『花咲くいろは』から生まれた「湯涌ぼんぼり祭り」の歩みを振り返る書籍が発売決定

書籍

ピーエーワークス制作のアニメ「花咲くいろは」から生まれた、金沢市の「湯涌ぼんぼり祭り」の10年の歩みを振り返る書籍を発行することになった。

「花咲くいろは」(監督:安藤真裕 シリーズ構成:岡田麿里)。東京の女子高生が、母の実家の温泉旅館で仲居として奮闘する物語は、「働く女の子シリーズ」として大好評を博した。その劇中で登場した架空の祭り「ぼんぼり祭り」を、湯涌温泉街で実際に再現したのが「湯涌ぼんぼり祭り」。放送直後に一回目の祭りが開催、前代未聞の取組はファンの熱狂的な支持を集め、翌年以降も継続開催。2019年までのべ9回の祭りが開催され、本来なら2020年に第10回が開催される予定でした。しかし長引くコロナ禍の影響で、2020年、2021年と2年続けての祭り開催断念となり、全国のファンから悲しみの声があがりました。そこで、この祭りの火を絶やさないため、祭り開始から10年の節目となる2021年、祭りを運営する湯涌ぼんぼり祭り実行委員会と、地域振興や観光振興に取り組む人たちのネットワークである間野山研究学会が、共同で資料収集・編集を行った記念書籍が、8月中旬に発売されることになった。

カバーには「花咲くいろは」キャラクターデザインの関口可奈味氏、美術監督の東地和生氏による描きおろしイラストを使用。キャラクターの着物のデザインは、湯涌温泉ゆかりの詩人画家・竹久夢二の図案を元にしている(金沢湯涌夢二館監修)。研究者・観光事業者・アニメファンの視点から祭りを多面的に分析し、10年分の写真や描記念グッズなどの貴重な記録を掲載。これまで報道や研究論文等では触れられてこなかった、祭り関係者の取組やその裏にある思いについても詳細に記録した。また、東地和生氏へのスペシャルインタビューなど、アニメーション作品と地域のコラボレーションを経年的にまとめた、他に類を見ない一冊。間野山研究学会からは、コンテンツツーリズム研究の第一人者である山村高淑氏(北海道大学教授)、多くの著書やメディア記事の執筆経験がある中村純子氏(横浜商科大学教授)、須川亜紀子氏(横浜国立大学教授)、松本淳(まつもとあつし)氏(ジャーナリスト・敬和学園大学准教授)、小新井涼氏(アニメコラムニスト)など多彩な執筆陣が編集委員として参加。また売上の一部(5%)を湯涌ぼんぼり祭り実行委員会へ寄付し、2022年以降の継続的な祭り開催につなげる。

◆記念書籍『湯涌ぼんぼり祭り2011-2021 ~アニメ「花咲くいろは」と歩んだ10年~』 概要
・書籍ネット通販ページ(限定特典付) https://yuwaku.stores.jp/items/60b7182d8899be7c6f530cd0
B5ソフトカバー、本文カラー+モノクロ120ページ(予定)
定価:税込3,300円(予定)
編著:湯涌ぼんぼり祭り実行委員会、間野山研究学会
協力、資料提供:2012 花いろ旅館組合、株式会社ピーエーワークス
編集、発行:parubooks (一般社団法人地域発新力研究支援センター)
発売日:2021年8月中旬(予定)
販売予定箇所:金沢市湯涌温泉公式Webショップ、湯涌温泉観光協会、石川県内・富山県内書店など
ISBN:978-4-909824-04-2

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