありません。そこへ、岡本演じる、新人バーテンダーの鳴海が登場。よく話を聞いてみると、その客はナルミを下の名前だと勘違いしていたとのこと。初対面なはずなのに、お互いにどこかで会ったような気がする鳴海と「待鳥」と名乗る客。これもあるひとつの世界線で起きた“運命”なのかもしれません。2人の出会いを歓迎するかのように、ピアノの生演奏も雰囲気が変わり、明るい音色が響き渡りました。飄々としているようで本心が見えない岡本演じる鳴海、純粋無垢でまっすぐな下野演じる待鳥、この2人のやり取りに垣間見える関係性はもちろん、穏やかで全てを見通しているような浪川演じるマスターのこれからに期待が高まります。

アフタートークでは浪川、岡本、下野が再び登場。続編の内容はまさかの“前日談”ということで、前回の第1弾との違いについて話が盛り上がる3人。「下野さんのヘタレの叫び声が世界を救う」と話す岡本に下野は笑顔を浮かべたり、前回とは違って今回はしっかりと語り部を担当した浪川は「朗読として難しかった」と語り部ならではの難しさを肌身で感じたとのこと。

第1弾のストーリーがあったからこそ、続編で前回からの繋がりを感じたと話す浪川。実は、開演前に噛む回数を競っていたそうで、岡本さんは噛んだときのリカバリーがうまいと浪川が絶賛するシーンも。「池袋ナイトアウルテールズ」は余韻が残るストーリーが魅力的ですが、今回は役者陣からの意見を取り入れて加筆された部分もあるとのこと。特に、鳴海と待鳥がやり取りをする最後のシーンは見どころだと話します。

そのまま和気あいあいとしたトークが続き、あっという間に最後の挨拶へ。下野は待鳥を演じることに嬉しさを伝えつつ、待鳥と鳴海の関係がこれからどうなるのか楽しみだとコメント。岡本は下野と役柄が入れ替わる第2部に期待を膨らませながらも、待鳥が話す怪談話は、実は自身が体験したエピソードだと暴露し会場のお客さんも驚いていました。最後に浪川は続編がお届けできたこと、演じることができて幸せな空間を感じることができたと心から感謝の気持ちを伝えます。明日も含め残りの公演も楽しんでほしいとコメントを残し、不思議な空間を堪能できるBAR「ナイトアウル」は閉店となりました。

公式サイト
© 池袋ナイトアウルテールズ2/ READING MUSEUM
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