3月21日（日）に開催された『「number24」めっちゃ感謝しまくってますイベント』昼公演のオフィシャルレポートが到着した。
●『number24』らしい朗読劇＆ライブコーナー！
イベントはこの日のために書き下ろされた朗読劇からスタート。堂紫社大学卒業式当日のラグビー部の様子が描かれた物語です。4回生の送別会を企画する中で、次期キャプテン・副キャプテンに誰がふさわしいか部員の名前とその理由を挙げはじめ、気づけば送別会企画そっちのけでさまざまな憶測が飛び交っていきます。次第に、次期キャプテン・副キャプテンの条件は「（キャプテンと副キャプテンは）バックスとフォワードの被りNG」、「同じ出身校NG」、「一度辞めた人もNG」とだんだんと絞られていき、結局、部員によって、希望する次期キャプテンと副キャプテンがバラバラで決まり切らず……で、朗読劇は終了。お客さんにも次期キャプテンと副キャプテンを想像させるようなストーリーで、会場は大きな拍手で包まれました。
続いて、柚木夏紗（河西さん）＆都留靖也（小松さん）による『Every Fight』のライブへ。拳を振り上げ歌唱する二人に向けて、感染症対策のため歓声を送れないお客さんも赤と黄緑のペンライトを大きく振って応援をしていました。
●アニメの名シーンでトークも大盛り上がり
トークコーナーでは『堂紫社大学ハイライトシーン振り返りトーク』と題し、アニメ第1話から第6話を振り返りました。
第１話は夏紗がラグビー部のマネージャーになることを部員全員の前で発表するシーン。夏紗がマネージャーになることを知らなかった清一郎が、無言でその場を後にする場面について、鈴木さんは「複雑な心境を持ちつつも、彼（清一郎）は気持ちをあまり表に出さないので、アフレコでほんの少しでも感情を込めようものなら音響監督から『やりすぎ』と言われてしまう」と、感情を表に出しきれない役どころの難しさを振り返りました。
第２話は、優が作成した過去の試合や選手のプロフィールが見られるアプリを使用して、黄風院大学の本郷兄弟について話すシーン。この時点では“料理が下手”という特徴がまだ知られていない優を「綺麗な優」と表現する矢野さん。キャスト陣からは「あれだけのアプリが作れるのなら、今のうちから起業したほうが良い」といった声も聞かれました。
第３話は、伊吹が復帰するかしないかで部員同士がギクシャクしながらも紅白戦で、伊吹がその実力を見せつけるシーン。「ラグビーシーンが格好良く描かれていた」と小松さん。児玉さんも「アフレコ時に絵ができていて、すごく動いていた」とアフレコを振り返りました。
第４話は、威翠大学との試合で夏紗と同様のプレースタイルをする日吉琉星（CV：永塚拓馬）に靖也が動揺するシーン。琉星に夏紗の姿が重なり、普段のプレーができない靖也を清一郎が「落ち着け、あれは夏（夏紗）じゃない」となだめる姿も。
第５話は、ロッカールームで呉羽小鳥（CV：天﨑滉平）の発言に怒り、掴みかかる靖也と、靖也が夏紗を突き飛ばしたことに怒る風雅のシーン。すぐグーで殴ろうとする風雅について、児玉さんは「風雅はマスコットキャラと言われていたのに、殴るし『殺す』って言うし……」と振り返り、騒ぎを聞きつけ駆けつけた郁斗がタオル一枚を腰に巻いただけの状態だったことについて、立花さんは「一番危ない状態で来ました」とコメント。
第６話は、部員たちが夏紗の見舞いに来るシーン。優が、夏紗の見舞いのために作った魚・ケーキ・プロテインなどが入った鍋料理に笑いが溢れましたが、同時に、同じマネージャーでありながら夏紗のように細かな配慮ができていない、と優が悩みを吐露する場面が選ばれました。「各話、メインのキャラクターの苦悩や葛藤を伝えていくのがこの作品で、最初から最後までそれは一貫されていました」と立花さんは振り返りました。
●キャスト陣のチーム力は……!?
続いては、『目指せワンチーム！チームの結束力を高めようゲーム』と題し、ジェスチャーで伝言ゲームをするバラエティーコーナーへ。お題は『タピオカ』、『トライ』、『柚木夏紗』、『ジム』。お題を見事に表現したジェスチャーにはお客さんから拍手が贈られていましたが、オリジナリティを加え徐々に変化していくジェスチャーに会場からは小さな笑い声も。特に小松さんのジェスチャーが独特で、立花さんからは「（伝言ゲームをクリアするための）壁」や「峠」と例えられていました。結果は4問中2問、50％の正解率ということで、ギリギリでワンチームとして認められました。
再びの朗読劇では、卒業生が喜びつつ驚くイベントを考える在校生たち。大量のわさび、歯磨き粉、プロテインなどを入れたおにぎりのロシアンルーレットをしよう、ケーキの中にプレゼントしたい名刺入れをいれて渡そう、など驚かせる方向性が間違った方へ。結局、サプライズをするのはなし、という話に。4回生のためにいろいろと考える在校生たちのアイデアとともに、4回生のプライベート（4回生みんなでお化け屋敷に行ったとき、是枝裕樹[CV：小林正典]がお化けにタックルした話や、東坂虎之進[CV：神原大地]がゴールまで猛ダッシュしたなど）や昔のエピソードも聴くことのできたストーリーでした。
続いては夏紗（河西さん）と清一郎（鈴木さん）のライブコーナー。アニメのED曲『君といるなら』をフルで初お披露目。二人の関係性が感じられる歌詞を優しく歌い上げ、会場の雰囲気を一変させました。
最後にキャストよりメッセージが贈られ昼の部は終演となりました。
市川：1年越しに『number24』に携わらせていただいて、そして津々楽弥生を演じることができて、とても楽しかったです。ありがとうございました。
児玉：もし機会があれば、またみんなで集まってアニメをしたり、キャラクターソングが出て欲しいなと、いちキャストとしても、いち視聴者としても、とても楽しみにしています。またみなさんに会えることを楽しみにしています。ありがとうございました。
立花：アニメが終了して約1年経ってしまいましたが、こうやって会場に足を運んでくださる皆様がたくさんいらっしゃるのを見て、まだまだ作品が愛されているのだなと実感しました。今回、久々に郁斗を演じて、岳十とはこんな感じだったなとか、他のみんなもとがっていたなとか、思い出させてくれる朗読劇だったなと思います。ありがとうございました。
田所：岳十は本当に喋らなくて感情を表に出さないので、僕自身、まだ岳十について分からないことがあります。今後、何か進展があったらその辺も楽しみにしていただければと思います。心の成長などが楽しめる作品ですので、（BDを）見返していただくのも良いと思います。本日はありがとうございました。
小松：今日、都留靖也を演じさせていただいて、そして歌わせていただいて、久しぶりに靖也たちと会えたというか、ひとつのものを作ったという気持ちで楽しかったです。みなさんのお声があれば、色々な展開ができるかなと思いますので、これからもよろしくお願いいたします。ありがとうございました。
鈴木：『number24』は、きっと誰しもが通るであろう心の成長過程を、ラグビーという形ですごく繊細に描いているアニメーションでした。作品に対して感情移入をしている方もたくさんいらっしゃると思います。そういった作品に巡り会えたことを幸せに思っていますし、ラグビーをもっと好きになってもらえるきっかけにもなったのではないかと思います。ありがとうございました。
河西：1年ぶりということで、当時（2020年3月時点）はこういった形でのイベントはできないかなと思っていたのですが、こうやってイベントができるのは色々と掛け合ってくださった皆様、「イベントをやってください」と応援をしてくださった皆様のおかげだなと、ありがたく思っています。皆様の応援があればもしかしたら他のキャラクターのキャラソンも出るかもしれませんので、これからも『number24』の応援をよろしくお願いいたします。ありがとうございました。
